見出し画像

カオスとリーダーシップ【翻訳】

数年前、デリーでおこなわれた
世界リーダー会議での
シュリシュリのお話です☺️✨
=======================
リーダーシップは、
カオスがあるときだけ、
意味を持つものです。(会場爆笑)
.
もし、あらゆる物事がスムースなら
リーダーは、何もすることがありませんね。
ただ、役割をこなすだけです。
.
世界には、すでにカオスが
十分すぎるほどあります。
疑問の余地はありません。☺️
.
わたしたちは、
リーダーを創りだすことに
意識をむける必要があります。

経済、政治、宗教やスピリチュアリティ、
社会科学など多くの分野で
リーダーが必要です。
そうすれば、物事は動いていくでしょう。
.
昔インドでの
ある争いについて
お話ししたいと思います。

アレキサンダー大王が
インドに遠征していた時代の話です。
聞いたことがありますか?

聞いたことのない人、
手をあげてみてください。
(世界のリーダー含めて、
ほとんどの人が手をあげる)
.
どのストーリーですか?
まだ話してもいないですよ😆
<会場爆笑>
.
OK、それではまず
私が話させてもらって
それから聞いたことがあるか
どうか、教えてくださいね☺️
.
アレクサンダー大王が、
インドの小さな村々を訪れていた
時代にさかのぼります。
.
その頃、ある村で、
とても大きな対立がありました。
.
その時代の村には、
決め事をしたり、
もめ事を解決する五人組がいました。
五人組には、
1人女性が含まれていました。
昔のインドでは、
村は、とてもよく統治されていたのです。
.
その五人組が、争いについて
話を聞くこととなりました。
それは、2人の農民の間で
起こったものでした。
.
ある農家が、別の農家に、
自分の農地の一部を売りました。
買った農家が土地を耕したところ、
多くの金銀財宝が出てきました。
.
その農家は、売り手のところへ行き、
「わたしが払ったのは、
農地を買うためのお金だけです。
農地の中から現れたこの宝は、
あなたのものです。」
.
ところが売り手の農家は
「私が売ったのは、
農地まるごと全てです。
ですから、この宝は、あなたのものです!
わたしが、もらうことはできません。」
.
お互いが、
「これは私のじゃない、あなたのだ、
 私がもらうことはできない。
 これは良いカルマじゃない。
 あなたが持っていってください。」と言って
 ずっと押し付け合っていました。(笑)
.
その対立が大きくなり、ついには
アレキサンダー大王の耳にまで入りました。

アレキサンダーは、
「どのようにして、
その状況を解決するのだろう?」と
不思議に思いました。

なぜなら、どちらも
「私のものじゃない」と
正しいことを言っているからです。
.
では、どのようにして、村の長は、
この状況を賢く解決したのでしょう。
実は、この解決の仕方が、
記録されて残っているのです☺️
.
村の長は、売り手の農家に
「あなたは、子供が何人いますか?」と
聞きました。
「娘が一人います」という答えが
返ってきました。
.
次に村の長が、買い手の農家に
同じ問いかけをすると
「息子が一人います。」という
答えが返ってきました。
.
すると長は、
「その2人が結婚するのはどうですか?」
と尋ねました。
(※訳注:インドはお見合い結婚が
  ほとんどを占めます)
.
「そうすれば、その宝は、
あなた方の子供たちのものとなります。
どうですか?」と。
.
これは、とても素晴らしい、
対立の解決の仕方です。

争いや衝突を、
ひも解く方法をみつければ
解決へ向かうことができます。
そのために、リーダーシップを
創りだしていくのです。
.
ですから、先ほど
素晴らしいものは、
カオスから生まれ出ると言ったのです。

カオスは、道を進んでゆくための、
リーダーの道の礎をつくります。
.
リーダーとは、
一番後ろを進む人です。

なぜなら、リーダーは
皆の能力を高めるために
存在するものだからです。
.
リーダーは、ついてくる人、
フォロワーをつくる人ではありません。

リーダーを創りだす人が
リーダーなのです。
リーダーを創りだし、前へと進ませる人、
それがリーダーです。
.
ボディサットヴァ(菩薩様)の考えに
次のようなものがあります。

ボディサットヴァ(菩薩様)は、
「解脱をもたらすために
 私は一番後ろにいて
 前を進む人たちを、見守ります」
とお話しされました。
.
この350万人が集っている
ワールドカルチャーフェスティバルの
開催にあたっても、
多くのチャレンジがありましたね。
(会場爆笑)
今、うまくいっていますね☺️

10日前、南インドの町プーネで
イベントがありました。
その準備は、約1週間ぐらいの、
とても短いものでした。
.
イベントには約5万人が参加し、
帰りの車を運転をしてくれた
オーガナイザーの一人である若者が
「グルジ、全てがとてもスムーズで、
 想像できないぐらいスムーズで、
 すごく、うまくいきました。」と話しました。
.
私は、不思議そうな顔とともに
「あれ、この車を運転しているのは
 若者だと思ったけれど、
 まるで、老人が運転しているみたいだね。」
と返しました。
.
老人は、
「あぁ、もう疲れた、くたくただ、
全部がスムースで順調であってほしい」
と言いますね。

でも若いリーダーは、
チャレンジ、難しい状況にも
立ち向かうべきです。
.
私は運転している若者に
「面白いことはありませんでしたか?
  なにかチャレンジとか、大変なことは
 なかったのですか?」と聞きました。(笑)
.
「若さ」にとって大事なのは
「チャレンジ、挑戦」です✨
.
わたしたちは、チャレンジする
必要があります。

そうすることで、この世界は、
あなたに若々しい力を、
気づくための力を与えつづけます。
.
挑戦や困難な状況は、
あなたの内にあるベストのもの、
最上のものを引き出します。✨
.
より多くの情熱、エネルギーをもたらし
あなたの今までの能力、キャパシティを
超えたことができるようになります。
.
みなさんが、ここで、
グローバルリーダーシップに
ついて考えるために、
この場にいることを嬉しく思います。
.
考えて、話し合い、
議論をしたり、反論したり。。。(笑)
このすべては、なにか良いものを
導くためのものなのです☺️
正しい意図と正しい目的と共に、
おこなうことによって✨

- シュリ・シュリ・ラヴィ・シャンカール

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?