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ラ・ロック・ダンテロン ピアノフェスティバル2023

 フランスの夏の音楽祭であるラロックダンテロンピアノフェスティバルのプログラムが発表になり、案内が届きました。明日からチケットが発売になるそうです。プログラム、出演者など詳しいスケジュールはリンクの公式サイトで発表になっています。

さて、ラロックダンテロンは南フランスにある観光地化されていない小さな街。だからこそのプリミティブな景観はとても魅力的なのですが、日本から行くとなると交通が不便です。さらにフランスの田舎は英語が通じにくかったりして、パリに行くのに比べるとハードル高めですが、交通網はしっかりしているので頑張れば行ける場所ではあります。
 野外会場はセミの鳴き声が名物。夜のコンサートは、気持ちよい風がふんわりと吹く席に座り、蝉がじりじりと鳴いている中で始まります。はじめは薄暗がりだったのが、コンサートが進むにつれて真っ暗な夜になっていき、客席の音楽への集中度が深まっていく体験はここでしか味わえないものです。
 終演後にはCD売り場でサイン会がありますが、サイン会の有無はアーティストによります。わたしはプレトニョフを20分ぐらい待ちましたが、残念ながら現れませんでした。小林さんや藤田くんはサイン会に応じていて、地元の方達が感動を伝えるために多勢並んでいました。

プレトニョフのリサイタルのプログラム

 毎朝、毎晩のコンサートだけでも十分充実ですが、せっかくなのでエクサンプロヴァンスやアヴィニョンなど近隣の南フランスの観光都市をまわってみるのもオススメです。特にエクサンプロヴァンスはラロックから公共バスに乗れば、1時間程度で行き来できます。セザンヌのアトリエを訪れたり、アヴィニヨンからポンデュガールを見に行ったり…南フランスは見どころ満載です。ただし、日中はけっこう暑くなります。湿度がないので日本の夏より過ごしやすいとは言え、冷房つきのホテルや紫外線対策は必須かと思います。 

 ラロックの街中で撮ったお写真を何枚か掲載しますのでご参照ください。転載はご遠慮ください。

街のマップ。本当にこじんまりとしている。
オーディトリウム(午前中のコンサート)
フロラン城公園の野外ホール(夜のコンサート)
野外会場への入り口
電光掲示板にはその日のリサイタルの案内
勇敢なマキ(第二次世界大戦中のレジスタンス)を讃える記念碑。南フランスではSSと呼ばれたナチス親衛隊による虐殺や、レジスタンスとSSとの銃撃戦が森の中や山岳地帯で日常的に起こっていて、かなり大きな犠牲がありました。
マリア信仰強めなカトリック教会でした。
初めて訪れる街では必ず教会に行きます。
ラロックダンテロンの街を一望できる高台から
フロラン公園近くにあるジェラート屋さん。
夕方から混み始めます。
白壁に映える赤いノーゼンカズラ(多分)
Le Jas は伝統的な南フランス料理のレストラン
 Rue de l'Église, 13640 La Roque-d'Anthéron
南フランスの街を美しく見せているのは、なんと言っても壁の色です。白やベージュ、蜂蜜色、薄いピンクなど青空に映える漆喰の外壁は、植物を這わせると更に美しくデコレーションされます。鮮やかな色のブーゲンビリアや、つるバラで描かれるアートのような壁は、日本のガーデナー達の憧れでもあります。こちらはまさにバラの誘引中でした。

こちらにもプロヴァンスについて書いています!


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