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壱貫亨司詩作集め
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2022年6月の記事一覧

だから明日も

抱き合えば 少し一人は 遠去かる キスしたら 少し寂しさ 目を逸らす 名を呼べば 少し口元 丸…

壱貫亨治
2年前
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毒と知っていれば それは力にも成り得る そんな可能性もある 毒と知らなければ それは確定的…

壱貫亨治
2年前
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ソウルダイヴ

お前の中に飛び込みたい 気付かれないまま沈みたい 来世か現世か黄泉の国 彷徨うお前が立ち止…

壱貫亨治
2年前
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間違い電話

快晴の午後 仕事の合間 携帯の呼出 スピーカーから 昔は毎日 聞いていた声 呼んだ名前 私では…

壱貫亨治
2年前
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下天の内をくらぶれば

気付けば人生使い込み 残り僅かと青ざめる 心と身体の年輪に 不惑と言えるは如何ばかり 若気…

壱貫亨治
2年前
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称賛

自信があるならそれも良い 美しさや強さ 優しさとか頭の良さ 卑下があるならそれも良し 醜さ…

壱貫亨治
2年前
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ヘッドライト

雨に濡れたアスファルトに 上着も冷たくへばりつく 何にもないなんて言ったら 嘘になってしまうけれど そんな気分なんだから どうだっていいでしょう もうじき今日も事切れる だからと言って新しくさ 何にもないような顔をして ページを捲りったくもない そんな気分なんだから 別に仕方がないでしょう 古びた言葉を読み返し 古ぼけた人間になっちまった 何にもしたくないだなんて 心にもないような気まぐれも そんな気分なんだから 散らかしっ放しでいいでしょう ヘッドライトが照らし出す

常世

常世に飄々手を振って 誰も知らないそこかしこ 拾って見兼ねてほっぽって グルグル輪っかを紡…

壱貫亨治
2年前
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喫茶店

まあまあ寂れた駅前の コインパークと銀行と 横断歩道を結んだら コーヒーアロマの喫茶店 席…

壱貫亨治
2年前
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真っ暗モール

いつもは陽気なシルバーも 自宅待機の緊急事態 声も出さない一日に ひねもすテレビがくっちゃ…

壱貫亨治
2年前
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マイノリティ

少数は多数を疎ましく思い 多数は少数をカウントしない 少数は生き残る知恵として 無条件に力…

壱貫亨治
2年前
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