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自転車に乗るように協会を作る

「起業」というとふつうは

  • 個人事業主になる

  • (小さくても)会社を作る

をイメージするだろう。

しかし、それ以外にも
「協会を作るという形の起業」
が選択肢として存在する。

起業願望を抱く人のほとんどは「何年か後」の起業を目標としている。
自分がやりたい事業が具体的に定まっているわけではないが、
「数年後までには何かが見つかるだろう」
という漠然とした考えを持っている。

そんな人達の9割以上は、その「何年か後」が経過しても起業することはない。
起業願望だけは持ち続つづけている。

そうした人たちに
「なぜ起業しないか?」
という質問を投げかけると、
「自分にはまだその実力がない」
といった答が返ってくる。
数年前と同じ答が返ってくる。
実力があるのかどうかはともかく、自信はないのだろう。

だが、起業は、じつは簡単だ。
踏みだすのは、さほど怖くない。
たとえば、

  • 自転車に乗れ慣れない子どもにとって補助輪なしで自転車に乗るのは勇気のいること。でもいったん乗れるようになれば、乗れなかったころのことが不思議なくらいに思えてくる。

  • 泳げることをまだ知らない子どもにとって水に浮かぶというのは怖いこと。だがいったん泳げるようになれば、泳げなかったころのことが不思議なくらいに思えてしまう。

同じようなことは、大人になってからもいろいろある。
たとえば初めての転職はあれこれ不安ななかで挑戦するもの。
だけどいちど転職を経験すると「転職慣れ」してしまい、あまり怖くなくなる。

生まれて初めて起業して会社を作るとき、おっかなびっくりで作ることが多い。
でも、1つ会社を作って要領が分かれば2つめ、3つめを作るのはそんなに抵抗がないものだ。

協会にもそれと似たようなところがある。
いちど作ってみると要領が分かるので、バイタリティのある人は2つも3つも協会を作ることがある。
ことわざにもあるように
「案ずるより産むがやすし」
ということなのだろう。

さて、協会を作るのであれば「育つように作る」ことを考えたい。
協会が育つとはどういうことだろうか。

「仕事が来るようになる」
「商品が売れるようになる」
「さまざまにアクセスが増える」
「収入が上がる」

みたいなことをイメージしているとしたら、それは正解ではない。
まあ、結果的にそうなるかもしれないが、これらは「協会が育つ」とはちょっと違う。

協会の場合「育つ」の意味は1つしかない。
「会員が増える」シンプルに、これだ。

会員が増えれば、

  • 仕事が来るだろうし

  • 商品が売れるだろうし

  • さまざまにアクセスが増えるだろうし

  • 収入も上がるだろう。

だがそれは結果だ。

そのおおもとにあるのは、
「会員が増える」
ということ。

なので、協会を作るにあたっては
「会員が増えるように作る」
が、大原則となる。




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