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OECD Education 2030 プロジェクトを読んでみた その1

 2020年度から新しい学習指導要領が施行されますが、その新しい学習指導要領は何を元にして作られたかご存知ですか?元になる1つがこのOECD Education 2030 プロジェクトです。今回は文科省から出されたものを自分なりに読んでいきたいと思います。ダウンロードすると全部で9枚になっていますが感想を含めて全5回でまとめたいです(無理かな?笑)ちなみに難しい言葉が出てくるので下の方に自分なりの解釈を付け加えています。

OECD資料1ページ目:OECD Education 2030 プロジェクトについて

 このプロジェクトは2030年の近未来において子供たちに求められるコンピテンシー(能力)の育成につながるカリキュラム等について検討していくもの。日本もこのプロジェクトに参加し、伝統的に大切にしてきた「知・徳・体」の提案を行なったりしている。

OECD資料2ページ目:教育とスキルの未来 序文

 グローバル化の進展や技術進歩の加速によって社会、経済、環境など様々な分野において前例のない変化に直面している。未来は不確実であり、予測することが困難である。

 そうした不確実な中を目的に向かって進んでいくためには生徒は好奇心想像性強靭さ自己調整といった力をつけるとともに、他者のアイディアや見方、価値観を尊重したり、その価値を認めることが求められる。また、失敗や否定にされることに対処したり、逆境に立ち向かって前に進んでいかなければならない。友人や家族、コミュニティや地球全体のウェルビーイングのことを考えなければいけないのである。

 教育を通じて、学習者はエージェンシー目的意識、必要なコンピテンシーを身につけることができる。これはそのためのプロジェクトであって以下の2つの大きな問いに対する答えを見つけることが大きな目的である。

・現代の生徒が成長して世界を切り拓いていくためには、どのような知識や、スキル、態度及び価値が必要か。

・学校や授業の仕組みが、これらの知識や、スキル、態度及び価値を効果的に育成していくことができるようにするためにはどうしたらよいか。


【感想】

 1ページについて:このプロジェクトには日本も参加していて「知・徳・体」を提案し、反映されています。詳しくは OECD Education 2030 プロジェクトを読んでみた その3 で分かります。

 2ページについて:その後3ページ目以降に書かれていることがびっしりと書かれています。特に太字で示している部分は新しい学習指導要領の「主体的、対話的で深い学び」や「新しい評価の3観点」に深く関わってくるものです。2つの大きな問題は新学習指導要領にもよく現れています。

 ところで読み進める中で「ん?、どう言う意味?」と言う言葉があったので自分なりの解釈を付け加えます。

コンピテンシー:能力のこと、ただしこれは先天性のものばかりではなく、学びによって身につく能力のことの意味合いが強いと感じます。

ウェルビーイング:「良い状態であること」と考えるとすーっと入ってくる気がします。wellーbeing と言う変な英語から始まっているようです。

「健康とは、病気でないとか、弱ってないということではなく、肉体的・精神的・社会的に全てが満たされる状態にあること。」

                 (WHOの草案に表されている健康の定義)

エージェンシー:OECDの作った新しい言葉のようです。(理解できるか!笑)文科省によると「自ら考え、主体的に行動して、責任をもって社会変革を実現していく姿勢・意欲」とあります。自分の中では「今の社会において理想的な人の姿勢や力」と捉えています。

 今回は2ページで疲れたので続きは明日にします。おやすみなさい。


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