Mitski -Your Best American Girlについて
2016年にめちゃくちゃ話題になっていた曲みたいですが、自分は今年になってSpotifyのおすすめかなんかでたまたま出会いました。
Mitskiという日本人名から来ているだろう名前と、完全にアメリカのインディーロックの音作り、陰鬱ながらもポップなメロディと曲構成(ありきたりな表現ですみません)に、何者なんだろう…?という思いをもったまま、あんま調べないで曲だけ聴いてました。
この間、ふと調べたところ、彼女は日本で日本人とアメリカ人の両親の間に生まれ、幼少期から海外を転々とし、現在はニューヨークで活動している日系アメリカ人のアーティストだとわかりました。
Wikipediaからの情報にはなりますが、インスパイアされたものの中に椎名林檎が挙げられていて、ああ、この曲、そういえばギブスみたいだなと思いました。
RadioheadのFake plastic treesと椎名林檎のギブス、そしてこの曲は、サビでギターが爆発するってことだけじゃなくて、歌っていることそのものがとても近いと感じます。
自分なりの歌詞の和訳とかしていいのかな。ダメだったらすぐ消す。
できることなら 小さなスプーンになって
あなたの指に永遠にキスをしていたい
でもあなたは私に目もくれない
私の先には 何もない
あなたは太陽 夜を知らない
でも朝の小鳥のさえずりで 夜がどんなものかわかるでしょう
私は月じゃないし、星でもない
それでも夜目覚めたら
鳥たちに歌を教えておくの
どうか私を置いていって そっちには行けないから
あなたの母親はきっと 私の母の育て方を認めないでしょう
でも私は 私は
あなたはママもパパもアメリカ人
あなたの望むアメリカンガールになれるならなんだってする
あなたはたったひとりの、私が求める人
後悔するってわかってる
あなたのママはきっと 私の母の育て方を認めないでしょう
でも私は 私は
あなたはママもパパもアメリカ人
あなたの望むアメリカンガールになれるならなんだってする
あなたの母親はきっと 私の母の育て方を認めないでしょう
でも私は 私は
わかった気になれるような話ではない。わからせようとする啓蒙的な感じもない。あくまで個人のプライベートな思いの曲、それ以上になろうとしてる感じがない。だからこそ、いろんな場所、いろんな境遇で生きるたくさんの人の「自分のことを歌った曲」になるパワーがあるんだろうな。かっこいい。
あとPVがすごく良くて、めちゃくちゃ演劇的だなと思います。演劇的ってなんだよって感じですよね。
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