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田舎移住で集落ルールに馴染めず心を病んで都会に帰った夫婦の話

田舎移住をした人・田舎暮らししたい人は
様々な理由や動機があると
前にも記載した。

表向きの動機、実は深層に潜んでいる理由
思いのまま行動する人に慎重に考えすぎる人、
答えが一つじゃないから面白い。

私の田舎移住体験をブログを通じて知り、
田舎移住した人や田舎暮らししたい人から
10年ほど相談メールを受けている。

顔も住まいも知らないけど何となく身近な私に
気負いなく告白を読んでいると、
【田舎あるある】だなぁと感情移入するし
自分ではサラッと流した出来事も
人によれば思い悩んで鬱状態になる事もある。

都会の人混みやロボット的な周囲が嫌で
田舎で気持ちを豊かにゆっくり過ごす予定が
田舎に来て精神的に病んでしまうこともある。

田舎に旅行に行くのと暮らすのは違う。

私はよく言う。旅行客としては優しくても
ご近所さんになると態度が変わる、
いわゆる、知人状態ならニコニコ優しいけど、
嫁や婿になると接し方が変わる義親の説と同じ

だから全員がそうというわけではないけど
旅の時の第一印象が田舎の気質ではない。

さて、本題に入り、
田舎移住して集落に馴染めずに疎外感、
いわゆる村八分に遭って、夫婦で病んで
都会に戻った話がよくあるので簡潔に話す。

デザイン関係の仕事をしているので
WEBさえ有ればどこでも暮らせるので
夫婦どちらも希望していた田舎暮らしをした。

仕事の関係上、夜中まで仕事することもあり
昼夜逆転することも多いけど
夫婦にとって時間的な縛りがない自由さを
メリットとして捉えて生活していた。

田舎の集落には定期的に朝集合して
村の溝掃除をしたり草取りをしたり
ごみ収集場の掃除を当番制でしたり
運動会や忘年会など集まりがある。

都会育ちの夫婦にとって経験もないし
必要性を感じないルールだと判断して
無連絡で参加をしなかった。
自由業の若い夫婦にとって
田舎の小さなルールを守らなくても
収入かあるから食べていけるとの考えで
集落ルールを平気で悪気なく無視し続けた。

とある日から、
『あなたの家から出る排水が溝を伝って
うちの畑に流れるから掃除しないなら
水を流すな』と言われ始め、
(私は畑に生活排水が入る根拠はわからない)

その地域は下水道がなく、トイレは
汲み取り&浄化槽(その家は汲み取り)
住宅は丘状態になっているため
その夫婦の家の下に集落の人の畑がある。

あなたたちが来てから畑の野菜が育たない
夜中に電気つけてるから野菜に影響がある、
水が汚れたから畑の土が変わった。

など言われ、真実か年配者の思い込みか
ただの言い掛かりかは不明だけど

面倒だから下水道の工事をしようかと
役場に相談したら工事代金も凄く高いし
配管するのに下の畑の所有者に許可がいると。
役場の移住定住の担当者に間に入ってもらうも
許可をしてくれず排水に関する解決策がない。

いわゆる出て行って欲しいのが答え。
 
若い夫婦は負けん気も出て来てあえて
居座ろうと村八分でも住んでいたけど
周りの厳しい生活監視が嫌で外出出来ず
徐々に心が病んでいき都会に帰ったと。

聞いていて私はあるあるだなぁ…
きっと最初に清掃に参加して下水の話や
諸々馴染んでいたら、
夜に仕事していても排水問題も
トラブルなかったのだろうとは思う。

ただ都会育ちの若い人でフリーランスに
田舎のルールの理解や従順になるのは
難しいことだと私は思う。
だって私もう最初村八分だったからわかる。

その若者夫婦は元々田舎が好きだから
経験活かしてまた数年後に別の田舎に移住して
心穏やかに暮らしていると、勝手に思ってる。

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