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赤ちゃんにモニターばっかり見せると、まじに生育遅れや発達障害になるぞっていう話。

私は脳科学を研究しているのですが、発達障害についても調べることが多くあります。
それで、たまに電車の中でずーっと赤ちゃんにスマホを見せ続けたり、泣くのをあやすのにスマホ(家ではTVやインターネット映像など)を見せてばかりいるとやばいっていうのを、調べたら、やっぱりそうだったので、書きます。

今、育児のお母さん、お父さん、楽だからって赤ちゃんにTV画像ばかり見せていては絶対にだめです。
どうしても楽したいなら、Siriとかに絵本を読ませて、それを聞かせてください。
あと、読み聞かせシステムなどもあるので、それを買ってください。

「学会がまとめた提言
1)2歳以下の子どもにはテレビ・ビデオを長時間見せない。
2)テレビはつけっぱなしにせず、見たら消す。
3)乳幼児にビデオ・テレビを一人で見せない。
4)授乳中や食事中はテレビをつけない。

脳の発達の一番大事な時期に、一方的な刺激となるテレビを長時間見せることは、話すという機能の発達の面で大きな問題がある。こうした言葉の発達の遅れは長期的にも影響が出る可能性がある。こどもがちいさなころから、気をつけるべきだ。 (岡山大学名誉教授 清野佳紀氏のコメント)」

さらに、米国研究ではずばり「注意欠陥障害になる」と明言しています。注意欠陥障害とは、ADHDとほぼ同じです。ふらふらしているとじーっと学習机に座って、授業を聞くことができません。そうなると学力が伸びにくいので、これは長い目で見て損です。
大人の発達障害で、「仕事に集中できず、同僚より能力が低いので、職場に居辛い」という人がADHDには多いので、1-3歳の大切な子供の脳の発達時期に、不適切な育児は絶対にやめるべきだと思います。

「乳幼児期にテレビを多く見た子供ほど7歳の時に集中力が弱い、落ち着きがない、衝動的などの注意欠陥障害になる危険性が大きい-との調査報告が、米小児科学会機関誌ペディアトリックス4月号に掲載された。報告は、乳幼児のテレビ視聴は制限すべきだと警告している。
調査はワシントン大学(シアトル)小児科学部のディミトリ・クリスタキス博士らが1歳と3歳の各グループ、計2623人のデータを分析して実施した。
テレビの1日平均視聴時間は1歳で2・2時間、3歳で3・6時間。視聴時間が1時間延びるごとに、7歳になった時に注意欠陥障害が起こる可能性は10%高くなっていることが判明した。(共同通信)」

「 北大の沢口教授によりますと「ADHD(注意欠陥多動症)の急増などはテレビ付けの環境が影響を及ぼしていると考えざるを得ない。」と言ってます。
沢口教授が危惧しているのは、テレビを子守がわりにすることによって、子供が母親から引き離されることであって、脳の発達に必要な双方向の刺激、つまり母親とのコミュニケーションがとれなくなることだそうです。ほんとに怖いことですね。
 今問われているのは「見方」「見せ方」だそうです。
 ある地域で月に一度「ノーテレビデー」を1年間続けたら、叩く、蹴るという攻撃的な行動が減って、「やだ」「死ね」という単語でしか話せなかった子が、文章の形で話せるようになったという報告が出ています。
 最初はやるのは大変ですが、次第に慣れさせていくと、あっけないほど子供は順応してしまい、一度「退屈する自由」を経験すると、子供たちは初めて自分で自発的に考え、遊び始めるようです。

別に母親だけじゃなくて、父親も話しかけてやれと思いますがね。
でもまあ、大切な脳の発達時期に、親子の双方向コミュニケーションがないと、問題行動になるわけです。

また、ここで言われているように、「何もない時間」があると「自分で考えて遊ぶ」ことをし始めるので自主性や想像力、創造力などが発達するのでしょう。

こちらも参考にリンクします。

https://team-tsuzuki.co.jp/asobi/




AI,脳科学、生物学、心理学など幅広く研究しております。 貴重なサポートは、文献の購入などにあてさせていただきます。 これからも、科学的事実を皆様に役立つようにシェアしていきたいと思います。 ありがとうございます!!