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Stay Home生活_収納

それは一枚の皿から始まった。Stay Homeで自炊が増え、「お皿欲し〜❤︎」とスープパスタでも入りそうな少し深さのある皿を買った。これがシンク下のスペースに不調和をもたらした。皿が入りきらない。高台の大きさと深さの関係で、これまで重ねていた皿が収まらなくなった。平らで小さなお皿が弾き出された。隙間に立てて収納する?このやり方はいつか割る。この子を割るのはいやだ。お皿を捨てるのもいやだ。さてどうしよう…収納を工夫しよう。

それまで、私は「皿」と「インテリア」に興味がなかった。お皿とインテリアをちゃんと選んでいる人は、別世界の住人のようだった。「すごいなあ、オシャレだなあ、私はよくわかんないや」と思っていた。お皿は今ある物で十分だし(母が趣味で作った器をひとり暮らしを始める時に実家から持ってきたものをずっと使っている。実家の食器洗い機に入らない。)、大きなインテリアにお金を回すほど生活に余裕がなかったからだ。家具を買い換えるなんてセレブだ。今あるもので十分。私には関係ない。

たまたま外食自粛になる前に、インテリアコーディネートの仕事をしているMさんと食事をした。その彼女が当たり前のように、当事者意識を持って家具/雑貨屋に入っていくのを見て、実際に「ちゃんとインテリアをしている人」が身近に存在していることを知り感銘を受けた。私はちょっとオシャレな気分になりながら「いつか余裕ができたらインテリアでもすっかな」と思っていた。そんな私に喫緊の課題が降ってきた。この皿を守らなければならない。厳密にいうと、インテリアを組み合わせる前段階の「収納」の話なんだけど。

シンク下の収納のための棚が存在することを、私は知っていた。引っ越したばかりの時、何もないシンク下のがらんどうに呆然とし、世の中の人はどうしているのかと考え、「シンク下にいれる棚」の存在を知り、楽天で買った。また、あれを買えばいい。検索をしている時に、皿を支えるケースのようなものがあることを知った。これは百均にあるのではないだろうか。その日、私は駅前の百均を3軒回った。世の中には収納グッズがたくさんある。私が知らなかっただけで。その中にシンクの下にいれる棚もあった。これが100円で?素晴らしい!まず一つ買ってみて、入れた。私は感激した。おおお、空間の有効活用!それから私は3日に渡り百均で3種類全ての大きさの棚を買い、買い足し、シンク下の世界を構築していった。ついでに液漏れをするタッパーを、重ねられないタッパーを処分し、スタッキング可能で液漏れしない日本製のタッパーに買い換えた。

一見外からは何の変化もないシンク下。扉を開ければ整然とした世界が広がっている。私だけが知る、充実した世界。缶詰のストックは?おろし金は?私は今全てを把握している。これまで冷蔵庫の上、吊り棚に分散していたお茶とコーヒーがついに同居した。快感・・・

「収納」の概念と、それに伴う快感、Quality of Lifeの向上を得た私は、次なるターゲットを見つけた。それは洗濯機の上。突っ張り棚を購入し、百均パトロールで見つけたコンテナを載せていった。これまで、背伸びをし洗剤を取っていた私。時に洗剤をぶちまけたりもしたっけ。それが今や手を伸ばすだけで洗剤が取れる!最高!シャンプーや歯ブラシのストックを一箇所にまとめられる!最高!収納!収納!収納!

勢いづいた私は、通販で3段ゴミ箱を買った。さっき届いた!これまで冷蔵庫につけたフックにレジ袋を吊るしていたのだが、色々とイライラすることばかりだった。運用は始まったばかりだけれど、見た目が綺麗!幸せ!

使いづらい場所にある洗剤、在庫がわからない保存食、回収日前になるとパンパンで入れづらくなるゴミ袋…これまで不快、不便だと思っていたことを、私は我慢し、気づかないことにした。だって、解消法がよくわからなかったから。じっと見れば、解決しようとすれば、解決法は見つかる。しかも思ったより簡単な方法で。私の場合、いつも行っている百均に「それ」はあった。きっとずっと前から。

収納に限らず、見ないようにしていて、慣れようとしている不満は、きっとたくさんあるんだろう。もし不満をごまかさずに、解決しようと思ったら、多分、それはできるのだ。

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(キャンドゥの「折りたたみキッチン整理棚」1つ100円でサイズは3種類!重さで棚部が歪むけれど、そんなこと気にならないくらい素晴らしいコスパ。スタッキングもできる。助かる!!!)

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