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天下一授業決定戦

今日は盆送り。

この数日間、
かつての祖父母たちなんかも戻ってきて、
いつもより多い家族でわいわいやってる感があり、
楽しかったなぁ・・・

また来年・・・!
それまでも節目節目に、
お墓参りをして挨拶に伺いたいですね♪


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


あなたの最も心に残っている授業を教えてください。

そう問われて、
答えることができる人はどれぐらいいるでしょうか。

どちらかと言えば、
答えることができない人の方が
多いと思います。

即答できる人は、
素晴らしい先生、先輩、師匠に出会ったのでしょうね。

もし、
そのような力のある授業が
コレクションされており、
誰でもアクセスできる仕組みになっていれば、
全国中で素晴らしい授業体験ができるようになっていきます。

夢のような話ですね。

そして、小さな動きではありますが、
そんな授業をコレクションしている人も
存在するようです。

授業名作コレクションに、
筆者の実践してきた授業をミックスさせていきます。

楽しんでいただけるとうれしいです。



伝説の授業コレクター

『伝説の授業採集』という本があります。

倉成英俊という方が書いた本です。

この方は、
教育者ではありません。

電通の企業に勤めるかたわら、
社会を変えるオルタナティブな方法や
プロジェクトを模索する事業に
多く従事していたようです。

そんな中、答えのない
クリエイティブな教育ブログラムの企画に興味をもち、

「電通アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所」

をスタート。

その研究所を通して、
数々の伝説の授業を採集していたようです。

この本に収められているのは、
大人向けの授業であったり、
子どもも取り組めるものであったり、様々。

しかし、本を読んでいると、
筆者が取り入れてきた優れた実践と多くの共通点が見つかり、

面白い授業は、
大人も子どもも変わらないのかもな
と、
改めて思いました。

そこで、
この本に収められている伝説の授業と、
筆者が実践してきた授業を
対比させて紹介していきます。

それではどうぞ~!


バラを分解せよ

花の美を観察する。

その効果を高めるための装置となるのが、
バラを分解する授業。

手順は以下です。

❶何も見ずにバラを描く
❷配られたバラの美しいと感じた部分を
 スマホで撮影し共有
❸バラを分解する
❹神社の境内で美しいと感じたところを
 スマホで撮影し共有

バラを実際に分解してみると、
意外な事実に気づきます。

何と、
1輪のバラに50枚
品種によっては100枚もの
花びらがついているのです。

こうして、
何気なく見ているに日常物の解像度をあげて、
美を感じるセンサーを高める授業でもあるのですね。

筆者もこの、

「何も見ない状態で描かせる」

という手法は、
よく使っていました。

例えば、
昆虫の体のつくりを調べる授業。

筆者は教科書も開かせず、

「アリのからだを描いてもってきましょう」

と、ノートに描かせる。

これがめちゃくちゃ面白い。

頭、胴、腹の3つであるはずの体が、
2つであるもの多数。

頭、胴、腹から、
それぞれ足が生えているもの。
腹から全部生えているもの。

色々な突然変異のアリが大量発生します。笑

黒板にずらりと描かれたアリの体を見て、
意見交流をしていくのです。

「ありの足の数は6本です!」
「いや4本だろ!」

「生えている場所が違う気がします!」
「いや、こっちのやつの方が違うと思います!」

などなど、
白熱してきたところで、

「確かめてみたいですか?」

と聞くと、

「確かめたいです!」

となるので、
そこで初めて、
実物のアリを見せたり、
図鑑を開かせたりするのです。

すると、
目を皿のようにして、
普段より明らかにじっくりと観察をしていきます。

動物の骨のつくりを何も見ないで描かすなど、
いくらでも応用可能です。

小学生が想像する
動物のしっぽの骨などは、
実に面白い。


変な宿題

ここでは、ちょっとした問いを紹介。

倉成さんは、
面白味を感じる宿題なんかも
コレクションしていたようです。

例えば、

「もしも、校則の最後に1行足す権利をあげると言われたら、何を足す?」

というもの。

こういう問いを考える宿題だったら、
楽しく取り組むかもしれませんね。

筆者もこのような面白そうなテーマが好きで、
毎日日記を書くように勧めていたのですが、
話題がない人のために、
「テーマ日記」というリストを用意していました。

例えば・・・

・自分が考えた席替えの方法
・「道端にバナナが一本落ちていた」
 で始まる物語
・地球はなぜ回っているのか。
 いいかげんな理由を考えましょう
・いつも踏みつけられている「くつ」
 になったつもりで日記を書きましょう

などなどのテーマを
100個ぐらいリストにしていました。

すると、
ひじょ~に面白い名作
珍解答の日記なんかが生まれてきます。

それを紹介して、
みんなで笑っていたりしました。

中には、

「今日の日記をすべてローマ字で書きましょう」

というテーマがあり、
読解が超困難で教師が後悔したものや

「日記のテーマを5つ考えてください」

という、

「先生がアイディアがないから考えてほしいだけやん!」

とツッコまれるものも
存在していました。笑

工夫次第で、
宿題も面白くなりますね。

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