新体制のトーナメント初戦。
インハイ初戦。
非常に難しい試合。
前半に先制されて、後半に一時逆転するも即座に追いつかれる。
ラスト1分でセットプレーからの得点で3−2勝利。
この1年のいろんな思いが詰まったこのゲーム。
選手たちだけではなく、スタッフからしても思い入れのある試合だった。
去年の夏前に部内での騒動が起こり、体制を一新。
バタバタのまま行われた選手権予選も新人戦も結果を残すことができず。
この騒動を知っている方からはいろんな声をかけられた。
大変だねって。
自分自身この1年は東京情報大との掛け持ちで高校の指導をして、その流れで中学もたまに見ることに。
今までだったらこの学校のサッカー部が中学と高校が一緒に活動するなんて考えられなかった。
そこに関してももしかしたら周りから色々言われているかもしれない。
既にリーグ戦に中学3年が出ているし。
でも結局選手たちが楽しんで成長してくれるのが一番であるし、システムとしても6年間で選手をしっかり成長させられるようにする方が良い。
本来であればこの6年単位での育成はずっとやるべきだと思っていた事。
中高一貫校のメリットを活かすべきだから。
それが少しずつ結果に出始めた。
内容を伴って。 中学は新人戦でも先に結果を出していたけど。
今まであれば、勝てればほぼほぼOKみたいな感覚はこのチームにはあった。
確かにトーナメントでは次に進むことが大事だし、勝つ事と一つ先で得られる経験は大きいものだから。
でも今はトーナメントが全ての時代ではなく、結果だけ良くても良いとは思われないし、自分も良いとは思わない。
内容を伴って勝つ。
それが今チームで共有していること。
ただ勝つよりもよっぽど大きいものを得られる。
だからこそ今回の勝ちの価値はかなり大きい。
前半こそ相手のペースに飲み込まれていたけど、後半はほぼやりたいプレーができていた。
だからこそ一時逆転までいったし、最後に決め切ることもできた。
たった1勝。
それでもこのチームにもたらしたものは計り知れない。
この1年の重りが少し取れた気がする。
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