家訓作成のススメ
15秒で分かる今日のポイント
●結婚するときに夫と作った「家訓(家族の行動指針)」に度々助けられている
●家訓は、家族や夫婦が人生の岐路に立ったときのみならず、日々の生活において迷ったときにも立ち返る場所になってくれる、初心にかえるきっかけをくれる。
●家訓は家族の「あり方」や「文化」を作る
●家訓は家族の背骨のような存在(様々な出来事の中でブレたり歪んだりしてしまいそうな家族の方向性を、そうならないように支えてくれる)
家訓があったから、夫を応援してきた!のかも
私の夫は、これから起業しよう!という人の起業支援なども仕事で行っているのですが、そんな夫のお客さんの話。
夫のお客さんは今の仕事を辞めて起業したいと考えているそう。
でも、奥様の猛反対にあっていて、「仕事やめるなら離婚よ!!」といわれているそうです…
こういうケースは珍しくありませんが、なんだか寂しいですよね。
たった一度きりの人生、チャレンジすることを許されさず、続けたくない仕事に向かう夫の背中を毎日見送ることは、妻として辛くないのでしょうか。
でも、もちろん食べれなくなることは家族の一大事なので、限度はあると思いますが、せめて、期限を決めてチャレンジする機会をあげる
それでも泣かず飛ばずなら、諦めてもらう、とか。
頭ごなしに反対するのではなく、チャンスをあげる。「出来ない理由」ではなく、「出来る方法」を考える。そんな人でありたいものです。
なーんて話をしていたとき、夫が「そういえば、なんでいつも応援してくれたの?」と。
そうです!5年近く無収入状態だった夫(笑)を私はずっと応援し続けてきました。
だって「我が家の家訓にそう書いてあるから!」
我が家には家訓があります。家訓と言っても別に、先祖代々…のものではありません。
結婚するときに夫と作った家訓で、結婚の人前式で夫と二人、読み上げました。
今でも家の壁に貼っていて、いわゆる我が家の行動指針に当たるものです。
その内容を大公開(ってほどでもありませんが)
1.何事も楽しむ
2.ポジティブな言葉を発する
3.一人一人の意思と可能性を尊重し、応援する
この「一人一人の意思と可能性を 尊重し、応援する」があったので、応援せざるを得なかったというか、意思を尊重せざるを得なかったというか。笑
実は、軽い気持ちで作ったこれに、我が家は何度も助けられています。
家訓は、人生の大きな岐路に立たされたとき、私たち夫婦や家族に、立ち返るべき場所をくれます。初心にかえるきっかけをくれます。
例えば、夫が今の仕事を辞めて新しいビジネスを始めたいと言ったら、おそらく、私たち家族は「お父さんの意思を尊重しよう! 応援しよう!」となります。
娘が先日、習い事を辞めたいといったときも、話し合いの結果、「娘の意思を尊重しよう」となりました。
家訓は些細な日常にも役立つ
そんな大事ではなくても、日々の些細なこと。例えば、我が家の娘の服の趣味問題!!
うちの娘、すんごい趣味悪いんです(大人からみると)柄モノ on 柄モノ on 柄モノ的な
こんな感じ↓
でも、それも一人一人の意思を尊重するってあるしなー!好きにさせてやるか!!となります。
色々な日々の出来事において、家訓は私たち家族の進むべき方向を示してくれます。
我が家のテーマ、「ハイ&ロー」について
また、我が家のテーマには「ハイ&ロー」というのがあるのですが
例えば、旅行先などで高級ホテルに泊まった次の日に、すごいボロ家に泊まったりします。高級レストランにも行きますが、汚い中華料理屋にも行きます。
これは、家訓1つめの「何事も楽しむ」からきています。
以前お話したように、夫は5年近く無収入に近い時期がありまして…その後しばらくの間、そこそこ稼ぎが出来てきたけれど、借金返済に忙しくてまだまだ余裕がない!みたいな時期がありました。
そんな時期、当然ですが、私が企画した旅行は高級ホテル、夫が企画した旅行はゲストハウス!
私の驕りで行く外食は良いレストラン、夫の驕りで行く外食は汚い居酒屋!
でもそれも、家訓のに基づき、「何事も楽しもう!」と話していたら、本当に結構楽しくなってきまして!
どんなに素敵でおしゃれな空間も、どんなに庶民的で雑多な空間も、楽しめる。
どんな環境でも楽しめる家族でありたい!どんな境遇でも楽しめる子供を育てたい!(上皇后美智子さんの言葉に似ていますね…笑)と思うようになりました。
そこから我が家のテーマは「ハイ&ロー」なんです。
例えば象徴的なのは、このハワイ旅行。プライベートビーチ付の豪華な一軒家を借りて過ごした日もあれば…
あるネイティブハワイアンの方の農園の中にある物置小屋を借りて過ごした日もありました
でもどっちも楽しかった!!娘は農園の物置小屋で顔中蚊に刺されてブクブクになったけど!
家訓2つ目の、「ポジティブな言葉を発する」についても同様で。
これは我が家で喧嘩が勃発しそうになったときや、愚痴が出たときに役立ちます。
「もう、○○がイヤっ!!!」となったとき、一通り吐き出した後で、夫が家訓を指で指したります(家に飾ってあるので)
「『ポジティブな言葉を発する』やから、どうしたらそれが解決するか考えよか」
なので我が家は、愚痴が愚痴のままで終わったり、喧嘩のまま終わったりすることは、殆どありません。
最後は「じゃあどうしたいか」「じゃあどうやったらその問題が解決するか」を話します。
こんな風に、家訓は我が家の文化を作っているんです。
軽い気持ちで作った家訓が我が家の毎日を助けてくれている。我が家の背骨のような存在になっている。
これがなくては、家族のあり方にブレやゆがみが出ていたなぁと、よく思います。
これから結婚する人や新婚さんはもちろんのこと。結婚してしばらく経つ人でも。今からでも遅くない!「家訓を作る」これ、強くお勧めします。
これが先祖代々伝わっていって、本当の「家訓」になったら素敵ですね!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?