外国の方(英語圏ではない)に道案内を頼まれた私、

今年の夏。今日やけに暑くないか、なんて考えながら道を歩いていた私。なんでスニーカーなんて暑苦しいものを履いてきたんだろうなんて呟きながら(心の中で)信号待ちをしていた時のこと。

背中をツンとされた。

私今ツンってされた?反射的に後ろを向くとそこには青い目をした女性がいた。
多分年齢は50代から60代ぐらい。優しそうな口調だけれども、何をいってるかはめっぽうわからない。
一応義務教育で英語は習ったし、高校も英語の授業ありましたけど的な自信に満ちた顔で、

ワッツアップ?

自分でも驚くほどのカタカナ英語で女性に話した。
もう一回冷静にリスニングに努めようと思ったけれど、

これもしかして英語じゃなくない?

伝わるわけもないけど本人に日本語で伝えてしまうほどに英語じゃなかった。欧米ではあるのだろうけれどもうそれはそれはわからなかった。

マップ!マップ!ショウミー!

英語の授業で友達とやっててもギリギリ伝わるかぐらいの英語力で相手に地図アプリを開いてもらうことに成功した。
話しかけられたその場所は大きく括れば地元だったもんで、地図まで見たらこっちのもんよと内心ガッツポーズをしながらマップが開かれたスマホを受け取った。
あーこっち側ね、なんてスカした感じを出しながらもちょうど私がこのあと用があるところの方面だったのでその近くまで一緒に行きましょう(ウィズミー!)と伝えた。

多分ありがとう的なことを言われて3分ほど一緒に歩いて!このビルじゃないかなと言わんばかりに手をあげて、最終確認のつもりでマップを見た。
画面を見てびっくり、最初の場所より遠くなっている。嘘だろ、地元だよな??私。

ごめんマダムの意を込めてソーリーを伝え、
ゴーストレートターンレフトライトサイドゴール
と呪文を3回伝えて私はその場を去った。

もしまだ辿り着いてなかったらどうしようとその交差点近くに行くと申し訳なさが募る。道案内ぐらいは英語でできるようにと勉強を始める決意も虚しく、洋画を吹き替えで見てしまう私であった。

えのもときょうか

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