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学生に成長させてもらってる

地域創造学部の学生たちが
自治体のサマーインターンシップに参加するにあたり、
事前に「ビジネスマナー講座」が2コマ開講されます
去年に引き続き、今年も登壇の機会をいただき、
先日2回目が無事終了しました

はっきり言って退屈な内容です
しかも一日の終わりの6限目

そりゃ眠いよね疲れてるよね

内容自体は難しいことはひとつもないけれど
頭を悩ませたのは、どうしたら学生が退屈せず居眠りせず
この1時間半を乗り切るかということでした

1回目は確かにね
眠そうな学生がちらほらいました
後半の実習では、前半の説明を聞いてなくて
時にはもう一度説明する必要もありました
(それでも想像以上に実習は盛り上がったなぁ…)

私が学生の頃も退屈な授業はウトウトすることもありました
うん、正直に認める
ありました
バレてないはず!って先生の顔色伺ったりしていたけど
今だからわかる
全部バレていました
教壇からは全員の様子がしっかりとわかります

わかったうえで、あの手この手で伝え方の工夫をして
それでも眠い子には寝かせておきます
そしてあとから「最低限ここだけは読んでおけよ」って
何気なく声をかけたりします
私の目的は、姿勢正しく私の話を聴いてもらうことじゃなく
この子たちがインターンシップ先で
堂々と自信をもって活動してくれること

とはいえ、1回目の講座で寝ちゃう子がいたことで
ちょっと反省
二回目は冒頭に学生たちにお願いをしました


マナー講座って、もうわかりきってることも多いし退屈だよね
でも時々大人でもとんでもないマナーの間違いをしちゃうことがある
ここで習うことはこの先ずっと使えるスキルなんだ
社会人になってからマナー研修を受けられるチャンスは意外と少ない
だから、今日疲れてても眠たくても、
この教室のこの席に座った以上は
この時間を「自分のための時間」にしてほしい
一緒に頑張ってくれるかな?

おいおいめんどくさい奴がしゃべってるぞって感じた子も
いるかもしれない

でもそこからの1時間半、
退屈させないよう眠くならないよう
声のトーンにめりはりをつけ、一人一人の顔を見ながら
テンポよく説明をしていきました

講座も中盤に差し掛かったころ
となりの席の学生をぱしって軽く叩く子がいました
ふざけてるのかなって思ったら、
数回この動作が繰り返されてました
どうやら
「私が寝そうになったら起こして」的な
密約が交わされていたようです

ほかにも、ほっぺたをつねりながら
それでも懸命にメモを取っている学生もいました

なんかそのときに、この30人の学生たちが
とってもとっても愛おしく感じられたのです

寝ると怒る先生ももちろんいるけど
寝ちゃうほど退屈な授業をする先生にも責任がある

だけど、一緒に頑張ろうってお願いをして
それをしっかり受け取ってくれている
私も退屈させないよう、おもしろおかしく伝える
彼らもほっぺたつねりながら、真剣にメモしている

なんかねぇ

この思いを受け取ってくれてありがとう!って
話しながらじーんとしてしまったのでした

二回目のマナー講座は実習が少なく、穏やかに終了
でも終わってから個別で質問に来る学生が何人もいて
それぞれが、すごく前向きな内容で
またもや、受け取ってくれたんだなぁって実感しました

先生と呼ばれながら
受講者側から学ぶことは本当にたくさんあります
成長させてもらってるなぁって毎回感謝でいっぱいです
きっと人は、こうやって思いを投げて受け取ってもらって
お互いの階段を一段ずつ昇っていくんじゃないかなぁ

ひとつスキルを身につけ、
夏にはそれぞれ「初めての社会」に向け出発する
全力で応援してるよ
たっくさんたっくさんの経験をしておいで💕


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