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アップデートしない経営者
多くの経営者が「若い社員がほしいのに来ない」と言う。
でも、難しい場合が多い。
なぜか考えてみた。
答えは、「若い人の価値観を知らない」からだ。
若い人がどんな働き方を求めていて、どんな会社を求めていて、どんな金銭感覚を持っていて、どんなライフスタイルに憧れていて、何で情報を得て、何に不安を抱えていて、何に心が動くのか。
そういった価値観を知らないから、当然選ばれるような会社作りもできないし、魅力を打ち出すこともできない。
結果、募集かけても応募がない。
これは、ターゲットである顧客のことを知らないのに「うちの商品を買って欲しい」と言っているようなものだ。
顧客のニーズを知らないのに、どうやって商品の魅力を打ち出すのか。
「若い人の考えが分からん」
「今時はそういうものなんだ」
「新しいことに付いていけない」
じゃない。
自分が置いていかれている状況で、そんなことを悠長に嘆いている場合ではない。
自分のやり方やプライドなど、過去の産物である。
いくら今まで良かったとしても、経営者として実績があろうとも、今は今であり必要なのは若者じゃないのか?
「若者はおかしい」と言ったところで、時代の流れには逆らえないから受け入れて変わるしかない。
過去に執着している間に、変化を受け入れて対応している会社や経営者はどんどん先にゆく。
若者の話をもっと聞き、若者が扱うスマホを使いこなし、若者が使うSNSを使い、流行りの物に触れて、どんな価値観を持っているのか知りに行く。
そうすれば、いかに自社が古いか、何をどう変えるべきか簡単に分かるだろう。
「分からない」ことは恥じなければいけない。
時代に付いていけていないのは、こだわりでもなんでもない。
単に頭が凝り固まって思考停止しているだけだ。
脳みそを常にアップデートしていくのは経営者の基本業務だ。
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