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ポーカーフェイス

夜半の風呂上がり
涼みに外に出る
流星群は雲の下
遠くの君は夢の中
灯す事もないランタン
頬杖の重みと
まだ濡れている髪
否定と肯定
望む事とそれ以外
意図の無い思惑は
分け隔て無く
足元の影の繋ぎ目や
服と肌の隙間
もしくは細胞の空欄に
無償で招待しといて
それからの事なんて
まるで無責任
楽しんでいるのか
苛ついているのか
寄る方の無い感情に
逡巡しては咳払い
おやおや
ついつい長居して
湯冷めでもしたようだ

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やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール