言葉と語感とラーメンズ#25 第17回公演『TOWER』前半
「○○さんって、○○さんっぽいよね」の正体は、語感にあり。
『TOWER』全7作品中、前半3作品のお話。
1.タワーズ 1
この言葉(音・文字)で、何を思い浮かべるか?
基本的に音声会話ではなく、ジェスチャーと4つの箱のみを使って話が進みます。
天から出題される言葉を、体と箱だけでどう表現するか?
言葉を解釈し、形で表現するおもしろさ。
「数字の1はな~あに?こうばのえんとつ♪」の数え歌思い出しました。
数字の3であの2匹のライオンが出てくるあたり、ラーメンズっぽくて好き。
2.シャンパンタワーとあやとりとロールケーキ
あやとり、懐かしいですね。
2人で交互にひもを取り合うあやとりをやったことはありますか?
子どもの頃に本を見ながら友だちとやりましたが、絵を見てもなかなか難しい。
それを、言葉だけで伝えるとしたら?
まして2人あやとりをやったことがない人とやろうとすると、、、そうだよなぁ、、、。
シャンパンタワーもロールケーキも、いつの間にかそれが見えてくる見事なパントマイム。
斬新なロールケーキの切り方。
本当にそうなる、、、のかなぁ?
3.名は体を表す
言葉と語感と仁さんワールドの話。
語感から言葉が生まれたとすれば、あながち間違いでもない、、、?
本編の例にも出されていますが、マシュマロとせんべいを知らない人に2つを見せて、名前と物体を一致させられるか?
・マシュマロ
「ま」行の語感・音の丸さがやわらかさを、「さ」行の空気がふわふわを感じさせる。
・せんべい
「せん」で口を閉じることで平たいイメージ、「べ」の濁音が硬さを感じさせる。
万人が全く同じ感覚ということはありませんが、人間の中には腑に落ちる語感が脈々と受け継がれているのでしょう。
語感とビジュアルが一致していると納得感があり、気持ちがいいですね。
音の語感と、文字にした時の視覚の語感。
どちらもネーミングやコピーに大切な要素。
「クリムゾンメサイヤ」はすぐにでもアニメ化できそうです。
後半へ続く。
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