マレフィック
生まれながらに不幸者
我が身を呪った熱情に
命の揺らぎを焼き尽くす
地図に記した道なんぞ
楽しみひとつもなかろうと
道に非る外の道
這いつくばっては立ち上がり
木漏れ日さえも逃げて行く
陰鬱とした最中でも
一心不乱に目を開き
今が全ての始まりで
今こそ凡ゆる終末で
泥に塗れた斃死でも
土は等しく慈しみ
いつかは花も咲くだろう
いずれは風になるだろう
それが誰かの声になり
それもひとつの愛となり
新たな道に日が落ちて
月が静かに照らし出す
嗚呼
なんて美しいのだろうかと
新たな道に日が落ちて
月が静かに照らし出す
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール