夏の甲子園が話題になっておりますが、甲子園の放映権料っていくらか知っていますか?
みなさん、おはようございます。
今、春に続き、夏の甲子園も中止か?という議論が巻き起こっております。
私からは、この夏の開催に対して意見ではなく、そもそもの甲子園というモンスターコンテンツについての話をさせて頂ければと思います。
理由は、Twitterで高野連の「お金」の話が出ていたからです。
お金の話になると、「そもそも」ということになるので、その「そもそも」のお話を書かせて頂きます。
たしかに、高野連の収益の柱は、入場料です。
添付は、高野連の収支予算書になります。HPにありますので興味のある方は、こちらより。
画像の解像度が低いために見えにくいのですが
2018年、経常収益計、1,004,626,000円、その内入場料収益は、872,995,000円です。87%が入場料です。2019年は、経常収益計、1,129,214,000円、入場料収益は、950,764,000円。84%が入場料収益。8割超えは変わらずです。
ここに一つ無ければいけない(入っていなければならない)のが放映権収入です。
知っている方は、知っていますが多くの方は、知らないこと。それは、甲子園の放映権と言うのは、無料であること。NHKもABCも放映権無料で放送しております。
甲子園は、日本でも最大級のコンテンツです。
入場者数は、夏だけでも80万人を数える。2018年は、100万人にものぼりました。また、視聴率も平均でも二桁以上であり、決勝戦になれば20%近くになります。
そこで全てがApple to AppleではないですがアメリカのNCAAのマーチマッドネスというバスケットボールの全米トーナメント大会があります。
ほぼほぼイコールの観客数、視聴率は、甲子園の方が上、大会期間もマーチマッドネスが1か月であるが夏の甲子園は、約2週間。
そんなコンテンツを有する2つの組織において、圧倒的に違うのが収入面。
NCAA(マーチマッドネス含む)は、約1,100億円。一方、高野連は、約9億円。(甲子園などの大会別の収支がないので年間の高野連から)
この収入面の圧倒的な差は、何か?
それは、紛れもない放映権料になります。
NCAAとマーチマッドネスは、CBSとターナーと2010年に14年間で108億ドル(約1兆1,900億円)の放映権契約を結んでおります。
弊社でDOME JOURNALなる広報誌を出しておりまして、過去に上記のことを記載している回がありますので、宜しければご一読ください。
その一部資料を抜粋です。
高野連は、NHKやABCに対し、または他の放送局に対してもこの日本でも最大のコンテンツを適切に販売することができれば、甲子園の運営費なんてものは、簡単に捻出ができます。甲子園球場を無料で借りなくても済みます。(ここは、主催の朝日新聞社ですが)また、有り余る収益は、よりよい教育環境の整備、各都道府県のインフラ整備などにも使えることになり、健全に運営することができれば良いことしかないです。一部、利権、既得権益でおいしい思いをしている方は、損をするというか、適切にお金を支払うことになるでしょう。
ドームジャーナルにも書いてありますが、アマチュアリズムにこだわりを持つことが、本当に健全なスポーツの発展につながるのか、より良い教育環境に繋がるのか、結論は一目瞭然です。
過去に問題提起している方もいらっしゃるのでリンク付けておきます。
今回のコロナを機に高校野球の改革、高野連の改革が行われることを切に願います。
最後に。(大切です、毎回言います)
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読了ありがとうございました。
松坂恭平
note継続107日目/131記事目
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