私的主原料・小麦製品ベスト3

私は食べることが大好きだ。食べるために生きているとまでのことが言えるほどには食に重きを置いている。そんな中でも私が好きなものは小麦で作られたもの。日本人は小麦が合わないともいうし、確かにたくさん食べるとすぐ太ってしまうけど、やっぱり小麦が生み出す数々の食品たちは私を含めた人間に多くの幸福感をもたらしてくれるものだ。
悩ましいけれども、順位をつけていこう。
 第3位はうどん。うどんはその白さと無機質さから個性を感じさせない見た目を持っている。それにも関わらず、地域や店舗ごとに味もコシも全然違う美味しさを秘めている。香川のうどんのようにコシの強さと滑らかさを兼ね備えたものから、博多の方のうどんのようなコシがなく口当たりのいいものまで、いろいろな美味しさの顔を持っているのがうどんの魅力だ。高順位ではあるが3位にした理由としては、個人的にはうどんを食べるときは天ぷらを合わせて頼むなど、うどん一杯だけでは完結しきらないという感覚があったためこの順位とした。
 第二位はお好み焼き。大阪や広島と地域ごとに作り方は違うがどれもおいしく、生地のふわふわ感と具材の美味しさをより立たせることのできるお好み焼きというものは偉大だからだ。私自身は大阪に行くことが多いため、大阪のお好み焼き屋は数多くの店を回ったことがあるが、本当に美味しい。語彙力を失うほどの美味しさを持っているのがお好み焼きだ。大阪に行ったとき必ず行くのは、西成にあるちとせという店。是非皆様にも一度食べていただきたい。
 1位はラーメン。私的にずば抜けて好きなものである。小麦という括りに縛られなかったとしても1番好きなものであるからだ。ラーメンの素晴らしいポイントは要素の多さにあると考える。麺、スープ、具材、どれが欠けていても最高の味を作り出すことができない。それほどにラーメンというものは繊細かつ緻密に作られた一杯だということができる。ラーメンの中にもどの味が好きかと言った話題が出るほどに、種類が存在している。もっと細かく言えば同じ味のラーメンを出す店もないのだ。いろんなラーメンを食べた中で、現時点でのベストラーメンを決めるとするならば、大阪は西長堀にあるカドヤ食堂 総本店だろう。1時間半はザラに並ぶ店ではあるが、その時間に感謝したくなるほど洗練された醤油系のラーメンである。今まで何百杯ものラーメンを食べてきたけれどその中でここのラーメンを超えるものはないほどに、美味しく全てが完璧な一杯なのだ。
3位から1位まで上げてきたが、順位問わずこれらのものは全て私たち人間を幸せにしてくれるものばかりであり、生み出した人にどう感謝していいかわからないほどに尊敬の意を捧げたい。与えられる幸せの代償として、自分の質量が増えていくことは仕方のない報いなのかと感じつつ、一ヶ月後に迫った一生残ってしまう成人式の前撮りのため、自分の体に鞭を打ちながら小麦を我慢する今日この頃の私であった。

えのもときょうか

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