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あなたの近くに実はいる。パニック症について

8月第2週スタート!

職種によって違う人もいますが、
今週を乗り切るとお盆休みの方もいる時期。

それぞれの夏をエンジョイするプランに向けて、
今週を乗り切りましょう~♪


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


今週の「お品書き」です🎵

📘今週のLIBRARYのラインナップ📗

(2024.8.4~8.10)

📒→全員最後まで読める記事
📓→メンバー以外は途中まで読める記事

【月曜日】
📒あなたの近くに実はいる。パニック症について
【火曜日】
📒風を切って聴きたい!サマーソング10選
【水曜日】
📓なぜ南米人たちは陽気なのか?
【木曜日】
📒実はすごい存在!スクールカウンセラー
【金曜日】
📓人生色々。生き方色々。
【土曜日】
📓数字や成果では測れない価値
📒紙の本 VS 電子書籍論争 あなたはどっち派?
【日曜日】
📒共同運営マガジン記事紹介

読みたい記事があれば、
是非、LIBRARYにお越しくださいね✨


パニック症。
パニック障害。

数ある精神疾患の中でも、
うつ病と同じぐらい有名なのが、
このパニック症だと思います。

日本の職場では
あまり精神疾患のことは話題にしなかったりしますが、

筆者は結構、自分の症状ことを
クローズドな状況の時にですが、
打ち明けたりしていました。

すると、
2人だけの時などに、

「実は私もパニック発作があって・・・」

と打ち明けてくれる人が出てきたりします。

パニック症に関しては、
1人だけではなく、何人も

それだけ多くの人が発症しやすく、
身近にある症状なのだと思います。

この記事では、
パニック症のことについて
まとめていきます。

メンタル系ということで、
いつも通りコメント欄は、
クローズでいかせてもらいますね。



パニック症とは?

パニック症は、
不安症の1つです。

アメリカ精神医学界の
DSMー5には、
不安症群の1つに数えられています。

全般不安症、
社交不安症、
分離不安症などと並行して、
カウントされる疾患です。

パニック症の発症率は、
色々提唱されています。

100人に4人、
4%程度という説から、

9人に1人である
約11%というものまで。

共通しているのは、
20代前後に発症することが多いこと。

女性は30代半ばも
多かったりするそうです。

男女比は、
1対2で女性の方が多い

そう考えると、
やはり身近な症状だなと思えます。

では、
どのような症状の内容なのかを
見てみますね。


パニック症の症状

パニック症の症状は、
大きく分けて3つです。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

❶ パニック発作
❷ 予期不安
❸ 広場恐怖症

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

順々に見ていきます。


❶パニック発作/❷予期不安

症状の全ての根幹となるのが、
このパニック発作です。

この発作の感覚は、
とても言葉で言い表せられないものだそうです。

あるパニック発作を起こした芸能人が、
以下のように様子を描写しました。

「生きたまま棺桶に入れられて土の中に埋められるような恐怖」

これに、
共感が集まったというので、
共通した感覚なのでしょう。

窒息感、胸痛、発汗、身震い、息切れ、
息苦しさ、現実喪失感。

そのような身体症状が襲ってきます。

数分以内にそれが頂点に達する。

すると、
またそれが起こるのではないかと
心配になってしまいますよね。

それが予期不安です。

「もっと発作が起こるのではないか?」

「心臓発作を起こしてしまうのではないか?」

そのような想像が先走り、
パニック発作が起こりそうな場所に行く度に、
不安感が襲ってくるようになります。

そして、
パニック発作が起きやすい場所には共通点があります。


❸広場恐怖症

広場恐怖症とは、
開放的であったり、
閉鎖的な空間であったり、
混雑な場所などに対して、
恐怖を覚える症状です。

そのような条件の場所が、
パニック発作が起きやすい場所とされています。

この広場恐怖症は、
パニック症の3~5割の人が、
もっている症状です。

以下の5つの状況のうち、
2つ以上の場所で、
顕著な恐怖は不安を抱く人が該当します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・公共交通機関
・外出先で1人でいるとき
・混雑したところの列に並ぶ
・映画館などの閉鎖的空間
・スーパーマーケットなどの開放的な空間

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

公共交通機関などは、
途中で簡単に下車することができないので、

「もし、その時に発作が起こったらどうしよう・・・」

と思ってしまうのでしょうね。

「外出先で1人でいるとき」

も、

「1人でいるときに発作になったら・・・」

という思いが浮かんでくる。

想像に難い恐怖なのだろうなと思います。


パニック症の診断

パニック症は
どこからが精神疾患と診断されるのでしょうか。

これは、
ICO 10(国際疾病分類)と
DSMー5で基準が違います。

ICO 10では、
3週間に3回以上の発作がある場合は中等、
4週間に4回以上で重症レベルとなっているようです。

DSMー5の場合は、
発作が起きた後に、
1ヵ月以内に発作の再発をしていたり、
発作のもたらす結果への悩みや、
発作による行動の変化があれば診断してもよいことになっています。

つまり、
一時的なものではなく、
長期的な影響がある場合に認定されるようですね。

パニック症が有名になったのは、
芸能人が立て続けに、
パニック症のために活動を休止するといった
ニュースを発表したからな気がします。

それだけパニック症を表明している
芸能人は多いです。

例えば、以下のような人物です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・中川家(兄)
・IKKO
・釈由美子
・岩橋玄樹
・武尊
・松島聡
・堂本剛
・Dragon Ash Kj
・深瀬慧(セカオワ)
・東海オンエア しばゆー
・ゆーすけさんたまりあ
・星野源
・長嶋一茂
・大阪なおみ
・オセロ中島
・YUI
・玉置浩二

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このような見知った名前を聞くと、
身近な症状だということが
感じられる気がします。

では、どのような人が
なりやすいのでしょうか。

それは、やはり
完璧主義の気質の人です。

真面目であり、
感受性が高く、
まわりを気にするタイプ。

こだわりが強いタイプも
なりやすい気質だと言われています。

後は、
幼少期に虐待を受けているケースも多いようです。

数ヶ月のうちに、
対人関係のストレス
家族の死別などの体験があることも
引き金になると言われています。

気質×トラウマ×環境のストレス

といった感じでしょうか。

うつ病の発症と、
共通する要素があるなと思います。


メカニズム

パニック症の症状発生要因として、

「青斑核が誤作動を起こしている」

というものがあります。

青斑核とは、
危険を察知する部分であり、

ここが
神経伝達物質であるノルアドレナリン
分泌し、大脳辺縁系に伝えることで、
恐怖不安を感じる。

大量に分泌されたノルアドレナリンによって、
自律神経が刺激され、
動悸やめまい、立ち眩み、
手足に力が入らないといった状態が
身体に現れるようになる。

うつ病と同じように、
実際には生命を脅かす危険ではないのに、
ストレスをそのように認識してしまうようになるのでしょう。

そして、
実際に身体症状が現れると、
脳内でループが起こるようになります。

身体の感覚がおかしくなってくると、

「このままどうにかなってしまうのでは?」

と破局的解釈をするようになります。

すると、
その解釈を脳が知覚します。

そして、

「やばい!逃げろ!」

とまた司令を送ることになります。

すると、余計に心配が増す。

そして、さらに大きく身体症状が現れる・・・

といったループにハマって、
増幅していってしまう。

そのように説明しているモデルもあります。

では、パニック症の人は、
どのように対応していけばよいのでしょうか。


治療方法

パニック症の治療も、
不安症の治療とほとんど同じです。

薬物治療も行いますが、
パニック症の場合は、
長期的に薬物を使うのは
依存症になる傾向があるようです。

完璧主義の気質の人がなりやすいので、
認知行動療法は効果があります。

すべき思考、
「~しなければならない思考」などの
認知の歪みを修復していくことは、
有効な治療法の1つです。

そして、
エクスポージャー法のように、
徐々に不安に慣らしていくという方法も
やはり有効。

不安階層表をつくり、
パニック発作を起こしそうな場所を
レベル別に表にまとめていきます。

そして、
不安が小さいものから慣らしていく。

不安のピークは、
10~15分なので、
それが過ぎ去るまで待てば、
不安は対処できることを体験できます。

ただ、
発作が起こるような状態で待つのは、
しんどいはずですから、
あくまで不安が小さいものから、です。

そして、段階的に、
少しずつ発作を起こしそうな場所と、
身体的な距離を近づけていくといった
慣らし方も必要になってくるでしょう。


まとめ

ストレスとなる要素が多い現代社会。

人一倍感受性が豊かな人にとっては、
そのストレスが蓄積して、
脳が危険信号を放ってしまうほどのものに
なってしまうのでしょう。

多くのパニック症や、
うつ病の方が心療内科に行っていることを
耳にするような時代になったので、

パニック症かもしれないと思ったら、
すぐに心療内科を訪れてみてほしいと思います。

この記事には、
スタンダードな治療方法を載せましたが、
身体にアプローチしたり、
脳に言葉を聞かせるような、
アファメーションで効果をあげている
ところもあるようです。

自分一人でもやれるものが載っていたりするので、
気になった人は、
調べてみてください。


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「コメント」も残してくださると有難いです!コメントを読んだ方々が、より教育についての知見が深めることができる図書館でありたいと思います。

いつもいつも、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!


明日の記事は、

📒風を切って聴きたい!サマーソング10選

です。

夏真っ盛り!
夏を楽しむためには音楽が必要♪
夏にぴったりのサマーソングを
10こに絞って紹介します。

是非、楽しみにしていてください🎵

皆さんの今日・明日がよき1日でありますように😊


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