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満月

月は満ち行く旅路にて
秋の夜長にタウルスと
空の真中で語り合う

目には映らぬウラノスは
静かに二人を見守って
未来に袖を通す頃

期待は持たぬが身の為と
決め込む癖の傍観者
答えに嘘は見せられぬ

胸の滾りをひた隠し
今までそうして生きてきた
否定の言葉を待ち侘びて

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