見出し画像

ぼくの心を満たすものは?⑧

 最近、X(Twitter)上で本を読もう、とか、出版業界を元気にしようというポスト(ツイート)を見かける。あと、このnote上では読者を増やすために、とか、売れるためには、というような投稿を見かける。

 僕の周りでも昔ながらの本屋さんが閉店していたり、本の販売スペースが狭くなったりしているお店もある。
 本屋さんて以外と「思い出の出発点」だったり、思い出そのものだったりするんですよね。
 旅行に行く時に僕の場合、他の方もそうだと思うが、ガイド本を買ったりしないだろうか。インターネット上でも調べる事が出来る。各種動画サイトでは実際に現地に行った人たちがそこの観光地のレポートをした動画をあげてくれている。そういったものを見たりもするが、行く場所を決めて付箋を付けたりチェックしておいたりするのはガイド本。最近ではコンパクトサイズの本も出ている。またある場所に行こうとその場所のガイド本を探しに書店に行くが、、別の観光地のガイド本も気になってしまい読んでしまう事がある。これにより候補地が変更になる事もないだろうか。これも本屋さんの良い所。狭くなっている視点を広げてくれるのが書店。新たな場所、新たな知識を与えてくれるのが本屋さんの良い所だと思っている。この本を読んだ方が良いと言われて書店に探しに行くが、同じ分野の本の並びに探しに来た本とは別の視点で書かれた本が存在したりすることもある。これは「本との出会い」だと思う。
 あと、本屋さんは高校生とかの頃は学校の帰りにワイワイガヤガヤしながら一冊の本を眺めて騒いでいた事もある。今となってはそんな事とは無縁であるが、今も本屋さんに行き高校生とか中学生とかが同じような事をしていると、昔を思い出すことがある。

 その本屋さんが最近では少なくなっている。本自体が売れないという事らしいが。ネット配信が増える気持ちも分かる。本自体を持つよりも、内容が分かれば良いという人が増えたんだと思うし、その方が合理的。それに本は読み終わった後、置き場に困ってしまう。また出かける時にも出来れば荷物は少なくしたい。その場合にスマホで本の内容を読む事が出来ればスマホ一つを持てば用は済んでしまう。あと環境への配慮という人もいるだろう。紙の原料は木。それを伐採する事により紙が出来る。こんな事を上げていくと本というのはデメリットしかないのか、て思ってしまう。それならネット配信でいいんじゃないか、て。
 でも例えば紙の原料。これは以前どこかで読んだが、木以外にも古紙や藁、花の茎の部分、それに野菜からも紙を作る事が出来ると読んだことがある。最近日本では海外からの輸入を増やそうとコメの生産を減らしたりすると聞くが、コメにしても時々作りすぎた野菜を廃棄するニュースが流れるが、そういった野菜を紙の原料に回せば良いと思う。
 読み終わった本の置き場問題も、買取店を利用するというのも一つの方法。この他に、置き場を失った本を行政が運営している図書館で引き取ってもらう事は出来ないだろうか。先に本屋さんは本との出会いの場という事を書いたが、図書館にも多種多様な本がある。ただ限られた本しか行政側の施設では取り揃えが無い場合が多い。そこに更に本の幅を広げるという意味で読み終わった本を置くことで、図書館を利用する人に新たな本との出会いを提供できないだろうかと思う。公民館などの一坪図書館に置くのもいいかな。
 あと本ばかりに注目してきたが、本屋さんを別の目的に利用できないだろうか。
 例えばであるが、最近は喫茶スペースを併設している本屋さんも増えてきている。その場所を利用して、婚活なり出会いの場所の提供にできないかな、と思う。トーク力のある者同士なら問題ないが、それでも初めて会った男女がいきなり何の手掛かりもなく話を始めるというのは壁が高い。そこに本屋さんから好きな本を一冊持って来てそれをネタに話始めるというのはどうかな、て。ガイド本もいいかな。いきなり旅行に行くのはハードルが高すぎるが、そこに掲載されている場所だったり食べ物だったり、景色の写真が話し始めるのにはいいのかな。

 本が売れない、出版業界を元気にしようというポスト(ツイッター)を見た事から、日曜日の朝のひと時、ファミレスのモーニングで和朝食を食べた後にこれを書いてしまった。大切なのは、本そのものもであるが、本屋さんに足が向くように新たな一手を考える必要があるように思う。
 あとは売れる本ばかりが人の考えだったり世界ではない。多種多様な見方や考え方が世の中に氾濫して、そしてそれが時に絶妙に、時に調律の狂った楽器のようになるのがこの世の中。それを幸と取るか不幸と取るかは人それぞれであるが、最近では僕は全てを楽しみたいと思うようになってきた。まあ色々あったので。

 今回はだいぶ題名と内容がズレてしまった。まっ、これはこれでいいのかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?