曲線

国道48号線沿いの小路を曲がると見える、紺色の建物の本屋〈曲線〉です。 https:…

曲線

国道48号線沿いの小路を曲がると見える、紺色の建物の本屋〈曲線〉です。 https://kyoku-sen.com

ストア

  • 商品の画像

    〈コーヒー豆〉曲線ブレンド

    曲線オリジナルブレンドのコーヒー豆です。焙煎・ブレンドは、仙台のサイケデリックなコーヒーロースターDAMO kaffee hausさん。しずかな中にキラリと印象的な味わいのブレンドです。*100g*形状/豆*中煎りくらい
    ¥900
    曲線
  • 商品の画像

    エーヴァ・リンドストロム|ぼくらにできないことはない

    宇宙船に乗ってやってきたぼくら。あの時いっしょに乗れたのはぼくたち2人とママと犬のキングだけ。パパはここにはいない。家族とはなればなれになってしまった2人は、迎えの宇宙船が来るのを待ちながら、新しい家、新しい学校、新しいお隣さんとともに暮らしはじめます。「ぼくらにできないことはない」と元気に話すふたり。ほんとうは自分たちを励ますためのセリフなのかもしれません。グレイッシュなパステルカラーで描かれた、切なくて不思議な物語。発行:岩波書店発行年:2024年サイズ:A4判変型ページ:32P
    ¥1,760
    曲線
  • 商品の画像

    Johanna Tagada Hoffbeck|CARNETS

    ドローイング、写真、彫刻、裁縫などさまざまなメディアを用いて複合的な芸術実践を行うフランスのアーティスト、ジョアンナ・タガダ・ホフベックの作品集。2014年から2024年まで、10年間のあいだに描かれたドローイングが収められています。 庭の植物や野菜、動物、食器やお菓子、家族など、生活風景の中から生まれた作品はまるで日記のよう。これらの風景が人生と創作活動にとって大きな役割となっている様が感じられます。シンプルで柔らかなストロークは、いつまでも眺めていたい魅力があります。発行:CHOSE COMMUNE発行年:2024年サイズ:165x210 mmページ:232P
    ¥9,900
    曲線
  • 商品の画像

    〈コーヒー豆〉曲線ブレンド

    曲線オリジナルブレンドのコーヒー豆です。焙煎・ブレンドは、仙台のサイケデリックなコーヒーロースターDAMO kaffee hausさん。しずかな中にキラリと印象的な味わいのブレンドです。*100g*形状/豆*中煎りくらい
    ¥900
    曲線
  • 商品の画像

    エーヴァ・リンドストロム|ぼくらにできないことはない

    宇宙船に乗ってやってきたぼくら。あの時いっしょに乗れたのはぼくたち2人とママと犬のキングだけ。パパはここにはいない。家族とはなればなれになってしまった2人は、迎えの宇宙船が来るのを待ちながら、新しい家、新しい学校、新しいお隣さんとともに暮らしはじめます。「ぼくらにできないことはない」と元気に話すふたり。ほんとうは自分たちを励ますためのセリフなのかもしれません。グレイッシュなパステルカラーで描かれた、切なくて不思議な物語。発行:岩波書店発行年:2024年サイズ:A4判変型ページ:32P
    ¥1,760
    曲線
  • 商品の画像

    Johanna Tagada Hoffbeck|CARNETS

    ドローイング、写真、彫刻、裁縫などさまざまなメディアを用いて複合的な芸術実践を行うフランスのアーティスト、ジョアンナ・タガダ・ホフベックの作品集。2014年から2024年まで、10年間のあいだに描かれたドローイングが収められています。 庭の植物や野菜、動物、食器やお菓子、家族など、生活風景の中から生まれた作品はまるで日記のよう。これらの風景が人生と創作活動にとって大きな役割となっている様が感じられます。シンプルで柔らかなストロークは、いつまでも眺めていたい魅力があります。発行:CHOSE COMMUNE発行年:2024年サイズ:165x210 mmページ:232P
    ¥9,900
    曲線
  • もっとみる

最近の記事

Empty, Save Rooms

ドアを開けると、高い天井とやや入り組んだ造作の壁面が視界に入る。天井の窓からひとすじの光が射している。そこは誰もいない部屋だった。微かに音楽が聴こえてくる。室内のはずなのに森の中のような匂いがして、空気がひんやりと冷たく静まり返っている。薄暗い中を進むと、奥から微かな気配が伝わってくる。音楽のように聴こえていたのは虫の声や風の音が混ざり合ったもののようだった。ここからどこか他の場所につながっているのだろうか。ひとつのことに気がつくと次第に視界が開けていき、微細な部分が見えてく

    • 彼岸のきみ

      すべてをひっくり返すような、一目惚れのようにドラマチックな、そんな出会いではなかった。日常のなかにするりと入り込んできて、戸惑うわたしの中に当然のように居座っている。必然だったのだろう。その瞬間から、わたしはふたつの原理を行き来している。 逃避でしかないと思っていたファンタジーは、単に逃げ場所ではないことを知った。きみが生きるもうひとつの現実というファンタジーを体験することで、わたしもまた自分の現実をいっそう生きることができる。 眩しそうに、ほんとうに嬉しそうに客席を見渡すそ

      • いつか融解する日

        いいお天気の休日だった。 あまりお客さんが来ない日が続いていて、この時世には仕方ないことではあるけれど、わたしは少し不安でしょんぼりしていた。店の棚に並んでいるたくさんの本もしーんと静まり返っていた。 閉店時間も過ぎて、今日はそろそろ終わりにしようかと思った時、ひとりの初老の男性が入ってきた。ここの場所がわからなくてウロウロしていたら、小さな女の子が「本屋さんまでご案内します」と言っていっしょに来てくれたという。もう夕食の時刻、すでに薄暗くなっていた春の夜に不思議な感じがした

        • 孤独の来客

          曲線は、孤独なときに思い出される場所であるように思う。元気で楽しいときにはすっかりその存在を忘れているのに、たとえば雨が降っていて、沈んでいくような心持ちのときにふと足が向かう場所。そうであれば嬉しい。さみしさや悲しみは決してネガティブなだけの感情ではない。深い悲しみや孤独の中にいて、それを誰にも咎められないことが必要だといつも感じている。 曲線を "アジールのような場" と言ってくれた人がいたことについては、エッセイ『茂りゆく場所 (文藝誌「群像」2021年6月号)』の中

        Empty, Save Rooms

          本屋、変身する

          去年、秋の入口の風が吹く9月に『曲線』という本屋をオープンした。 3年にも5年にも感じるほど、ハードモードな一年であった。 わたしの顔もずいぶん渋くなったかもしれない。 ジョセフ・コーネルの展覧会を見に行った時のこと。 緑豊かなその美術館の庭園でひと休みしていると、手のひらほどもある極彩色のムカデのような虫がカサカサと歩いている。 しばらく見ていると、少しずつ、でもずんずん進んでいく。 野原の端っこまでいくのだろうか。丸一日かけて? 端っこまでついたら次は何をするのだろうか

          本屋、変身する