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ブラック企業は日本の文化なのか?②

以前「ブラック企業は日本の文化なのか?」で書いた通り、日本の就業姿勢は海外からすると「CRAZY!」の一言に尽きるようです。でも、どうしてそんな事になっちゃってるんでしょうね。ロンドンに20年暮らす叔母と話しながら、日本とはだいぶ環境が違うんだなぁと、ちょっと考えさせられました。日本の"空気"に縛られていない叔母の質問が、いちいち胸に痛いです。

日本は今後、どういう方向に進むんでしょうか。

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叔母『日本での仕事は忙しかった?』

私「うーん、そうだね。時期によるけど、ひどい頃は15時間とか17時間とか働いてたりもしてたし。」

叔母『ええーっ。日本じゃ、そういうの多いの?

私「もちろん全部じゃないけど、珍しくはないと思う。12時間勤務ぐらいはすごくありふれてるって言うか、もう、普通な感じだし」

叔母『うへー。こっちじゃ8時間でももう長いって思っちゃうのに。ロンドンの人達、定時になったらみんな帰るわよ。17時とかになるともう、バイバーイ、って。』

私「きっとそうなんだろうね。でもみんな、上司や同僚たちが残ってると帰りにくかったり。帰れない"空気"があるんだよね。そんな事を気にしてる内にもう、22時とかになってる。定時に帰る人、ほとんど見たこと無かったな…」

叔母『その気持ち、ちょっとはわかるけどさ。程度がひどいね。しっかしみんな、よくそんな会社に入るよねえ。

私「これでも、就活時には"20時以降は残業禁止"とか"ノー残業デーがある"とか聞かされて入社してるんだけどね(笑)入社して、アレッ?みたいな。"当時はそういう取り組みをしてたんだよ。今は無くなっちゃったけど。"って説明されて、あぁ、そうなんですか…。みたいな(苦笑)」

叔母『完全に訴訟ものだね。その時点ですぐに辞めればよかったのよ!

私「なんだかやっぱり、そうできない"空気"があるんだよ。それに、すぐに会社を辞めると"履歴書が汚れる"とか言って、次の仕事探しに悪影響があるって言われる。"そんな事をするともう仕事が無いぞ"って。退職とか、"レールを外れる事"へのハードルがとても高いんだよね。」

叔母『ああ、"短くても3年は勤めろ"みたいな、アレね。私の働いてた頃にもあったわ。じゃあもう、"仕方ない理由"でも無いとと辞められないってわけね。例えばだけど、病気になったとか言ってさ、理由をでっち上げちゃえばよかったんじゃない?(笑)

私「いや、それはまずいよ(苦笑)それに、病気になった人は"また病気になるんじゃないか"と思われて、次の転職に不利になる。"病歴を面接で話さない方がいい"ってアドバイスする転職サイトもあるくらいでさ。」

叔母『何よそれ…、そんなひどい話、聞いたこと無いわ。じゃあどうすればいいって言うのよ。逃げ道が無いじゃない。死ねとでも言うつもり?

私「うーん。。。実際、自殺者も多いんだけどね。。。」

叔母『そりゃあ、毎日そんなに働いてたら、死にたくもなるわよ。』

私「"日本人はよく働く"って言われてるけど、あの国には実際に、"そのやり方で世界第2位の経済大国にまで上り詰めた"って成功体験があるからね。こんだけ過激に働けば世界と渡り合っていけるんだぞって、そのやり方に味をしめちゃって、もう止まれないんじゃないかな。でもそうやって"背伸び"し続けてきたツケが、国民に回ってきてるような気がする。それこそ、自殺みたいな形で。」

叔母『終戦後のノリでそのまま走っちゃってるようなところ、あるかもね。』

私「それが成長してきた中国に抜かされて焦ってるのか、また無理しちゃったりなんかしてね。あんだけ面積違うんだから、普通に考えれば負けて当たり前なんだけど…、勝とうとしてまた背伸びして、今後またしんどくなるのかなって、ちょっと心配してる。


叔母『わー……… 私はもう、日本に戻って働ける気がしないわ。』

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