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国道48号線沿いの小路を曲がると見える、紺色の建物の本屋〈曲線〉です。 https:…

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国道48号線沿いの小路を曲がると見える、紺色の建物の本屋〈曲線〉です。 https://kyoku-sen.com

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    〈コーヒー豆〉曲線ブレンド

    曲線オリジナルブレンドのコーヒー豆です。焙煎・ブレンドは、仙台のサイケデリックなコーヒーロースターDAMO kaffee hausさん。しずかな中にキラリと印象的な味わいのブレンドです。*100g*形状/豆*中煎りくらい
    ¥850
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    CALTIVATE BIBLE

    「ゆったりと、真にカルチベイトされた人間になれ! これだけだ、俺のいいたいのは。」 主人公・芹川進くんの日記で構成される、聖書の言葉を引用しながら書かれた太宰治の長編小説「正義と微笑」。主人公の繊細な心の機微の描写が何度も胸を打ちます。この物語を現代の聖書に見立て、工藝・本屋・農業・在野研究にまつわる60名の人びとが綴った、それぞれの人生における「耕すべきこと」が収められています。本書の前半部分には「正義と微笑」原文を掲載。聖書のような重厚感が愛おしい造本です。 発行年:2024年サイズ:B6判変型ページ:378P
    ¥4,400
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    カフカの日記

    「橇(ソリ)を走らせている間の、粉々に砕ける力。人は一つの人生を、体操選手が逆立ちするようなふうに、自分で作り上げることはできない。」 カフカの研ぎ澄まされたまなざしで捉えた日常が、悩ましいほど繊細に綴られています。まるでこれ自体がひとつの物語であるように。孤独、不眠、父との葛藤、書くこと、夢、病。すべてのカフカ文学に連なっていく、もっともカフカ的ともいえる日記文学の金字塔。カフカ没後100年の2024年、新版として復刊されました。100年以上前の日記を読むことができるという、書物の素晴らしさを実感します。 発行:みすず書房発行年:2024年サイズ:四六判ページ:570P
    ¥5,500
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https://kyoku-sen.com
宮城県仙台市にある本屋です。中心部から少し離れた商店街の小径を入り石畳の道を進んだ先に、築120年を超える建物を店舗とした本屋、曲線はあります。おもに新刊書、少しの古書、ZINEやCDなどをお取り扱いしています。本のラインナップと親和性の高いイベントや展示も行っています。店舗へ辿り着くのがすこしだけ難しいかもしれません。定休日:水曜日営業時間:12:00-19:00曲線に行くhttps://kyoku-sen.com/news/6052d755908654582b775fba(専用駐車場がございませんので、お車でお越しの方は近隣のコインパーキング等をご利用くださいませ。)書籍商 | 宮城県公安委員会許可 | 第221010002085
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〈コーヒー豆〉曲線ブレンド

曲線オリジナルブレンドのコーヒー豆です。焙煎・ブレンドは、仙台のサイケデリックなコーヒーロースターDAMO kaffee hausさん。しずかな中にキラリと印象的な味わいのブレンドです。*100g*形状/豆*中煎りくらい
¥850
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CALTIVATE BIBLE

「ゆったりと、真にカルチベイトされた人間になれ! これだけだ、俺のいいたいのは。」 主人公・芹川進くんの日記で構成される、聖書の言葉を引用しながら書かれた太宰治の長編小説「正義と微笑」。主人公の繊細な心の機微の描写が何度も胸を打ちます。この物語を現代の聖書に見立て、工藝・本屋・農業・在野研究にまつわる60名の人びとが綴った、それぞれの人生における「耕すべきこと」が収められています。本書の前半部分には「正義と微笑」原文を掲載。聖書のような重厚感が愛おしい造本です。 発行年:2024年サイズ:B6判変型ページ:378P
¥4,400
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カフカの日記

「橇(ソリ)を走らせている間の、粉々に砕ける力。人は一つの人生を、体操選手が逆立ちするようなふうに、自分で作り上げることはできない。」 カフカの研ぎ澄まされたまなざしで捉えた日常が、悩ましいほど繊細に綴られています。まるでこれ自体がひとつの物語であるように。孤独、不眠、父との葛藤、書くこと、夢、病。すべてのカフカ文学に連なっていく、もっともカフカ的ともいえる日記文学の金字塔。カフカ没後100年の2024年、新版として復刊されました。100年以上前の日記を読むことができるという、書物の素晴らしさを実感します。 発行:みすず書房発行年:2024年サイズ:四六判ページ:570P
¥5,500
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島田潤一郎|長い読書

※ご予約受付の書籍です他の書籍と合わせてご購入の場合は、ご予約の書籍が入荷次第まとめて発送となります「本を読みすすめるには、ほんの少しの意思が要るーー」日常の時間のずっと底の方にある、昨日読んだ本のこと。あまりにも儚く、言葉にも出せないほどの淡い感覚。読書という体験をつぶさに見つめ、本を読む、この孤独な行為の力と困難さ、そして喜びを称えています。紙の匂い、ページをめくるかすかな音、夜の灯り、時間を刻む時計の音とともに、たくさんの記憶と想いががよみがえる。出版社「夏葉社」を創業した島田潤一郎さんによる、無二の散文集。発行:みすず書房発行年:2024年サイズ:四六判ページ:256P
¥2,530
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Wayne Thiebaud|delicious metropolis

ミント色のアイスクリーム、白いメレンゲとチョコレートドーナツ、カラフルなマカロン。それと、まるでケーキのような質感のデフォルメされた都市景観。70年にわたり、アメリカ西海岸の大衆文化を描いてきた画家ウェイン・ティーボーは、見過ごされてきた簡素さと華やかさを体現した色彩で、空気が物体の存在感を響かせるような透明感あふれる空間を描き出しました。抽象的性質を帯びた写実的なイメージは忘れがたく、パステルカラーのスイーツと光を反射する建築物が不思議な調和を生み出しています。本邦初の作品集。 発行:創元社発行年:2024年サイズ:242×223 mmページ:128P
¥4,950
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柳本史小版画集|UTOUTO

土や植物の匂い、陽だまりと風の心地、お気に入りの服、静かな夜。初めて見るのに懐かしい気持ちが込み上げます。幼い頃の思い出や旧友からの手紙のように、ささやかで優しくて、あたたかな涙を誘います。版画家・柳本史さんが、スケッチするように日々制作してきた小さな版画作品114点を収めた作品集。アトリエや日常風景をおさめたスナップショット、柳本さんが綴った散文一編が添えられています。静謐で華やかな造本が美しい一冊。発行:未明編集室発行年:2024年サイズ:130 × 180mmページ:256P
¥4,400
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柳本史・外間隆史|雨犬

ペンキ塗りの少年と雨の日に出会った犬。ふたりの日々はたくさんの音でできています。りんごを食べる音、コーヒー豆を挽く音、レコードの回る音、雨の音。孤独と孤独が出会い、ささやかな変化を日常と呼び、ときどき互いを確認しあう、その営みはしあわせであるのにどこか切なくもある。ずっと変わらないでほしいと、子どものように思ってしまう感情を包み込んでくれる、あたたかく静かな物語。「それはどこか雨音にも似ている。音は、すがたやかたちをもたないうつくしい律動だ。」発行:未明編集室発行年:2023年サイズ:180 × 120mmページ:160p
¥2,500
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デレク・ジャーマンの庭

1994年にこの世を去った映像作家のデレク・ジャーマンは、晩年、イギリス南東部の岬、ダンジネスに移り住みました。原子力発電所に面した荒涼としたこの土地で、彼は病に蝕まれながらも死の直前まで庭を育て続けました。この本は、庭づくりを始めた1986年から最期の年までのあいだの庭の変移の記録です。 生態系や園芸知識と貝殻、流木、石、オブジェを編み、ひとつの風景が築かれていく様子が、美しい写真とエッセイで綴られている。不毛な土地に生まれた神秘的な庭は、穏やかな時が流れ、ただ生きることを楽しんでいたジャーマンの姿を映し出しています。長らく入手困難だった不朽の名作がこのたび新訳にて復刊されました。発行:創元社発行年:2024年サイズ:B5判変型ページ:148p
¥4,180
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戎 康友・鈴木るみこ|みどりの王国

編集者の鈴木るみこさんと写真家の戎康友さんが、美しい庭の造り手である「みどりの指」に魅せられて、イギリスの10ヶ所余りの庭園を訪ねた記録。英国でもっとも美しい個人庭園ウォラートン・オールドホール・ガーデン、オールド・ローズの庭、野原のようなグレート・ディクスターの庭、ヴァージニア・ウルフの庭…。連綿と受け継がれてきた庭園の歴史や思想を紐解き、静謐な生命力が満ちたその庭々のポートレイトを写し撮っています。雑誌「ku:nel」の企画として掲載された記事を再編集、戎さんが訪れたダンジェネスのデレク・ジャーマンの庭「プロスペクト・コテージ」の写真が加えられた写真集。発行:青幻舎発行年:2023年サイズ:A4判変型ページ:144p
¥5,940
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山内朋樹|庭のかたちが生まれるとき

庭師であり美学研究者でもあるというユニークなバックグラウンドを持つ著者の山内朋樹さん。京都福知山の観音寺を訪ね、その大聖院庭園の作庭現場のフィールドワークから庭の造形や生態を観察し、その成り立ちを記述しています。石と石、植栽と空間が的確な関係性を持ち、あるべき場所へ配置されていく様子はさながらモノ派の作品のよう。庭だけでなく、私たちの暮らしのなかのさまざまな視線をも変える、庭園の詩学と庭師の知恵がふんだんに綴られています。これまで見えていなかった庭の見方がひとつ増える、新感覚の庭園論。 「ーーあとから据えられた石組が地形の力学を、あとから剪定された植栽が山の植物を、ようするに、あとからつくられた庭が「もとの状態」としての自然を現出させるという狂った事態である。」 発行:フィルムアート社発行年:2023年サイズ:四六判ページ:384p
¥2,860
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Sue Stuart-Smith|庭仕事の真髄

土を耕し、種を蒔き、芽が出て、成長する。生命が循環する庭に身を置き、自然に没頭することで、私たちの中のトラウマや喪失感から再生する力が生まれていく。 バビロンの空中庭園、戦争中の塹壕ガーデン、刑務所でのガーデニング、病院における庭の役割。精神医学、心理学、科学などの深い知見と著者自身の体験をもとに、多様な視点から庭の真髄に迫ります。少し先の未来のことを教えてくれる庭。その庭と対峙することによって自己を取り戻した人びとの物語。発行:築地書館発行年:2021年サイズ:四六判ページ:419p
¥3,520
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Robin Wall Kimmerer|植物と叡智の守り人

ニューヨークの山岳地帯の森の中で暮らす植物学者であり、ネイティブ・アメリカンのウィズダム・キーパーである著者による、自然と人間の在り方を深く詩的な洞察によって綴ったエッセイ。 スイートグラス、メープル、ピーカン、ウィッチヘーゼル、アスター…幼い頃から親しんできた植物の生態をなぞりながら、ネイティブ・アメリカンに伝わる思想と伝承、科学的な知識を編み込んでゆく。壊れてしまった地球と私たちの関係への警笛と道筋、そして希望と癒しの物語。発行:築地書館発行年:2018年サイズ:四六判ページ:496p
¥3,520
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Robin Wall Kimmerer|コケの自然史

ニューヨークの山岳地帯の森の中で暮らす植物学者、ネイティブ・アメリカンのウィズダム・キーパーである著者による、コケと森と人間の物語。 なぜコケは小さいのか、なぜ境界層に生息するのか、調理に役立つコケやコケが奏でる音…。極小の世界で生きるコケの驚くべき生態とコケを取り巻く自然の営みが詳細につづられています。身近でありながら見ようとしなければ見えない極小の世界の営みを見つめることで、日常風景がいつもと違った姿をみせる。アカデミックでありながら親密で詩的な文体に惹き込まれる、ネイチャー・ライティングの傑作。 発行:築地書館発行年:2012年サイズ:四六判ページ:570P
¥2,640
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だめ連の資本主義よりたのしく生きる

資本主義社会に無意識に取り込まれて、日々もがいているわたしたち。競争社会、弱肉強食、これしか生きる方法はないのでしょうか。1992年、神長恒一さんとぺぺ長谷川さんは、生産性で人が分別される資本主義社会を問題とし、オルタナティブな生き方を提唱する「だめ連」を結成しました。どんな社会、どんな生き方が良いだろう。資本主義で勝ち続けることから一歩降りて、それぞれの豊かな生き方を模索する、だめ連30年分の活動がおさめられています。行き過ぎた資本主義に対抗する、生きる・暮らすを考える楽しい実践の記録。発行:現代書館発行年:2024年サイズ:四六判ページ:472p
¥2,860
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新居格 随筆集

"人々は老いてはをらない。生活と想像とは豊富であることが願はしいのである。"散歩が好きで、アナキストで、読書の時間を愛し、朝の瞑想と夜の思索を習慣として暮らしていた、戦後初の東京都杉並区町・新居格。戦時中にあっても、市井の人びとや日々の暮らしを大切にした生活者でありました。日常を歩き、本を読み、挨拶を交わしながらつむがれた、素朴でやさしさあふれる散文と、一編の詩を収めた名随筆集。発行:虹霓社 発行年:2024年サイズ:B6判変型ページ:246p
¥2,200
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Read to Sea 個人書店が選ぶいま読んでほしい海の本

"海と人を学びでつなぐ" をテーマに、次世代の教育をデザイン、提供するプラットフォーム『みなとラボ』。本書は、そのウェブサイトで連載している、全国各地の個人書店が「海」をテーマに4冊の本をえらぶ企画『Read the Sea』から生まれました。2023年2月から2024年3月に掲載された37名の書店主による選書と、2つの対談、専門家による海に関する本の話が収められています。さまざまな土地で暮らす書店主と専門家たちが選ぶ多様な海の本。本から広がる海の世界を知り、海への興味を深めるきっかけとなります。私も4冊の本を選ばせていただきました。発行:3710Lab発行年:2024年サイズ:120×188 mmページ:130P
¥1,760
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Witchenkare vol.14

文芸、批評、編集、書店…多様な分野で活躍する42名の「いま書いてみたいこと」が縦横無尽に綴られています。ジャンルもテーマもさまざまでありながら、それぞれの作品にはどこかで共鳴するシンクロニシティがあり、確かな同時代性を生み出しています。 新しい創作の場でもある文芸誌ならではの魅力が詰まった、ささやかながらも味わい深い文芸誌。発行:yoichijerry発行年:2024年サイズ:A5判ページ:248p
¥1,980
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mahora 6号

神話、伝承、自然、手仕事、日常など、ホリスティックで多様な風景を紹介する本、『mahora』。今号では「芸術以前」をテーマに設け、人間にとって創作とは何か、美とは何か、無から有が生まれることの根底に目を向け、芸術が生まれる前の姿を探ります。その他、音楽家の蓮沼執太さんによる制作記、耕作放棄地の野生化を図る上原寿香さんのエッセイ、ごはん屋「台形」の伏木庸平さんのコメントなどを収録。「本のある場所」の歴史と現在を探るページでは曲線も取り上げていただいています。少しだけインタビューに答えるなどしています。 毎号違った結び方で綴じられており、今号は黄緑の紐で「稲穂結び」と呼ばれる結びが施されています。まるで工芸品のような佇まいの小さな本です。 発行:八燿堂発行年:2024年サイズ:四六判変型ページ:120P
¥4,180
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安西水丸|1フランの月

パリからリスボンに向かう飛行機の中から始まる物語。穏やかな心地良さが行間からあふれ、幸せな旅を予感させます。パリ、リスボン、マドリード、ローマへ。イラストレーターである主人公が際会する旅の出来事と、日本にいる恋人への手紙、たくさんの出会いと別れ。没後10年となる2024年の節目に、今まで日の目を見ることのなかった幻の小説(未完)が初めて書籍化されました。旅先で手にした宝物についてのエッセイ、写真やスケッチも収められています。繊細にして力強い輪郭線、シンプルな軽快さの中にある郷愁。そんな水丸さんの作品をそのままに表したような大切な一冊です。発行:小学館発行年:2024年サイズ:A5判ページ:176P
¥2,530
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大石可久也|あさいち

日本三大朝市の一つと言われる石川県の「輪島朝市」。 海でとれたもの、畑でとれたもの、手づくりのお菓子や生花が集まる商いの場には、潮のかおりと土の手ざわりと共に、人びとの楽しげな声が飛び交います。日本海の厳しい冬に負けない、輪島朝市の活気ある風景と人びとの語りが描かれています。 この絵本の利益は能登半島地震災害義援金として、日本赤十字社に寄付されます。発行:福音館書店発行年:1984年サイズ:260×240 mmページ:28P
¥1,100
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橋本倫史|観光地ぶらり

「観光とは、ひかりをみると書くーー」時代とともに移り変わっていく「観光」の手触りを確かめるために、著者の橋本さんは旅にでます。観光地10ヵ所を訪ねて集めた、その土地に暮らしてきた人たちの小さな体験の数々。そこには、近代日本が希求し、無意識的につくりあげてきた暮らしがありました。観光客は行く先でどんな光を見てきたのか、その軌跡を辿る旅の記録。細やかな旅の描写はまるで自分の記憶であるかのよう。その土地で暮らす人びとの暮らしと向き合う真摯な姿勢に引き込まれます。発行:太田出版発行年:2024年サイズ:四六判ページ:384P
¥2,750
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山内明美|痛みの〈東北〉論

〈東北〉は、単に地域を指すだけではない。中央があり、そこへエネルギーを供給する辺境を指す名称でもある。原発、災害、公害、差別、ジェノサイド…。近代の抱えた病は、いつも周縁の土地へ、どの世界にも偏在する〈東北〉へと向かい、その傷を、その膿を噴出させる。〈東北〉に暮らす人びとの声、先人たちの声が響き合い、その実相を浮かび上がらせます。東日本大震災の直後から現在までの、東北をめぐる思考の軌跡。表紙写真は2021年冬の北釜(宮城県名取市)の砂浜。写真家・志賀理江子さんによる撮影です。発行:青土社発行年:2024年サイズ:四六判ページ:296P
¥2,860
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声を掬う

仙台市若林区荒浜地区。この海辺の街は、13年前の津波によりそのほとんどが失われ、震災前からある建物で今も町に残るのは、荒浜小学校のみとなりました。この本は、あの日この町で暮らしていたかつての子どもたちのことばを掬い上げた記録です。あの日から何を想い、何を見つめてきたのか。どんなことが楽しくて、悲しくて、辛かったのか。「復興」という大きな単語に集約することのできないひとりひとりの心の機微を、忘れ難い記憶を、丁寧に綴っています。震災は、ほんとうにたくさんのものを奪い、悲しみと絶望をおいていったけれど、彼らの言葉は、それからの日々が悲しみだけではなかったこと、時間は静かに、けれど確かに進み続けていることを伝えてくれます。「私にとって荒浜は、帰ってくる場所です、これからも変わらず。大切な場所です。」(佐藤渚さん)発行:HOPE FOR project発行年:2024年サイズ:A6判ページ:86P
¥880
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高森順子|残らなかったものを想起する

災害のあった「あの日」をあなたはどう伝えますかーー巨大災害が頻発する日本では、防災や減災を主軸とした「残すべきこと」を目的としたアーカイブがつくられています。本書は、「阪神大震災を記録し続ける会」の活動を続けている、社会心理学者の高森順子さんが編者となり、災害における「想起」という行為とその引力と斥力をキーワードに、失われたものを取り戻すための15のメディア実践を紹介しています。有機的に結びついていく震災アーカイブの実践知から、新たな営みが生まれていく。災害によって大きく変化していく世界を生きる私たちにヒントをくれる、新しいアーカイブ論。発行:堀之内出版発行年:2024年サイズ:四六判ページ:448P
¥2,420
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小野和子|忘れられない日本人

"そう遠くない過去に、人間としての尊厳を手放さずに生きた人々のその生は、この狂気の時代にあって、生きることの本来の意味を、深々と見せてくれるだろうーー"(刊行によせて)民話採訪者の小野和子さんによる待望の第二作目の著書。前作『あいたくてききたくて旅にでる』におさめられた8名の民話の語り手たちの「その人」「その暮らし」に焦点をあて、厳しくも豊かな人生と互いの交流を綴った随筆集です。各章にはそれぞれの語り手が記憶しているとっておきの一話も。語られる民話の滋味深さはさることながら、その合間に聞く、その人ならではの人生のおもしろさは、生きた民話の姿であるといえるでしょう。深い土色の表紙カバーを外すと現れるのは、美術家・菊池聡太朗さんの作品「Burned mountain」。荒々しくもあたたかい風景と人びとの暮らしを現したような作品です。発行:PUMPQUAKES発行年:2024年サイズ:A5判変形ページ:324P
¥3,520
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小野和子|あいたくて ききたくて 旅にでる

これまで50年にわたり東北の村々を訪ね、民話を求めてきた民話採訪者・小野和子さん。そこで彼女が聞いたのは、民話とともに語られた「民の歴史」、抜き差しならない状況から生まれた「物語の群れ」でした。この本は、採訪の旅日記を軸に、聞かせてもらった民話、手紙、文献などさまざまなかたちのテキスト18編と、小野さんの姿勢に共鳴した表現者たちの寄稿がおさめられています。編集者のあふれるほどの真摯な熱意と、包容力を感じる写真、精密なデザインがみごとなバランスを生み、重厚感をたずさえながらもなんとも軽やかな佇まいをした本に仕上がっています。発行:PUMPQUAKES発行年:2019年サイズ:A5判変形ページ:368P
¥2,970
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椋本湧也|日常をうたう〈8月15日の日記集〉

"ーー戦争が終わって最も嬉しかったのは「部屋の電灯が明るいこと」だったと教えてくれた。そしてこう思った。戦争とは日常を奪うものであり、なにげない日常こそが私たちを存在させてくれるのではないか、と。"(はじめに) 94歳の祖母に話してもらった太平洋戦争のこと。その音声を聞いた27名に「8月15日の日記」を綴ってもらった日記集。 ここに書かれているのは27人の個人的な一日です。歴史には記述されないひとりひとりの小さな物語を、ささやかな出来事の連続でやっと構成されている日常を、私たちはどうしたら守っていくことができるでしょう。 日本では戦争を体験した世代が減り、各国では戦争が起こり続けている今、改めて反戦を唱え、今ある日常に耳を傾けるきっかけとなる本。 祖母へのインタビューと寄稿者の日記の朗読を収録した音声版もあります。発行年:2024年サイズ:127 × 177mmページ:168P
¥1,650
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オスタップ・スリヴィンスキー|戦争語彙集

戦争は、人びとの人生を激しく様変わりさせるのみならず、新たな説明が必要なほど言葉の意味をも変えてしまいます。バスタブ、スイーツ、記事、ゴミ、林檎。 日常的に使っていた何気ない言葉が戦争によって姿を変え、大切な思い出や美しいイメージが戦争と結びついていくようすが、人びとの証言から浮かび上がります。 ウクライナの詩人が避難者の体験を聞き取り、書き上げた、77の単語と物語。翻訳を担当したロバート・キャンベル氏による現地を訪ねた手記がおさめられています。 「圧倒的な暴力を前にして、たしかに言葉は無力かもしれません。ーー優しくもあり厳しくもある、限りない多面性を備えていることこそが、言葉の力ではないでしょうか。だからこそ、多面性に満ち溢れた現実に向き合うとき、言葉はいつでもまるで暗い部屋で身をすくめる私たちを探し出すかのようにして寄り添い、静かに立ち上がってくれるのです。」発行:岩波書店発行年:2023年サイズ:四六判ページ:286p
¥2,200
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路上の抵抗誌 創刊号

古今東西の路上での生活実践を見聞し、路上をめぐるさまざまな表現を集めることを目的とした雑誌『路上の抵抗誌』が創刊されました。創刊号のテーマは"路上空間を歩くこと"。東京、つくば、リヨン、メキシコシティなどさまざまな場所での経験をもとにした、路上空間についての思索が収められています。論考、エッセイ、小説、詩、インタビュー、絵など、そのアウトプットの方法はさまざま。 自分の足元から世界、宇宙まで。日常のささやかな発見を地点に大きな世界の波を見つめ、考えるための手助けとなる大充実の内容です。発行年:2024年サイズ:B5判ページ:88p
¥1,320
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松岡宏大|ひとりみんぱく

旅するライター・カメラマンの松岡宏大さんが、世界の国々をめぐり収集した工芸品、民芸品、土器、雑貨、珍品の数々。いつしか "ひとり民俗博物館" と化したコレクションの中から、120点超の名品を旅の記憶(うんちく?)と共に紹介しています。魅惑的な品々と美しい旅の写真、軽快なエッセイに思わず引き込まれます。重厚感を感じさせる造本に包まれた、旅への、物への熱量沸る図録。「ーー本当に役に立たないものばかりだ。残念だ。同時に、僕にとってはかけがえのないものばかりだ。」発行:国書刊行会発行年:2024年サイズ:四六判変形ページ:256P
¥3,520
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