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雨の日と月曜日は

雨、お好きですか?


私は少し苦手〝でした〟

湿度で髪の毛はくるくるになるし(悩ましいほど癖毛)、小学校のとき毎年楽しみにしている運動会も延期が多々あって。

小中高の修学旅行も必ず一日は天気の優れない日があったし、大人になってからも大切な日やお出かけのときは先の週間天気を見てがくっとくることも。

もしや私は雨女、、?

いや、それは置いといて。。

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〝雨の日と月曜日は〟
(Rainy days and mondays)
このタイトル、ご存知の方もいらっしゃるでしょうか。

アメリカの兄妹ホップ・デュオ
〝カーペンターズ〟の数ある素敵な歌のひとつです。

兄のリチャード・カーペンター
妹のカレン・カーペンター

このような日は少しばかり憂鬱な気持ちになるよねと歌った曲なのですが、カレンさんの歌声がしっとりと染み入ります。

それと、私はカーペンターズの歌を聞くたびに中学時代を思い出します。

それは、下校の時刻に
〝青春の輝き〟や〝スーパースター〟が流れていたから。

この曲が流れはじめると急いで部活の後片付けをして学校を出なくてはならないのです。

そして、中学校が自宅から徒歩5分程度にあったので部活おわりにゆっくり歩きながら隣のクラスの友人と今日の出来事や将来のこと、いろいろ話して笑いあっていたなとしみじみ懐かしく思い出に浸ってしまいます。


心に残る曲はまだたくさんありますからその歌声に救われたという方、たくさんいらっしゃると思います。

世代も国境をもこえて愛される歌。

こんなに美しく優しい声を聞けるのならば雨の日だって、それに月曜日も、悪くないじゃないか、そう感じます。



ところで、日本は雨が多いですよね。

雨にちなんだ言葉、、
夕立、涙雨、霧雨、秋雨、翠雨、青時雨
と、実はまだまだたくさんあるそうです。

和歌でも度々詠まれるように季節によって降り方、さらには見るひとの感情によっても呼び名が変わる日本の雨。

ここで松尾芭蕉の言わずと知れた一句を。 

  【五月雨を 降り残してや 光堂】 


 

(現代語訳:長い年月をかけて毎年降りつづく雨もこの光堂にだけは降らなかったのだろうか。今も輝いて残っている。)


・五月雨(さみだれ)とは長くつづく雨=梅雨のこと。旧暦では5月だったのでこの名がつけられました。
・光堂は岩手県平泉にある中尊寺金色堂のことです。

雨によって朽ちることなくいまなお輝きを放つ堂宇に感動し、光堂を後世まで残そうとするこれまでの多くの人々への感謝の心、その情景が浮かんでくるようです。


生命や植物にとって恵みの雨になる反面、時に悩ましく感じてしまうからこそ、名前をつけて楽しんだり、雨をいとおしく慈しみ、四季があるこの国ならではの数々の詩が生まれたのではないでしょうか。

調べて雨に浸っているうちになんだか私は雨のことまったくわかっていなかったみたいです。
むしろ知ろうともしていなかったかも。


何においても、知ろうと思う気持ちが大切なのかもしれません。


そのような心境の変化を楽しみつつ、心は軽やかにこのひと時を過ごしたいものです。

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