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二流漫画家と一流漫画家の違い。観察力がなく、絵に出せない。

よく、「あー、この人、アマチュア―。だめー」と思うのが老人の描写です。まあ、最近は40代でも若い見かけの人はいるのですが、ちゃんとした紙の雑誌の漫画に出れる漫画家さんは、40代50代60代それ以上とちゃんと描き分けられます。

ちょうど、へたくそな絵をたまたまみつけたので、かわいそうですが、ちょっと解説します。

どちらも「メシのタネ」さんというYoutube動画からです。
(絵描きさんは違う気がします。)

(1) 65歳過ぎの老人2人なのに、ハンバーグ、オムライス、メロンソーダが並んでいますが、55歳あたりから胃もたれがするような脂っこいものは老人は食べられなくなります。なので、こんなおこちゃま料理を選ぶ老人はあまりいません。もちろんアメリカ人のように「ステーキ大好き」老人はたくさんいるので、例外はいますが、それを続けられるほど内臓の力がないです。よく老人は2種類も3種類も薬を飲んでいますが、高血圧といった成人病のための薬なので、高血圧を助長する油っこい食べ物は選ばないです。
ここは、たとえば、刺身定食や焼き魚定食、うどんそばくらいが望ましいです。
ついでにまあ、これはスタイルの問題ですが、右側の男性のイケイケ髪型も老人はさすがにしないでしょう。
生活スタイルの変化をもっとよく観察すべきなのです。

(2) 別の絵描きさんですが、これ、65歳すぎの男性の顔です。
どこがおかしいかわかりますか?




 目が大きすぎて、若者の顔をそのままもってきているだけ。
 顔のたるみもぜんぜんない。
 髪に白髪もない。(まあこれは染めるだけなのですが、老人らしさを出すには、適当に白髪を描くべきです。)
 老人がこんな若者みたいな前髪たらしている髪型はどうか? 少なくとも会社で管理職をやった男性だと、子供っぽく見えます。普通はオールバックなど、もうちょっと貫禄のある髪型で、髪の量も減ってきます。生え際が後退するのです。
 首も微妙です。首は正直皺が出やすいです。
 
 つまりこの絵は、ただ若者の顔に皺をつけただけのだめだめ老人絵なのです。


この人の解説がまあまあ、ですが、この人も中年なのに目が大きすぎです。
40歳くらいまではいいのですが、40代後半になると目を小さくしないとだめです。
瞼がたるんできて、目の下の皮膚もたるむのです。だから、目全体の大きさは小さくなります。


こっちはまあまあだけど、まだ目が大きい顔がありますね。


Youtubeに俳優さんのThen and Now という種類の動画があるので、見てみるといいです。
たとえば、これはアメリカで有名なファラ・フォーセットさんです。30歳前くらいと、70代以上でしょう。


顎、頬、目の周囲がたるんでいます。
美人女優さんは整形でごまかすケースもありますので、額などは皺がありません。普通ならもっと皺が出ます。

85歳や90歳になると、ほうれい線どころか、鼻の下に縦に皺がはいってきまして、歯も何本かぬけてきます。超高齢者の場合はそれも注意しましょう。髪の毛も女性であっても減ってしまい、多いとカツラかもしれないのです。

こちらは男性です。白人は比較的目が大きいのでわかりにくいですが、それでも目の周りのたるみはありますし、頬やあごはたるみが多いです。
男性の中高年役なのであまり整形もされないのか、年相応に額には皺があります。


リンクしてあるので、ご覧になるといいでしょう。

リー・メジャースさんです。さすがにヒーロー役者なので、イケ爺さんですが、やはり年取っています。
鼻と唇以外はもう垂れてしまうのです。


まあ、日本人の女優さんはもう異常なほど老けないのですが・・・(苦笑)。
さすがに、一般庶民が主役の漫画の中高年がそんなわけはありません。現役女優さんときだけ、若作りに描けばいいでしょう。

がんばって観察力をあげて、参考情報も見ながら、改善していってください。

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