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回避性パーソナリティという「新人類」の真実

新しい内閣総理大臣が決まりましたね。

変化の激しい時代。

ありとあらゆる指標や視点を用いながら、
「流れ」を感じ取り、
見極めていきたいと感じます。


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


生物が存在するのは
子孫を残すためである。

自然界の動植物を見ていると、
子孫を残すために
生命活動を行っていることが分かります。

人間も例外ではない。

途方もない長い歴史の中で、
先祖から命をつないできて
ここまで命がつながってきています。

しかし、現在、
その生物にプログラムされているはずの
「子孫を残す」という行為とは
別の行動をとっている人が増えてきています。

人類史上初めて、
そこまで子孫を残すことを望まないという
新しい人種が生まれてきているとも言えるのです。

経済、社会的な状況などが原因であると
世間では色々と言われますが、

本質はもっと
根本的なところにあると言える気がします。

なぜ、人類が変化してきているのか。

それを、
メディアなどでは出ないであろう
教育的、発達的観点から解説していきますね。

何か参考になるものがあれば幸いです。



経済や社会的状況が本質ではない?

よく、
出生率が減っていることに関して、
経済が問題であるという意見があげられます。

もちろん、
経済も関係していると言えるでしょう。

ただ、
戦後の貧しかった時代は
経済的には苦しかったはずなのに、
たくさん子どもを産んでいます。

それに関して、アフリカなどの
相対的にみて経済的に貧しい国が
例にあげられますね。

それでも、
アフリカの国々は子どもを産んでいる
、と。

しかし、それに関しても、

農作業などで
人手が必要だから産む必要があり、

日本や先進国は
その切迫性がないから産まないのでは?
という見方もあります。

また、社会的な状況、
情勢が不安定である
という意見もあります。

安心できる環境ではないからこそ、
子どもをたくさん産もうという気になれない、と。

それも大いにあるでしょう。

経済とも関連しますが、
共働きであったり、
核家族で育児をする大変さなどが
不安要素になっていることももちろんある。

これらは、
世間でもよく言われていること。

ただ、根本はもっと深い。

「新人類」という視点でみると
新たな一面が見えてきます。


回避性パーソナリティという新人類

一人の方が気楽。
結婚や子どもをもつことに消極的。
傷つくことに敏感。
人と親密になるのを避ける。
失敗を恐れる。

このような特徴をきいて
何が思い浮かんでくるでしょうか。

おそらく、筆者を含む、
現在の30代以下の世代を中心とした
若者のことが頭をよぎったのではないでしょうか。

実は、これらの特徴は、
ある状態(症状)とほとんど一致する傾向にあります。

それは、

回避性パーソナリティ

です。

パーソナリティ障害の中の1つである
「回避性パーソナリティ障害」の中でも、
現実世界で「障害」が生じるほどではないレベル。

よって、
「障害」という言葉を省き、
回避性パーソナリティと表現しておきます。

回避性パーソナリティは、
どのような特徴をもつのでしょうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・人と親密な関係になるのを避ける
・一人の方が安心できる
・人に頼ったり助けを求めたりが苦手
・持続的な責任が生じることを避ける
・傷つくこと、失敗を恐れる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

などなど、
現在の若い世代が抱える特徴と
ほとんど一致します。

例えば、

「持続的な責任が生じることを避ける」

という特徴。

管理職などの、
責任ある立場に立つことを避ける傾向が
現在あると聞きますね。

相手に好意を抱いていても、
「付き合う」となった途端に
急に熱が冷めるような「蛙化現象」
特徴として認知されています。

これは、
交際によって持続的な責任が生じることへの
不安や恐怖が生じているとも言える。

近年耳にした話では、
運動会の紅白対抗リレー選手を選ぶときに、

50mのタイムが速い子を選抜に選ぶと、
7割の子どもが辞退をするという話がありました。

「強制されるなら、本番は休みます」

と公言した子もいたそうです。

それぐらい、
責任が生じることへの恐れを抱いていると同時に、

自分が傷つくことや、
人より優れている部分を
見せびらかすような構図に
拒否反応を示す感性があったのかもしれません。

職場とプライベートを分け
飲み会に参加することに
消極的な意を示すようになった傾向も、

「人と親密になることを避ける」

特徴に当てはまると思います。

プライベート空間に
入ってこられるのを
嫌がるようになっている傾向にある。

では、
回避性パーソナリティの人は、
なぜそうなっていくのでしょうか。

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