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近代美術館・国立宮殿 メキシコ詩人との出会い

トップ画像はデイエゴ・リベラの壁画

近代美術館

テオティワカンから戻り、午後は昨日行ったチャプルテペック公園に向かった。この公園、広大で中に国立人類学博物館以外にもたくさんの美術館、博物館がある。上野公園をもっと広くスケールを大きくした感じ。本当はたくさんみたい美術館があったけれど、結局、近代美術館だけでもかなりのボリュームでおなかいっぱいになりました。フリーダカーロの有名な「二人のフリーダ」もこちらで見ることができます。(写真撮ってないけど。)

私は特に惹かれたのはシケイロスのこの絵画

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Alfaro Siqueiros (1896-1974) 「Nuestra imagen actual」(1947)

この迫力。石で表現されている。確かに古代メソアメリカは石の文化だよなぁ。しかし、画像を貼り付けてみると改めてこの作品の存在感に圧倒されてしまう。もう、あえて作品を読もうとする必要も無いくらい、迫り来るんだよな。さあ、お前の魂を見せてみろ、と凄まれているような。チェプルテペック公園内にシケイロス美術館もあるらしい。次回、メキシコシティに来たら是非行ってみたい。

国立宮殿 ディエゴ・リベラの壁画

もうこの時点でかなりキャパオーバーなんだが、私は欲張りなので、もう一箇所行きました。ソカロにある国立宮殿の一角にメキシコの国民的画家、ディエゴ・リベラの壁画を見学に行きました。それまで、ディエゴ・リベラはあのフリーダ・カーロの旦那で超有名な画家だが、カーロの妹を浮気をしたなかなかクズな部分も持ち合わせているということしか知りませんでした。

でもここに行けば彼がメキシコを代表する画家だと誰でも納得しますね。きっと彼もミケランジェロのような天才的な超人だったんでしょう。とにかく、とんでもない量の芸術。

宮殿の回路の壁に巨大な壁画が並びます。アステカ時代から現代までのメキシコの歴史を表現しています。

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最後の2枚は現代メキシコの壁画。左手の壁画の下の方にフリーダの姿も。

夜ご飯はタコスと愛の詩

大満足して、一度、ホステルに戻り休憩してから夜ご飯を食べにでかけます。こんな時はやっぱりアイスでしょ!

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ホステルで少し昼寝したら、あたりはもう暗くなっていた。今夜は深夜バスでメキシコシティからオアハカにバスで移動予定。まだ、タコスを食べてないし、適当に入ろうかなと考えつつ、夜のソカロをぶらぶら歩いていると長髪のおじさん(でも多分私と同じくらいの歳かも)にHOLA(こんにちは)と声をかけられる。

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夜のカテドラル。荘厳です。

とにかく機嫌がよかったので、オラ!と返して、少し会話をした。タコスでも食べようと思ってるんだけどいいところ知らない?ときくと案内してくれた。ここが超安くて、美味しい。ローカルの人が多いレストランってなんとなくウキウキしてしまう。彼の私を見る目がハートなこと以外はね。彼は詩人、音楽家、とにかく手広く色々文化的な活動をしている人みたい。彼の詩をいくつか披露してもらったりしてとても楽しい時を過ごした。

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当然、また会えるかな、と聞いてきたけれど、もうこの夜に出発するので割とあっさりスルーできると思っていた。しかし、彼はなかなか粘ったね。俳句も書くんだ、君に送りたいからFacebookのアカウントを教えてくれと言われ、メキシコ詩人の俳句に興味を持ったのでいいよと教えた。しかし、俳句が送られてくることはなかったよ。。

帰り道、ホステルまで歩いていると彼は突如立ち止まり、私の手を握ってスペイン語の詩を語り出した。彼の手がじっとりしていたのを今でもよく覚えているなぁ。そしてスペイン語で語り切ると今度は英語バージョン。

もちろん愛の詩でした。。

ひとしきり語ると彼は、「どう思う?」

「わからない」

こんな、超、超、つまら無い返事をしてしまった自分が悔やまれることよ。

こういう場面で華麗な言葉でかわせるのが美女なんかもしれない。

そして、深夜のバスの中で早速、彼からメッセージが。君が恋しいくらいならまぁ我慢?できるが謎のセルフィーを送られ、俳句はどうした!(怒)とイラっとしてあっさりブロック。

旅先で友達を作るのは難しいわよね。ともかく明日はオアハカ。おやすみなさい。💤


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