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ライドシェアはタクシーの代わりじゃない

こんばんなまらステ🖤Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ✨

ライドシェア解禁をめぐる議論が囂しいなかで、一応試行されることになったけど、中身を見たら溜息山王。

ホリエモンと珍しく同意見。

この国はどーして目に見える誤訳を繰り返すのかな。

ライドシェアって直訳したらあい❤️のりでしょ。

本来的には同じ方向へ行く人同士が同乗して移動費を折半することで、インターネットのない時代から割とあることなんだよね。

例えば東京から大阪まで車で移動すると、高速料金とガソリン代を合わせて16,000円前後といわれる。

1人なら新幹線より高いけど、複数で頭割りすれば当然安くなるよね。

このマッチングをもっと活発にできたら、新しい市場ができるし、みんなが幸せになるんじゃないだろうかと考えたのがUberだけど、

世界各国でタクシー業界がこれを猛烈に反対し、タクシードライヴァーがUberドライヴァーを襲撃する事件すら起きた。

Uberを野放しにしている国や都市はそう多くはなく、禁止したり規制をかけたりするところの方が多い。

日本でのUberはタクシーの配車サーヴィスにしかならなかったけれど、

それでも参入インパクトは大きく、タクシー配車アプリは多少普及したし、nottecoなど営利目的ではないライドシェアも少しずつ拡大している。

ただ、海外と比較したらまだまだ弱く、規制の撤廃を求める声は多い。

特に昨今はバスだけではなくタクシーのドライヴァーも足りないため、ライドシェアを救世主のように吹聴する人がいるし、このような声が国会議論の後押しにもなっている。

そんで出来上がったものが、官僚と自民党お得意の随分とヘンテコなものになったなと。

何故ここでタクシー会社にハンドリングさせるのよ。料金もタクシーそのまんま。

一般のドライヴァーが自由にやれてこそのライドシェアなのに、これじゃ2002年のタクシー規制緩和の続篇でしかない。

2002年のタクシー規制緩和というのは、それまでが需給バランスを考慮して許可制を取っていたのが、届出制に変わってタクシーが爆増したのね。

したがって2010年代半ばあたりまでタクシードライヴァーは既に不足が叫ばれていたバスドライヴァーと違い、飽和状態だった。

当時、自分は過疎地の域内交通に限り、15人乗り程度の超大型乗合タクシーを認めたり、タクシードライヴァーの大型二種免許取得を支援したりする政策を提案していた。

今となっては隔世の感があるよ😅

規制緩和によってタクシードライヴァーの賃金が低下したことと高齢化によって一時爆発的に増えた以降は若い人がタクシードライヴァーになりたがらず減少の一途を辿り、

今では都市部や観光地でタクシーが捕まらない、ローカル鉄道を廃止しようにもバスだけでなくタクシー会社に断られる、という有様。

今いるドライヴァーも高齢者ばかりで、状況はますます悪化の一途を辿っている。

だからといって、ライドシェアはタクシーの代替ではない。

その地域を走るマイカーのドライヴァーがいなきゃ成立しないわけだからね。

交通機関ではなく、どちらかというとヒッチハイクの進化形であって不確実なものになる。タクシーはダイヤこそないけど、そのエリアの中で配車の保証がある。また、料金体系も決められている。

ライドシェアはたまたま見つかった場合にタクシーより安上がり、っていう感じかな。

それこそインドの大都市の空港にはUber待ちの列ができているけど、あんなに待つならタクシーでも公共交通でもいいんじゃないの❓って思うのはライドシェア信者からすると愚問らしい。こーゆー人はお泊まりもAirbnbなんだよね。

Uberが捕まれば乗ればいいし、捕まらないならタクシーに乗るとか、寝床だってAirbnbとバックパッカー向けのドミトリーとホテルとを使い分ければいいと思うんだけど、

不思議とみんな旅のスタイルが凝り固まっている気がする。

ライドシェアがタクシーを代替するものではない、というのは性質・機能上の問題でもあるけれど、ユーザーがきれいに分かれるという社会学的な理由もある。

したがって自分はライドシェアなんかさっさと解禁しちゃえばいいと思っている。

安全性の観点から運転免許証や車検証などの提出を義務付けるといった措置は必要だけども、あとはもう勝手にやってくれよと。

タクシードライヴァー不足はライドシェアへの抵抗を無くさせる理由にはなるけれど、解決策にはなりえない。

解決策としては、海外で見られるタクシーの乗合化及びエリアの限定化かな。

同じ方面に行く人でシェアする、一人で貸し切る場合は高いお金を払う、というやり方に変えること。また、市外には出ないというようなかたちで回転率を上げる。

自動運転バスを波及させて、できるだけ公共交通の空白地帯を埋めることも大切。

現時点での自動運転バスは20km/hで走行するため、生活道路しか走れずコミュニティバスにしか使えない。

各地からターミナル駅に向かって一斉に集まってくる交通体系を改めて、鉄道と基幹バスを軸にして自動運転バスに乗り継ぐ交通体系を確立することで公共交通空白地帯を埋めていけば、

そーいったところへ行くのに仕方なくタクシーを利用するということをやめれる。

バスですらそんな状態だから、自動運転タクシーができるのはもう少し先になる。

今はタクシー自体の乗合・エリア限定化と公共交通体系の見直しで、延命させていく他はない。

ちなみにこうした方策においてライドシェアを活用するやり方も実はある。

市町村やNPOの職員をライドシェアのドライヴァーにして、エリアのなかをグルグル回らせればいい。

現在でも過疎地ではNPOなどによる自家用有償旅客運送輸送、要は白タクを限定的に認めているし、これの拡充は今回の解禁でも謳われているので、

ライドシェアを全面的に解禁すれば、非営利輸送もやりやすくなるはず。

ライドシェアは既存の欠乏を埋めるものではなく、新たな価値を生み出すものである、ということをみんなが理解できたら、不毛な論争も減るのにな。

それじゃあバイバイなまらステ🖤




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