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LINE CREATIVE Meetup #4 【参加レポート】

3月末からフルリモートではたらいているUI/UXデザイナーのkyomiyaです。

私の在籍している会社では、以前から積極的にリモート勤務を推進していましたが、コロナをきっかけに、部署全員がまるっとフルリモートへ切り替わりました。
今後もそのまま基本はフルリモートを継続していくとのことなのですが、緊急事態宣言が解除されて以降、他の企業はどうしているんだろう? と思っていました。

そんな折、“『withコロナ』時代におけるLINEデザイナーの在宅勤務事情”というテーマで、LINEクリエイティブセンターによる「LINE CREATIVE Meetup #4 」が開催されるとのことで、6月30日に興味津々で参加してきました!

コロナ禍におけるLINEクリエイティブセンターの取組み

まず冒頭では、UIデザイナーからクリエイティブコミュニケーションチームの立ち上げメンバーとなった中谷さんが、LINEクリエイティブセンターのコロナ下での概況説明がありました。

LINEクリエイティブセンターでは、2月末から在宅勤務がスタートし、現在は週1のみ出社必須となっているそうです。
現在は在宅勤務推奨となっているものの、在宅勤務継続は、8月以降は未定とのこと。

具体的な環境、制度の整備状況は以下の通り。

LINEでの作業環境整備事情
・高スペックPCの貸与
・オフィスで使用している機器の持ち帰り
・コロナ対応手当て(緊急事態宣言中のみ支給、現在はない)
コロナ下での休暇制度
・発熱した場合、3日の特別休暇付与
・給与の80%が補償される特別休暇
・ベビーシッター料金の半額補助

オフィスで使用している機器の持ち帰りは、デスクやチェアも含んでいるか聞いてみたかったですね。
コロナ手当ていいなあなんて、こっそり思ったことは内緒です。。!

週1出勤必須は賛否両論ありそうな気もしますが、一緒に働く仲間と顔を合わせる機会ってやっぱり大事だよなあと、私も先日数ヶ月ぶりにオフィスに出社したときに思いました。
なんなら5月入社の方と「リアルでは初めまして!!」なんて、これまで画面越しにしか会えなかったアイドルにやっと会えた! 的な体験もしましたw


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■ プレゼン1: Withコロナ時代に向けて

LINEエバンジェリストの小林さんのプレゼン。(今回、一番楽しみにしていたプレゼンでした!)
スライドもとても美しく、トークもものすごくこなれていて、とても聞きやすかったです。

まず最初に、LINEクリエイティブセンターの紹介をいただきました。

UIデザイナー59名/BX(ブランドエクスペリエンス)デザイナー25名/映像系クリエイター13名/建築士、インテリアデザイナー6名/イベント、SNS等の企画運営5名/エバンジェリスト(小林さん)1名の、総勢110名(!)がLINEのデザインに携わっているとのこと。

素直にデザイナーの数の多さに驚きました。。!
しかも社内に建築士やインテリアデザイナーもいる。。!(展示会設計やオフィスレイアウト等をされているそう)

また、不勉強で私は聞き慣れなかったBXデザイナーとは、UIデザイナーがオンライン領域担当なら、オフライン領域を主戦場としているデザイナーということです。
ロゴ作成だったり、ポスターやグッズ制作だったり。
なるほど、デザイン領域も完全に専門領域ごとに役割分担されているんだなーと思いました。

デザイン=課題解決の手段

LINEで働くデザイナーの特徴は立ち上げの頃から変わっておらず、みな「デザイン=課題解決」と捉え、クリエイティブへの責任を持っているとのこと。
これは本当にその通りで、そのために今ももがきながら、ユーザーの課題を解決するためにの手法やら技術やらを、磨き続けているデザイナーは多いのではないでしょうか。

小林さんは、コロナ前と今とで変わったことといえば、「課題やニーズが顕在化してきている」と語っておられました。
「自分たちが持つデザインやテクノロジーの力で解決していける、ある意味チャンスでもある」と。

確かに、個人でも法人であっても、コロナをきっかけに様々な課題が顕在化してきていますよね。
そのためにどんなサービスを提供できるか? を、私自身も日々考えています。「困った」からいいサービスは生まれると思うので。

大切にしている「スピード」と「クオリティ」

小林さんは、イノベーティブなサービスを世に送り出すためには「スピード」と「クオリティ」はとっても大切であるとおっしゃられていました。
ここでのクオリティとは、単に美しいという意味ではなく「利用者が満足する状態のこと」。

例を挙げていただいたのが、LINEがコロナの状況下でリリースしたサービス(LINE通話での画面共有や、ダイヤモンドプリンセス号へのLINEがプリインストールされた携帯配布)は、タイミングが少しでもずれていたら意味がなかったと。

それはもう確かに。。! 
必要なタイミングにサービスリリースができなければ、そのサービスは価値のないものになってしまう可能性もありますものね。スピードは本当に大切だなと改めて感じました。

色々と、改めて共感したり、再発見したりすることの多いプレゼンでした。

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■ プレゼン2: コロナ禍では課題の多い「映像コンテンツ制作」

次いで、映像系クリエイターのフロリアンさんによるプレゼン。

実際に、LINEで使用しているプロモーションムービーなどを作る一連の流れを、実際の絵コンテなどとあわせてご紹介いただきました。

進行中だったプロジェクトも抱える中、コロナのため途中でリモートになったことで、大変だったプロジェクトの裏側を教えていただきました。

母の日プロモーション動画

↑LINEの母の日プロモーション「#ビデオ通話あるある」動画

コロナの影響で、ロケやスタジオ撮影が禁止になったことで、それまでのプロットを全て作り直すことになって非常に大変だったそう。
制作会社が行なっていた箇所も、キャストひとりだけで撮影をしたりなどのご苦労があったそうです。

上記動画が完成した動画。
しかし、個人的にはそんなご苦労があったことを感じないほど、めちゃくちゃいい動画だと思ってしまいました。。!(普通に感動してしまいましたw)

フロリアンさんは今回の経験から、「映像コンテンツ制作はリモートには向いていない」と思われたとのこと。
確かに、スタジオ撮影やキャスティングした複数人がからむ撮影などは、現状では密になりかねず、難しいかもしれません。

けれども、新しい形を模索していくタイミングなのかなとも、前向きな発言をされていました。

これからは、インフルエンサーに依頼してひとりで撮影したものや、CGを使ったものなどを活用していくことも検討したいそうです。

確かに、映像や写真の撮影は、今後様々な制限が課された状態が続くことが想定されます。その中でも、きちんと先を見据えて何をすべきかを常に考えておられる姿勢が、とても素晴らしいと感じました。

もし私が同じ立場だったなら、コロナの影響がある中でどんな方法・どんな内容(シナリオ)を考えるだろうか? と、思考をめぐらすいいきっかけをいただきました。


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■ 質問に応えるパネルディスカッション

イベント参加者から、事前に挙がっていた質問に、LINEクリエイティブセンターではたらく4名の方が回答するというパネルディスカッションで、特に印象に残っていた質疑応答が以下3つです。

Q:プロジェクトの共有はどうしているか?

ウィークリーレポートというものを各部署から週1でメール配信している。
各チームの成果物を画像で報告し、各チームメンバーがどんなデザインをしているか、どんなプロジェクトに参加しているかがわかるようにしている。

こちら、実際のメール画面もスライドで公開してくださっていたのですが、なるほど、確かに文字よりもビジュアルで見られる、かつ各自で自由なタイミングで見られるのはいい取り組みだなあと思いました。


Q:雑談コミュニケーショはどうしてる?

他のチームslackで雑談専用チャンネルを作っている。
朝10分だけチームmtgを行なっている。

朝、少しだけでもチームでコミュニケーションが取れるのは、いい取り組みだなあと印象に残っています。


Q:コロナ禍で、今後デザイナーとして関与できることは?

なんでもできる!
積極的にデザイナーが出張って行っていいと思う。

これは、非常に前向きなお言葉でいいですよね!


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まとめ

以上、コロナによって各社とも色々変化を余儀なくされる中、コミュニケーションを大切にしているLINEのデザイン部門では、どんな取り組みがなされているかをリアルに聞けて、共感したり新たな気付きが持てたりするイベントでした!

今回はzoomでのMeetupでしたが、今まで参加したどのオンラインイベントよりも、進行がスムーズで淀みなかったなと感じました。
こういった運営スキルも非常に参考になりました!

まだまだコロナの影響によって、はたらきかたに制限がかかる場面もあるかとは思いますが、その中でも私自身のはたらき方や、デザイナーとしてどんなことができるかを、改めてじっくり考えてみたいなと思いました。

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