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【探究コンペ:採択者にインタビュー!#1】特別支援教育における配慮を当事者が選択できるようにするための対話について

探究コンペ採択者にインタビュー第1弾!
教育探究科学群では「探究コンペ」という授業外での探究活動を経済的に支援する制度を用意しています。探究コンペでは学生の作成した探究計画書を教職員が評価し、妥当性があり実現可能な計画であると認められた場合は、探究活動の補助となる資金を獲得できます。

今回は、2023年2Qのコンペに採択された福井匠流さんにお話を聞きました。

プラネット淵野辺キャンパス(PFC)での写真

■福井 匠流さん(教育探究科学群1年生)

探究コンペのテーマ:
特別支援教育における配慮を当事者が選択できるようにするための対話について
<概要>
この探究活動では発達障害の子どもたちに対する配慮の程度や内容を決める対話の必要性を明らかにし、その子どもたちが自分で学び方や学ぶ内容を選択できる環境をつくることを目的としています。

そのために、①現在行われている配慮、②配慮する程度や方法の選び方、③配慮するうえでの課題、学習時の配慮として不十分な点の3点を調査し課題を明らかにします。調査は文献・書籍、インタビュー、施設見学といった方法で実施する計画です。

これらの調査を用い、配慮の程度や内容について対話することができるのか、対話することが今後に活きる手法となるかを確認した後、続いて対話の方法や問い方について探究を進めたいと考えています。


ー探究コンペに応募しようと思ったきっかけを教えてください!

4月のオリエンテーションの際に探究コンペについてお知らせがあり、何をしようかずっと考えていました。実際には準備期間が少なく、今回はパスしようかと思ったのですが、地元の友人に相談したところ、「お前は通るからやった方が良い」と言われたので挑戦してみました(笑)


ーこのテーマに取り組もうと思ったきっかけはなんですか?

元々マイノリティーの学びや学習に関心を持っていました。
去年のことですが、アスペルガー症候群の方との繋がりができて、その方と話す中で、「これは学び方が確保されていない」と感じたんです。このように支援や取り組みが少ない特別支援に関わりたいと思いました。

また、以前愛媛に調査に行った際、サッカースタジアムに放課後デイサービスと就労支援施設があることを知り、そこで関心を持ったという側面もあります。その方々は今はタオルの検品しかしていないとのことでしたが、将来的にサッカースタジアムに関わりたいという話を聞き、自分にできることを考えていました。


ーコンペの提出書類を作成するのは大変でしたか?

大変かと問われると、それほどハードルが高いは感じませんでした。
実は今回は、採択よりも作成した計画書に対しコメントをもらうことに挑戦してみたかったという点が大きいです。自分の考えを文章化するのが得意ではないと感じていたので、あえて教員の指導を受けずに提出しました。
知らない分野だったので書類作成のための情報収集が大変でしたね。


ー福井さんの探究計画書はボリュームも多いように感じました。作成に要した期間はどのくらいですか?

作成自体は実質1週間くらいです。もともと取り組みたいと思っているテーマだったのでベースのアイディアはありました。
一番苦労したのは先行研究を調べたことです。先行研究があった場合は自分の取り組みにあまり意味がなくなるのではと思ったので、しっかりと調べることができました。
作成にあたりマイプロの運営に入っていた方にも支援をいただきました。


ー問いの立て方について教えてください!

高校1年生のときに探究に取り組んだ際にあまりうまくいかず、問いの立て方の大事さを実感しました。今回は探究計画書の作成にあたりゴールデンサークル理論に当てはめながら検討していきました。


ー最後に、コンペの結果発表についてどう感じましたか?

不安はありましたが、おおよそ通るかなと内心思っていたところはあります。初めてということもあり、計画をきっちり練りすぎていたことも良かったのかもしれません。


福井さん、ありがとうございました。
探究コンペ制度を活用した今回の探究活動の成果を期待しています!

■桜美林大学 教育探究科学群の情報はこちらから


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