「やる気のない人」とどう向き合うか

おはようございます。アメリカ、ミズーリ州で野球スクールを運営し、トラベルチームを引率しながら、副業でヨガのインストラクターをしています、Kyokoです。

昨夜遅かったので、少し寝坊気味です。

昨日は、トラベルチームの一つ、16Uのチームの練習試合があったので、帯同してきました。試合中、ベンチでスコアブックをつけるのが私の仕事ですが、ベンチ内での選手の動向にも気を払っています。

打てなくて苛立っている選手がいたり、それをなだめている選手がいたり、チームメイトの打席に目もくれず、雑談に精を出している選手、ベンチで誰とも話さず、一人隅に座っている選手など、いろいろな選手がいます。

これをスパイのごとく夫に報告しているのです(笑)

基本的に18Uチームに帯同しているのですが、昨日は18Uチームはお休みだったので、16Uチームに帯同することにしてみました。

そこで感じたのが、チーム全体に覇気がないというか、心ここにあらずというか、表現がうまくうかばないのですが・・・

例えば、私は基本在宅で仕事をしているので、合間にお昼を食べたり、台所の掃除や洗濯をしたりしています。

洗濯が大好き!というわけではありませんが、あまり貯めてしまうと着る服がなくなってしまうので洗濯機を回して、乾燥機に入れ替えて、たたんでタンスに収める、を定期的にせざるを得ません。

16Uのチームは、私の洗濯に対する熱量と同じくらいの熱量で野球をしているように感じたのです。

ここに来たくて、試合に出るのが楽しみで、やっとプレーができる、ということに喜びを感じている、という感じではなく、他にやりたいことがあるけれど、これを終わらせなければそれが出来ないからやっている。という感じです。

もちろん、それは試合のプレーに現れます。簡単なフライを落としてしまう、基本的なゴロをエラーしてしまう、いるべき守備位置にいなかったことでアウトを捕れたはずの打球でヒットを許してしまう、など。結果大敗です。

試合からの帰り、夫にこの話をしてみました。夫も同じように感じており、先週の練習のときにチーム全体のミーティングをしたそうなのですが、あまり変化を感じなかったと言っていました。

16歳は多感な時期ですし、気持ちと体の変化も大きく変わる時期です。去年までガールフレンドの話なんて出てこなかったのに、昨日は半分くらいの選手が試合にガールフレンドを連れてきていました。

容姿、チーム内での自分の立ち位置など、他人からどう見られているか、がとても大事になってくる年ごろです。

先日、問題を解決するときは性弱説をベースにしたほうが解決しやすいことを勉強しました。そのときの記事はコチラ

今回もそれを当てはめて考えてみたいと思います。

先日の全体ミーティングで「やる気がないのであれば今のウチに退団しなさい」ということを言ったそうなのですね。「やる気を出さなければ罰を与える」、性悪説の方法を取ったようです。

性弱説は、「人間は基本的に弱い生き物である」と考えるので「やる気を出そうを思っても出せない」のだと考えます。なので、やる気を出しなさいと本人に言わず、やる気が出てしまうようなシステムを作っていく、「やる気をだそう」と言わずしていかにやる気が出る方向に持っていく方法を考えなくてはいけません。

人はどうすればやる気を起こすか、について考えます。

まず、なぜやる気がなくなってしまったのか。去年までは一生懸命だった選手たちがダラダラし始めた原因は何なのか、これは不明です。

だいたい予想できるのは、「自分のやりたいことが出来ていない」ということがあります。もしかしたら、自分のやりたいポジションにつけていないのかもしれないし、自分の打ちたい打順で打てていないのかもしれない。

もう一つは、自分のやりたいことが出来ていなくても、小さな成功体験を積み重ねていけば、そのポジションでも満足していけると思うのです。小さな成功体験をさせてあげることも考えなければなりません。

今日夫に提案してみようと思うのは、チーム全体のミーティングでなく、個別ミーティングで選手の話を聞いてみることがもしかしたら解決になるかもしれないと思いました。

今やっていて楽しいことは何か、やりたいポジション、どんなバッターになりたいのか。

そこで夫や他のコーチも「だったらここをもっと強化していこう」とアドバイスをすることも出来ます。そしてなにより、本人がどうありたいのをを理解し、それを現実化するためにこちら側も務める、というアピールをすることができます。

そして、その希望を現実化するためには「ここの部分を頑張ってもらわないといけない」と具体的な練習方法の指示を出すこともできますし、逆に「そこ頑張らないとその希望の現実化は無理ですよ」といったメッセージを渡すこともできます。

まずは、こちら側が選手の希望を現実化するための努力をしている姿勢を見せることで、気持ちを取り戻せないかな、というのが今の私の考えです。

あとは夫が個別ミーティングの案を受け入れてくれるかどうか、個別ミーティングに選手が来てくれるかどうか、です。←日本と違って、普通に来ない選手います(笑)

今日は18Uチームの試合があるので、そこに向かう道中で夫に話してみたいと思います。

それでは、今日も頑張ります!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?