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ステロイドは悪いもの



私は、お薬で助けられた患者さんよりも、
副作用で苦しんできた患者さんが印象に残っています。

なので、
お薬のイメージは良くありません。

ちょっとなら良いけど基本的には使いたくない、
中には悪いものもある、

そんなイメージが頭から離れませんした。


抗がん剤とステロイド剤に関しては、特段、良いイメージがありませんでした。

作用も強力であるからこそ、副作用も、お薬が終わった時の反動も強いイメージがあるのです。


だから、
できるでけ身体に負担のないお薬を使いたい。
使うなら優しい作用ののもで
しっかり効果も体感できるものが良い。

そんな想いが生まれて、
流れのなかで自然療法という考え方に出会いました。


その中の一つがアロマテラピーでした。

海外では、国家資格となっている位、その効果が認められているもの。

でも、日本には国家資格はなく、民間で作られているものがほとんど。精油のそのものは雑貨扱いができるものです。


この『雑貨扱い』という概念ですが、雑貨用品売り場などで販売されている棚には、どんな品質のものも同じ棚で販売できるというものです。
奥が深いので、別の機会にお話したいと思います。



話をお薬に戻します。


お薬を避けて通ってきた私が、アロマテラピーと出会って一番驚いたことが、薬理作用が科学的に研究され、効果効能として明らかになっている部分があるということでした。


え!
このアロマって…
病院で使ってるのと同じお薬の作用が入ってる!
あ、この精油も!あ、これも!


もっとも驚いたのが、
コーチゾン作用があるというものでした。
つまり、ステロイド剤に似た作用があるというものに出会ったこと。


ステロイド剤って、
身体によくないんじゃないの?
使うことをやめたら、
酷いことになるんじゃないの?

そんの私の薬に対する疑心暗鬼な気持ちに対して、明るい方向を示してくれたのがアロマのステロイド様作用です。


その視点に気付いてからは、
『もしかしたらお薬は、
 使い方と
 使うものの品質を選べばいいだけのことかもしれない』
という、視点でした。


お薬を使うことに対して
『自分の人生を良くするために使う』という気持ちが降りてきたのです。



これは、
『自然療法って身体に優しいから、自分の肌感覚だけで使いたいだけ使っていいよね!!』という視点は危ないなと思いました。
だって、病院で使っているものと同じような成分がはいっているんだもの。
自然療法は安全。
だからどんな使い方をしても良い!!
それを言い切るのは、少し乱暴な気がします。


でも逆に、
『お薬って、身体によくないよね!だから全部のお薬って悪い気がする。』
という視点で物事を見ると、選択肢が狭くなって窮屈になる気がします。


お薬も使いたい
出来れば身体に優しいものを使いたい


それを叶えてくれるのが
アロマテラピーだったのです。


・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・

アロマテラピーのステロイド剤についてもう少し説明したいと思います。

病院で処方されるステロイド剤(特に軟膏など、肌に塗るもの)は、ステロイド剤と塗りやすくするためのワセリンなどが配合されています。


では、アロマテラピーはどうでしょうか?
ブラックスプルースというアロマを一つ例に挙げてみてみましょう。


ブラックスプルースというアロマはマツ科の植物で、針葉を水蒸気蒸留方で採取されているものを言います。


精油全体の60%がモノテルペン炭化水素類で、この中に鬱滞除去作用や抗炎症作用の他に、コーチゾン作用があります。これがステロイド様作用を発揮するのですが、精油全体で見るとまだ他の成分もたくさん。


それが残りの20〜35%の、エステル類。
このエステル類にも鎮静作用、抗炎症作用等が含まれています。


さらにブラックスプルース独自の作用で言えば、αピネンという強壮作用も。
(使った部分の機能をパワーアップするようなイメージ)



つまり、病院で使うお薬はステロイド剤だけしか入っていないから強力に効果があるけど、アロマはストロイド様作用以外の成分も入っています。

それは決して、ステロイドの恩恵が受けられないということではなくて、他の成分からも恩恵を受けながら、様々な作用を期待出来る。
結果的に欲しい効果が得られるというモノなんです。


この『一つの精油からさまざまな効果を期待できる』という視点。
今までの私には全然ありませんでした。


効果も期待したい
でも、効果が強過ぎて反動が怖かったんです。

でも、アロマに出会ってからは、
強い効果を期待しても
アロマだから身体に優しく馴染んでいく。
だからこそ、濃度も使う頻度も、自分の体調に合わせて調節できる。


この使い方ができることが、とても大きいなと思ったのです。


次回は
《アロマの濃度と使う頻度について》
書いて行こうと思います。

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