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さてどこに住もうか

2022年の年末につらつら考え始めたのが、これから住む所をどうしようか?ということでした。

今は一人暮らしをしています。
東京の下町に生まれ、ずっと東京住まいでしたが2013年から2018年まで大阪への異動希望を出して単身赴任しました。
きっかけは、3っつありました。

その1.当時の業務が人事の評価制度などを担当部署で、自分としては向いてないな。と思って、結構ストレスが溜まっていて何とか異動したいと思っていたこと。

その2.社内の人事制度が変わって、すっごく雑に言うと、総合職と一般職を選択できるようになって、一般職を選択すると給与は少し減るけれど、勤務地を選べるようになったこと。(東京、大阪、名古屋の3択でしたが。)
そもそもその制度の発想としては、ある程度の年齢になると介護などで、親元に戻ることが必要になるケースが出て来たり、自分自身の働き方の選択肢を増やすことが必要なのでは?ということでした。

その3.娘が京都の大学に入学して『夫婦二人なら東京にいる必然性はないんじゃない?』って思ったこと。(強引かもしれませんが)

その3つを起点に考え始めたら、東京以外の場所に住むことや、初めてひとり暮らしをする。ということにすごくワクワクして異動希望を出して、めでたく2013年の10月から大阪での単身赴任が始まりました。

実家からひとり暮らしの経験が無いまま、結婚したので大阪での初めてのひとり暮らしは、とにかく新鮮で快適でした。
たまたま、選んだマンションの1階にカフェがあり、当時は居住者は朝ご飯が無料で食べられた。というのも、他の居住者の人と顔見知りになって、地元情報を教えてもらったりと、ちょうど良い距離間で知り合いが増える感じも気に入りました。

会社までは、京阪電車で5駅。気候の良い時は、会社から中之島公園を抜けて歩いて帰ったり、淀屋橋や北浜あたりのレトロ建築を散策しつつ帰宅したり。と、当時は旅行に行きたい。という気も起らないほど、大阪という街を楽しんでいました。
家からすぐ近くの天満橋から、京阪に乗れば京都まで1時間というのも最高でした。

あっつ、仕事は入社30年以上経って初めての秘書でした。
土地勘も無いのに車の手配したり、まあ、前任者の方や、周りの方や担当させて頂いた役員の皆さんにはお世話になりました。

そんな感じで単身赴任を楽しんでいましたが、肺を患っていた父が入退院を繰り返すようになり、母の負担が増えて来ていたのでそろそろ戻った方が良いかと思い、東京への異動願いを出して帰任したのが、2018年の1月でした。

自分では早目に決断したつもりでしたが、思いがけず父の容態の変化が早く、引継ぎや引っ越しと危篤、葬儀のタイミングが重なってしまうことになりました。

そんなバタバタの状況でしたが、なんとか東京に戻ることが出来ました。
ただ、単身赴任中に増えてしまった荷物を、夫と住んでいた家に戻すことはかなり難しかったのと、ひとり暮らしに慣れてしまった身には、また夫と暮らすのは窮屈な気がしてしまい、そのまま東京でひとり暮らしを続けることにしました。

まあ、かなり自分勝手かと思いますが、この時ほど経済的に自由でいることが自分にとって良かった。と思ったことはありませんでした。
京都の大学を卒業した娘はひと足先に、東京に戻り、夫と暮らし始めていましたが、私は元の家より少し会社に近い駅で、実家にも乗り換え無しで行ける場所に賃貸で住むことにしました。

それが、2018年の2月でした。
つづく。


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