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猫を飼って変わったこと

我が家の飼い猫、ひじきさん(6ヶ月)が1泊入院から帰宅した。
入院といっても、病気や怪我ではなくて、不妊化手術を受けたのだ。
飼い猫であるならば、必ず通る道。

猫の入院、手術など初めての経験で、多分本人(本猫?)よりも、私たちの方が緊張した。

昨年、住んでいる街に新しい動物病院が開院して、気になっていた。
避妊の手術まで病院には縁がないと思っていたのに、ひじきさんが捻挫をし、慌てた私は取るものとりあえず予約を取り、すぐに受診した。優しいスタッフと優しい先生が出迎えてくれた。

実は、それまでは、隣町の知っている先生のところへ連れて行こうと思っていた。しかし、緊急の場合は片道30分の距離がものすごく長く感じる気がして、一か八かで予約した病院が思いのほか、親切丁寧だったので、迷わず、手術の相談をするに至った。

家ではお転婆なひじきさんも、病院ではまさに借りてきた猫。検査も採血も大人しくクリアして、本番の手術に挑んだ。私たちは帰宅して完了の報告を受けたのだが、先生も「いい子で、頑張りました。今も大人しくしていて、すごくいい子ですよ」なんて、褒めてくださるものだから、飼い主としては気分が良い。きっと、先生のこの話術が患者を掴んで離さないのかもしれない。お若いのに大したもの、、、などと、余計なことを考える。

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ひじきさん 黒猫 6ヶ月♀ 特徴:めっちゃ甘えん坊・気が強い・物怖じしない

成功して良かった。女の子なので、開腹手術の跡が痛々しく、傷が良くなるまで、抗生剤とエリザベスカラーが必須。まぁ、ひじきさんにはもう少し頑張ってもらうしかない。


我が家には、もう1匹先住猫がいる。茶白猫のうさくんだ。

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先住猫 うさくん 茶白猫 1歳9ヶ月♂ 特徴:超ビビり・優しい・あざとい

彼は、中秋の名月の日に、お腹を空かせてたった1匹で鳴いているところを、引きの強さと直感で猫好きの方に拾ってもらえたらしい。拾われた日に由来して、猫なのに「うさ」という名前を付けられた・・・と、譲渡してくださった保護団体の方に教えていただいた。後にSNSで拾ってくださった方、その後育ててくださった方と繋がりを持つことになったのも、彼の引きの強さにあるのかもしれない。

その、うさくんの遊び相手になったら・・・と迎えたのが、若干2ヶ月だった子猫、黒猫のひじきさんである。

動物を飼おう・・・ましてや、猫を飼うなんてことは、私の人生設計には全くなかったこと。しかし、結婚して十数年を夫婦2人だけで過ごしてしまったことが、私たち夫婦の意識を変えさせたらしい。本当は、犬派の私たちであったが、いかんせん、2人とも家に居ないことが多い。この環境で動物を飼うなんて不可能だと思っていた。

猫を保護した友人が里親を募集しているというSNSの記事を目にしたことがきっかけで、何故か本気で猫を飼おうと思い始めた。猫を飼っている先輩たちから、
「1泊2日くらいなら旅行に行ける」
「家に居なくても、あまり寂しがらない」
などと、甘い言葉で誘惑され、さて、では本気で猫を飼おうか、探そうかということになったのである。

初めて参加した保護団体主催の譲渡会で縁があり、1匹目のうさくんが我が家にやってくることになった。

そこから1年。
まさか、もう1匹増えることになっているなんて、誰が想像したであろう。
全く動物に興味がなかった人の家で、猫を2匹飼っている現実が、そこにある。

猫を飼って変わったこと。

・毎朝定時に起きるようになった(起こされる)
・リビングが猫のものに占領された(ケージ、キャットタワー、でかっ)
・猫の食事が最優先になった
・毎日、猫のトイレ掃除をするようになった
・マメに掃除機をかけるようになった
・粘着シート(通称コロコロ)の数が増えた
・買い物に出かけると、必ずペットフード売り場に立ち寄る
・家に少し早く帰るようになった
・家にいる時間が増えた
・夫婦の会話が増えた(主に猫の話しかしない)
・動物番組を見て、涙するようになった   etc...

書ききれないほどの恩恵を受けている気がする。
猫は気まぐれな動物と言うけれど、私たちの過保護のおかげで、すっかり甘えん坊の2匹に成長している。

縁があって、我が家にやってきた2匹と一緒に、私たちも成長している。
子どもには恵まれなかった私たちだけれど、人に猫の話をすると、
「子供と一緒だね」という反応が返ってくる。
子育てはこんなものではないのかもしれないが、どうやら私たちにとっては子ども同然。小さな2つの命を守らなければならない責任においては、一緒かもしれない。

ペットは人を変える力を持っている。身をもって実感してしまった。
猫たちの成長を楽しみながら、私たち自身の変化も楽しみたいと、楽観的に思っている。

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