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Salesforce World Tour Tokyo 2019の話(Day2・Admin Keynoteまとめ)

はじめに

Day2は例年以上に私にとって特別なものとなりました。
Day1とまた毛色も違い、たくさんのコンテンツも盛り沢山なこともあり
全てをここでまとめると消化不良になってしまうと思うので
自分の学びのおぼえがきの記事とそれ以外のものに分けることにしました。
(振り返ってみると今回はKeynoteは1つしか見ていなかったんだな…汗)

本記事では、聴講したSalesforce管理者向けKeynoteについてお送りします。

Salesforce管理者向けKeynoteのまとめ

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(このTシャツ欲しかった…)

「Salesforceでデジタルトランスフォーメーションを起こそう」
今回はこのテーマでの管理者向けのKeynoteを聴講しました。

ITの技術で向こう側にいる人たちの仕事や生活をより良いものにするために
変革をしていくことがデジタルトランスフォーメーションと呼ばれる概念。
この概念は会社の規模・業種が多様化していても必要なものであることを
このKeynoteで知ることができました。

Salesforceで活用を行う際に適切に管理者がユーザを導くためには
やはり三種の神器の活用が必要となるとのこと。

Salesforceが運用・定着・活用で必要と提唱する三種の神器
   一.  Trailhead
   二.  Trailblazer Community
   三. ユーザグループ&コミュニティ

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セッション内でのTrailhead紹介の様子

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セッション内でのTrailblazer Community紹介の様子

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セッション内でのユーザグループ&コミュニティ紹介の様子
(お馴染みの方々・お隣でご一緒させていただいた秋本さんも登場!)

Trailheadのリンク

Salesforce Trailblazer Communityのリンク

ユーザグループ&コミュニティ(イベント情報のリンク)

二社の活用事例からの学び

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1.田淵電機株式会社様の事例
属人化している情報に加え情報共有のための会議がたくさんあった中
2年かけて以下の問題点を解決したという事例でした。

 ① 現場の時間がないという問題
   時間を確保するアクションとしてSalesforceの機能の中で
      情報共有を行える仕組みを構築
 ② 現場が入力してくれないという問題
  Salesforceのレコード入力を抵抗なく行える画面
  進捗が追えるダッシュボードでの情報管理の仕組みを構築
 ③ 入力後に更新してくれないという問題
  ボトルネックはマネージャーの管理であることと置いて
  マネージャーが管理をしやすいようにレポートに工夫を。

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すごい!分かりやすいレポート設計!
管理が億劫などやることいっぱいな方々の業務負担は軽減されますね。

定着化は人が多ければ多いほど大変だと思うので
導入時に事前にAdminが何ができるかを知っておくとまた違うんだろうな…
結構こういうAdminになりたての方達のバックボーンや拾う力の部分でも
左右されるものがあるんだろうな…などなど拝見しながら考えていました。
スピードよく反応するためのキモはいっぱいあるな、と参考になりました。

2.北海道共伸特機株式会社様の事例

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発表はおなじみの北爪勇気さん!
今年開催されたSalesforceユーザグループ 活用自慢チャンピオン大会の
第一位に輝いた今非常に旬なお方です。

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自己紹介も突き抜けていました…。

そんなわけで本題のまとめ。
北爪さんが定着化のために行ったことはきちんとプロセスがありました。

定着化へ向けたステップ
 ①Salesforceで何をしたいかを考える
 ②使う人の立場に合わせたメリットを考える
 ③運用開始も運用中もコミュニケーションを密に取る
 ④走らせながら進め方や運用ルールをきちんと見直す

考える時に更に勇気さんは問いを立てながらブレイクダウンを行っていて。
この実装の判断についてのポイントは非常に参考になりました。

実装の判断において必ず守りたいポイント
 ①すぐにできるか?
  ハードルの有無・運用面での変更
 ②要件は固まっているか?
  ・「とりあえず始めよう」はNG!
  ・本当に実装するのかを「徹底的に」考えていただく
  ・ ただのデータの取り扱いとならないよう
    可視化/分析という「その先」をイメージする

その結果、主に実装を行ったものが以下の3つ。

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Adminが経営の視点も活用を行うユーザの視点もバランス良く持たないと
ここまできちんと実装できない…すごい勇気さん!!

そして自社の運用のノウハウを作業管理の製造を行う企業向けに
「Kyosin7」アプリケーションをリリース・更新しているそうです。

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Adminの取り組みがこうしてノウハウとして商品となりシェアできることは
会社もユーザもそしてその先のお客様も幸せになることだから
この事例は本当に理想的だし目指したいもの。
かつて現職でベンダーのパートナー様からそういう視点を持つことを教わり
この間まで一緒に実現させたいという夢を見ていたことを思い出しました。

学びのまとめ(あくまでも私個人の)

以下、あくまでも一個人のまとめとなりますがここに記します。

1. デジタルトランスフォーメーションを起こすという観点
 企業・ユーザ働く場所に関わらずSalesforceを通して
   Adminは常にインプットし続けることやコミュニケーションを
   「その先」を見据えながら自己研鑽し続けることが重要である。

2.デジタルトランスフォーメーションの実現のためにという観点
 ・定着化・運用に乗せるためのプロセスはとにかく丁寧に行うこと。
 ・運用に乗せるにあたっての現実的な想定事項に目を背けさせないこと。
  (ちなみにこのやり方についてはAdminの個性が出ると思う笑)
 ・ユーザの声を拾えるようにAdminは「閉ざさない」こと。

3.社内のデジタルトランスフォーメーションが実現したと置いたら?
 ・自社(経営や戦略に関わるのであれば)・ユーザ・Adminが
  三位一体となれるようにAdminが調整力を持つともっと良くなる。
 ・成功事例をシェアできるノウハウの担保とブラッシュアップ。
  このタイミングでAppExchangeでパッケージが作れたら
  ノウハウの担保とブラッシュアップが同時に叶うから超効率的。
  (これ、ばり実現させたいやーつ!)

冒頭のこれからの時代に必要なSalesforce Adminの役割について・
そして二社の活用事例、いずれも非常に勉強になりました!

それでは今回はこの辺で。残りのコンテンツはまた次回。

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