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【日記】5月6日〜5月12日

5月6日
ゴールデンウィークも最終日。
朝から小林聡美「茶柱の立つところ」の続きを読む。個人的に「凛々乙女」からずっと読み続けているけれど、今回はまもなく60歳を迎えることもあって老化や加齢、さらにこれまでの自分の振る舞いを悔やんだりするものが多くてハッとなる。その中で"最近ピアノを習い始めた"という話が特に興味深かった。いくつになっても新しいことに挑戦するのは大事。見習わなくては。

昼にどん兵衛きつねうどんを食べてまた横たわる。起きてから散歩に出る。電車で隣町まで行って歩いて戻って来るコース。
曇り空の下歩くこと数分、ブックオフの酒屋版とも言えるお店を見つけたので入る。すると発売されて瞬く間に市場から消えた幻のウイスキーを発見。普段買う価格帯より少し高いので悩む。しばらく手に取っては棚に戻す行為をすること数回、結局買う。隣に置かれていた箱入りの豪華なシーバスリーガルはふらりと現れたおじさんが悩むことなく買っていた。

そこからぐるりと回り込むようなルートで戻る。結果的に2日続けての1万歩超え。平日に全く歩かなくなったのでこういった地道な努力は重要だと信じる。

夜、サディスティック・ミカ・バンド「Live at 京都円山公園野外音楽堂」を聴く。

5月7日
朝、ラジオからリスナーのリクエストでフリッパーズ・ギター「恋とマシンガン」が流れて来たので作業しながら聴いていると突然違う曲に切り替わった。間もなく聴き覚えのある歌声が耳に入って来て今度は驚愕する。水曜日のカンパネラの新曲「四天王」だった。
何だか彼らに包囲されているような気分になりつつ、新しい音楽を聴いて感動したり素直に良いと思える"感性のアンテナ"はまだ朽ちていない、そう気づかせてくれたことに感謝するのみ。

夜、ニール・ヤング「エルドラド」を聴く。

5月8日
朝、新卒さんから事務所内で起きている内紛について聞く。またしても"テロリスト"が原因。最近入社した事務所の人への一方的な不満を所長に言ったそう。が、新卒さんは「そう言うあなたは昨日の残業時間に何してたんですか?って言ってやりたい」と苛立っていた。

自分のいる部署には普段あまり事務所の人達は来ないけれど、今日は何故か出入りが多い。尻辺りをボリボリかきながら「明日までにこの商品、仕上がりますか?」と聞いているテロリストの様子に呆れていると突然後ろから「今日めっちゃ忙しいんですけど!」と新卒さんに話しかけられるなど。

残業を終え着替えを済ませて外に出ると今まさに営業所を出ようとする配送さんがいたので乗り換え駅まで乗せてもらった。偶然にも乗り換え駅までの路線はその頃遅延していた。

夜、大滝詠一「A LONG VACATION」を聴く。

5月9日
寒い朝。
プロ野球好きの新卒さんと朝から野球談義。あまりの熱量に少なからず影響されて久しぶりに野球でも見るか、と思う。ただ自分が子どもの頃に現役だった人達が監督やコーチになっているのを見て思わず年齢を感じてしまう。

ラジオでおすすめとして紹介されたラーメン屋がリスナーからの連絡で実は少し前に火事で全焼していた、という放送事故ギリギリの場面を聞きながら思わずハラハラしてしまう夕方。

夜、大滝詠一「EACH TIME」を聴く。

5月10日
朝、新卒さんと会った途端に始まる野球トーク。「球場行きましょうよ!なんなら土日はチケット代が高いし平日に時間休取って私と一緒に行けば良いんじゃないですか」とまで言い出す熱量。一緒に行く事はないとしてもひとり野球観戦は近いうちに本当になりそうで怖い。

ファンキーフライデーから流れて来る美輪明宏「ヨイトマケの唄」やジョン・レノン「マザー」に耳を傾けつつ作業する金曜日。

水曜日のカンパネラが「Rabbit Star」以降に配信リリースしたシングルを並べて聴く。全てタイアップ付きということもあってかとにかくキャッチーで、ものすごいクオリティの楽曲しかない。

夜、スライ & ザ・ファミリー・ストーンを聴く。

5月11日
休養日。
朝からYouTubeで古いF1の総集編やピチカート・ファイヴの動画をひたすら見て過ごす。

昼にカレーライスを食べて昼寝してからバスに乗って出かける。たまたま乗った便がそうだったのか停車するバス停が表示されず降りるまで謎の緊張感に包まれる。耳が不自由な人が乗ったらどうするのだろうか。帰りのバスではちゃんと表示されていたけれど。

夜、ポータブルレコードプレーヤーで「アーバン・ダンス」を聴く。名盤。
ノンスタンダードレーベルのボックスセットに数曲収められていたのを聴いてからずっと聴きたかった作品。
高橋幸宏プロデュースの今作とともに「ポストYMO」という触れ込みでデヴューしたユニット。しかしその触れ込みがそもそも失敗だったように思う。もしかしたらデペッシュ・モードを愛するようなリスナー層に向けて投げかけるべき音楽だったのではないか。それが"ポストYMO"という売り出し方のせいで届くべき層に届かなかった、そんな風に推測している。
「HAMMER」は幸宏さんが遺した時代を越えても全く色褪せない名曲のひとつ。

5月12日
朝からニール・ヤング「エヴリバディズ・ロッキン」を聴く。リアルタイムでニール・ヤングを追いかけていた人はテクノポップだった前作の次にリリースされたこのロカビリーアルバムを聴いて何を思ったのか。今では当時所属していたレコード会社との軋轢によって作風がバラバラだったと分かるけれど、真っさらな気持ちで受け止めるのはなかなか難しかったように想像する。

昼前に買い物に出かける。花屋さんは母の日用のフラワーギフトを買い求める人達が長い列を作っていた。
昼に前夜、鶏皮せんべいを作った際に抽出した鶏油を使って炒飯を作る。具無しなのにコク深い仕上がりになって美味しかった。

ジンジャー・ルート「NISEMONO」を聴く。リリースから2年。あまりにも完璧なこの作品の次に彼はどんな世界を描くのか。そろそろ動き出しそうな予感がする。

夜、yes, mama ok?「Q&A 65000」を聴く。いつかイエママの作品をアナログ盤で聴いてみたい、ずっと思っているのだけどなかなか実現しない。

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