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【政策提案】 大人の義務教育を実施すべき 

(2022/8/30,8/31 追記しました。)

私は以前、大学の非常勤講師をしておりました。他に、他学のゲスト講師をしたり、スポットで企業派遣講師をしたり、教育体制を作る仕事などもしたことがあります。また、派遣会社の社長をしていましたので、スタッフ教育もしたことがあります。
中には、「ああ、この子、まじに発達障害かも?」という若いスタッフの世話をしたことがあります。

実は、18歳までの日本の義務教育は、そこまで悪くはありません。個別の先生で、教科書1冊、最後までいきつけない不手際な先生はちらほらいるかもしれないですし、補習しないと理解できない、あまり覚えられない子供もいると思います。ただ、まあまあカリキュラムには、「将来立派な大人になって、何か仕事について食べていけるための基礎知識を得る」にはぜんぜんいけると思います。
要は、教わったけど、あまりわかってない卒業生が多いわけです。
もちろん、使わないと忘れるものもあると思います。私だって、IT関係ですが、別に微積分とかめったに使いません。行列・数列は何度も使いますが・・・。大人になって専門の職業につくと、もういらない科目はありますが、「常識」「教養」として必要な知識はあると思います。
それに詐欺師などにひっかからないためや、変な政治家がおかしいことをしているのを気づくには、やはり国語算数理科社会英語は重要です。
それと、時間数的に教えきれないこともあると思います。

そこで私の提案は、大人の義務教育を提案します。
(1) 25歳以上でも、5年ごとにたとえば1-3か月ずつ、仕事を休んで、義務教育期間を設ける。食費・光熱費・居住費などの確保のため、月10万円程度は国費から出すか、短期に寮に入り、食事類はそこで支給する。 ※ 朝から夕方まで、ビュッフェを用意するのがいいと思います。
(2) もしくは週1のオンライン義務教育を用意する。(勉強中のお金の問題は慎重にしないといけません。) 所属企業には、法律で業務を離れることを強制させます。これで、属人化やブラック企業も抑止できるはずです。
(3) 目的は次の通りで、教える内容もそれにあわせます。
(A) 義務教育で間違ったまま覚えていることを再履修する。
(B) 卒業後、最近の科学的発見・歴史的発見・解釈変更などについては、それも再履修させる。特に、生物学、考古学、歴史学、心理学、倫理学など。
(C) 一般常識の法律で間違いやすいことや、詐欺にあいにくくすること、健康衛生、防災など生活上、重要なことは履修させる。
(D) 義務教育で教えていなかった科目で、世界的に教えるべき内容を教える。例 地政学、戦略戦術学、ディベート方法、簡単な英語、国際紛争問題、現代社会(たとえば、憲法論、慰安婦問題、人種問題、株式投資、統計学など)、国際文化、軍事問題など(少なくともスパイに騙されないなど)
(E) できていない人については、身近な家庭科(料理、掃除、洗濯など)と、生活科学、生活会計、蓄財方法など)、幸福学を教える。主に、情報弱者や生活保護者など。
(F) 精神医学、メンタルヘルスなど。特にすぐ「無理だ」などと悲観的に考えるのは、悲観遺伝子のせいだと教える。
(G) 認知のゆがんだ人のゆがみ思考をなおさせる訓練をする。つまり、全員同じ教育ではなくて、カスタム教育になります。グルーピングすれば大丈夫でしょう。脳のゆがみは、偏見と差別を生みます。一方、適切な「区別」を教え、経済価値についても教えます。(過剰なコストはつつしむことを教えるということです。)
(H) 余っている大学設備などを使えばいいと思います。なお、思想に偏りがありすぎる教授には、教えさせないこととします。当然です。それは洗脳です。
(I) 他に困り感がある、あるいは精神障害がある人には別のカウンセリングをいれます。きちんとした精神医学者をつけ、精神科医の育成そのものもします。
(J) 試験を行い、もし半分以下なら、再履修してもらうようにします。クラスは最初からレベル分けするようにしておきます。例えばIQ順などです。

また、学習技法も教えないと学習効率が改善しません。覚えやすい、身に着けやすい学習方法も教えます。

これにより、
(1) 過剰すぎる期待、バランスの悪い考え方を直していきます。日本人の得意とする「協調的調和」を会得してもらうようにします。
(2)  合理的な経済センスを養い、日本国民として恥ずかしくない生活力をつけさせます。自力で生きていけるようにします。
(3) 新しい問題に対応できる柔軟性、新しい科学的知識を得させます。
(4) 認知のゆがみからくる、犯罪を予防します。 →おそらく犯罪者は受講してこないので、状況によっては逮捕します。
(5) 治らない精神障碍者を見つけた場合は、保護します。(禁治産者などを用意して、一定の訓練・治療を行う。)
(6) 間違った内容を教えている講師を駆逐します。なお、問題がある場合は、両論併記します。
ということで、日本国民の教育レベルを高め、世界的に稼げるようにします。

ちなみに次の効果があると予想されます。
(1) GDPがおそらく1割以上あがると思います。生産性があがるからです。
(2) 大学設備などの有効活用ができます。大学も教育を受注できるので、儲かることができます。→要するにFランク大学の設備を再活用できるということです。内容は均質なので、自宅の近場の大学を選べばいいだけです。
(3) 出版社やTV局などは、教科書や副読本などで儲けることができます。精神科医や心理カウンセラーが儲かるし、人数も増えて、たとえば歯医者ばかりに偏るなどの医者内部のバランスがよくなります。
(4) 不適正なミスマッチが減りますし、日本人の幸福感が平均的にあがります。(悲観遺伝子についても教えます。)
(5) 犯罪が減ります。教育不足が犯罪の元だとすでにわかっていますよね。
(6) 株式投資などビジネス上、メリットが増えます。(1)と関連します。
(7) 読解力やグラフを読み書きするリテラシーがあがります。騙されにくくなります。
(8) 貧困層が、まともな生活ができるようになります。なぜなら、家計学をきちんと教えるからです。

日本人は世界一平均IQが高く、まじめなので、「やれ」といえば、ちゃんと勉強をすると思います。
それに、最近の子供はタブレットなどでYoutubeなどを見ていますが、見ている内容が「論理的に正しいかどうか」は担保されていません。このため、「義務教育」として科学的・事実として正しいものを教える必要もあります。
日本政府は比較的いい内容のコンテンツをHPで出しているのですが、ぜんぜん見られていないようです。そのため、「ときどき、座学で決まって必ず見る」「理解度をチェックする」というのが大切だと思います。
バックグラウンドとしてあっていると思います。

以上が、素案です。
もっとよい案があれば、それに乗っかります(笑)。

私が考えているカリキュラム内容の例は、こんなかんじです。
基礎的すぎることは、書いていません。当然、教わっているわけですから。




こちらに、他の先生も「学び直しが必要」という話がありましたので、リンクします。
この中に、大変重要なことが記載されていますが、ほぼまったく私の意見と似ています。
今の大人、特に50歳以上の年寄は「記憶重点」受験だったので、すでに新しい事実が出ている現在では、もう間違った知識なのです。
それより、新しいことを学ぶ柔軟性や、違う分野の知識・興味もつけて複数分野知識を得ること、地頭をよくするなどのほうがもっと大切です。

独学でもいいけれど、教え方が違う先生の本を2,3冊読めば、先生と先生の間に差があれば、どっちかが間違っているかわかります。
そのへんをうまく理解して勉強すればいいと思います。

大きな問題と思っていますので、こういう「大人の義務教育」マガジンを用意しています。ぜひ、こちらの記事もご覧ください。

お金に困っていて、勉強する余裕がない方は、まずは生活の立て直しをしましょう。


あまり日本では知られていない知識を特集しています。誤解されているケースもできるだけ書いています。

ちょっとした日常の疑問への回答 Q&A集も用意しました。
(前に別のサイトで回答した人気回答集を改訂してお届けしています。)


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https://note.com/kyokannazuki21/m/m8172b8a795cb


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