きょうがはじまる

どれほどの苦しみかを伝えるためには
新しい言葉が必要でしょう

悲しみと恐怖と恥と痛み
身体中がぐるぐると渦を巻きながら
ここが地獄ではないのか

「わたし」は極限まで小さくなって見失われて
かと思ったらつぎの瞬間
全てが「わたし」になる

わたしは「わたし」に呑み込まれて
ただ
死にたい
死にたい
と強く渇望して

しかしその苦しみは死んでも逃れ切れるものではない
と感じるほどに
苦しんで苦しんで苦しんで

神様に願う


それなのに

また新しい朝日が昇る


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