WebデザイナーからUI/UXデザイナーに肩書きが変わって気付いた2つのこと
人材系企業の新規サービス開発を行なう部署にて、UI/UXデザイナーをしているkyomiyaです。
「UI/UXデザイナーです」なんて自己紹介しちゃってますが、10数年デザインの仕事をしてきた中で、最も馴染みある肩書きは「Webデザイナー」でした。(ほぼ受託制作ばかりでアプリ制作経験なし)
2020年3月に現職へ転職をして、配属された部署ではUI/UXデザイナーと名乗ることになったのですが、心のどこかでは正直「長年ECサイト運営も含めたWebデザインしてきてるし、アプリでもその延長でなんとかなるだろう」なんていう軽い気持ちがあったと思います。
甘いっ! 甘すぎるッッッッ!!!!
と、小一時間今年初めの自分に説教したいくらい、まったくもってUI/UXデザイナーとしての心構えが私には備わっていませんでした。
気付きその1: ツールの使用割合の変化
まず一番大きな変化としては、これまで使っていたツールの使用割合がガラッと変わりました。
これまで最も使用していたツールはPhotoshopでしたが、現職になってからはほぼFigma(XD)だけで業務をこなすようになり、なんだかんだ細々と行なっていたコーディング等は一切することがなくなりました。
そして、何よりもデザインをするときに考えるべき視点が大きく変わったと感じます。
気付きその2: 目指すべきゴールの違い
これまでは受託でのWebを中心としたデザイン制作を多く行なってきました。もちろんエンドユーザーのことを考えての情報・UI設計を行なってきましたが、最終的なゴールは「クライアントの要望に応えるものを提供すること」でした。
それは各種CVをあげることだったり、UU数をあげること、認知向上だったりと、案件によって目的はまちまちですが、クライアントのビジネスを促進するための制作がほとんどでした。
いかに他社と差別化したコンテンツやデザインを提供できるか、いかに独自性を表現できるかなど、コンテンツの質とビジュアル面での訴求力と、マーケティング的な視点が強く求められていたと思います。
一方UI/UXデザイナーは、機能性・操作性に優れたUIによって「ユーザーに意識させずに目的を達成させること」がゴールになると感じています。
(ビジネス上の目的を達成することもがゴールであることも、もちろん大前提ですが!)
例えばスマホアプリの場合、学習コストが少なく(初見でも迷わない)、ノンストレスで使いやすいと感じてもらえるUIを、ユーザー体験を考えた上でデザインする必要があります。
どんなに素晴らしいアイデアのもと制作されたアプリであっても、UIが使いにくいものだったらユーザー体験は損なわれてしまいます。
逆に、どんなに見た目が美しく前衛的なボタンを作れたとしても、操作性や機能性が損なわれていたとしたら、それは良いUIとは言えません。
UI/UXデザイナーと胸を張って言える状態を目指して
冒頭で述べた通り心構えがなってなかったことに加え、プロダクト立ち上げから実際にUXを意識したUI設計を行なうまでのプロセスやユーザー理解や考え方についても、まだまだ経験不足だと感じます。
新米UI/UXデザイナーとして、まずはたくさんの情報に触れ、手を動かし、アウトプットを重ねる。
こうした積み重ねを行なうことが、なんだかんだ一番成長への近道だと思っています。
そして、自分が得た知識や技術はアウトプットすることで定着をはかれると思うこと、以下の記事に感銘を受けたことで、今回noteを始めることにしました。
(情報を発信する力を身に付け、ライティング能力をもっと高めたいという自分の中の裏目標もあります。)
1年後には、堂々と「UI/UXデザイナーです!」と胸を張れるよう、一歩ずつでも前に進んでいけたらと思います。
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