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なにわ緑の革命

こんばんナマステ💚Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ✨

昨日開業したグラングリーン大阪、というかそのなかのうめきた公園の話題がすごいね。

一番キャッチーなのはすぐにカップルの居場所になったってやつだけども。

彼らは別に新しいスポットだから飛びついてきたわけではなく、恐らく何十年経っても変わらない光景が見られると思う。京都の鴨川みたいにね。

よく言われることとして、大阪の中心部は極端に緑が少ない。

大阪城公園だけが105haと非常に大きいけれど、その次がもう天王寺公園の26haになってしまうし、てんしばエリアが整備されたのも2015年。

その次が桜ノ宮公園の18ha、靭公園の9.6ha。

大阪城公園、天王寺公園、桜ノ宮公園でも大阪中心部としては端っこなので本当に中心部となると靭公園が最大になってしまう。

これに対して東京は神宮外苑と新宿御苑が58ha、代々木公園と上野公園が54ha、北の丸公園と戸山公園が19ha、日比谷公園が16ha、芝公園が12haと大阪に比べて遥かに大きな公園が多く、これに115haの皇居、72haの明治神宮があるので、更に緑が多く感じる。

大阪に公園が少ない理由は基本的に江戸時代から街が変わっていないから。

強いて言えば天王寺公園は1903年の内国勧業博覧会という万博のドメスティック版のために周囲一帯を買収した跡地ではある。

東京の場合、江戸幕府の参勤交代のおかげで大名屋敷がそこら中にあったし、上野の寛永寺や芝の増上寺が大きな境内を持っていた。

まずは後者。寛永寺の境内は上野公園、増上寺の境内は芝公園、中心部とはいえないけど富岡八幡宮の境内を深川公園として整備した。

そして大名屋敷も次々と公園化していく。上に挙げた公園のうち江戸城の一部だった北の丸公園以外は全部大名屋敷が基になっている。

東京も欧米の大都市と比較したら公園が少ないといわれるけれど、江戸の時点での人口密度を考えてもよくやってる方じゃないかな。

そんな大阪で、まさか大阪駅前の超一等地に緑の空間ができるなんてビックリだよ。

ここがどこかといったら外国人の方が詳しいかもしれない。

外国人がこぞって訪れるスカイビルと大阪駅の間の化粧壁で囲われた殺風景な通路だったとこ。

スカイビルには高速バス大手WILLER EXPRESSのターミナルがあるので、高速バスによく乗る人も通ったことがあるだろうとは思う。

Googleのストリートヴューであの頃の通路が見れるから、気になった人は見てみてほしい。

なんにせよオーペンしてすぐに人々が集まる場になるんだから、よほど大阪の人は緑に飢えていたんだなと。

てんしばができたときに既に流れはできてたといえるけれども。

これはもう緑の革命と呼んでいいだろうと。

本来この言葉は、発展途上国における農業近代化・農地開発を指すんだけどね。

そしてこれは必要なものであった反面、負の側面も大きい。

なぜかというと、作物を短期間でたくさん収穫できる品種に替えたり、農薬や化学肥料を使いまくってのことで、土壌を弱らせ人々の健康にも影響を与えるものになった。

これに対して夢野久作の息子である杉山龍丸が私財を擲って北インドを緑化させ砂漠を農地に変えたり、ヒマラヤの崖崩れを食い止めたことこそ本当の意味での緑の革命だろうと。

それと比較したら遥かに小さなことかもしれないけど、緑の力はそれだけ大きいし、人間社会を豊かにさせるものなのは間違いない。

最初はだからこれは小さな革命だよ。

橋下元市長の意向が大きいのだといい、彼の政治手法に必ずしも同意するものではないけれど、それでもこれは御堂筋を造ったことで知られる伝説の關一市長に匹敵する功績だと思う。

關市長も大阪城公園を整備するなど、大阪に近代的な公園文化を取り入れようとしていた人ではあるけども。

これからの都市競争はヱルビーイングを競うものであるはずであり、大阪におけるその嚆矢であるのは間違いないんだからさ。

それじゃあバイバイナマステ💚暑寒煮切でしたっ✨

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