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W杯最終予選のオマーン戦の敗戦に思うこと。自分なら次戦どうするか。

今回かなり久しぶりに画面越しで観た試合に関して書く気がします。 バルサがバイエルンにボコボコにされた以来かもしれません。

9月2日に行われた最終予選の初戦で日本はオマーンに0ー1で敗戦。
毎回初戦は厳しいものになりますが、ここまで厳しい内容で敗戦するのは初。前回はもう少しなんとかなりそう内容だったような・・・?

まず大前提としてオマーンのパフォーマンスはかなり良かったです。
全員がチームの規律を守り、ハードワークもかなりしていました。

この試合に関していろんな解説者や分析官も発信していますが、自分が感じたことを何点か今回発信します。

①適材適所の配置だったのか

この試合一番の疑問は左サイドで後半からプレーした古橋選手。 
現在セルティックでCFでプレーして得点を量産。ヴィッセルでも得点ランク上位でした。

そんな古橋選手がおそらく持った役割が「幅をとって仕掛ける」事。

古橋選手がゴール前への飛び出しというここ数年で一気に名前を上げた武器をあえて使わず、外に配置して仕掛けさせるというのは少々謎でした。

外から仕掛けさせる役割を任せるのであればもっと違う選手がいたようにも感じますが・・・。
今回外でドリブルできる選手が原口選手のみでしたが前半で変えてしまいましたからね。 立ち位置を修正して少し様子を見てでも良かったとも思いましたし、古橋選手は中で勝負して欲しかったです。

もし原口選手を変えなければいけない状況だったとして、自分であれば長友選手を左SHにして中山選手を左SBに置いたと思います。過去ザッケローニ監督も同じような事をしていました。

長友選手の武器は運動量でもありますが、やはり縦への推進力は全盛期より衰えたとはいえまだ日本トップクラスだと思いますし。  

また、伊東選手を左にして堂安選手を最初から使っても良かったかもしれませんし。 

堂安選手であれば幅も取れますし、幅をとったところから中とのコンビネーションもありますから。 

何を言っても結果論ですし、この交代に関してはいろんな意見がありそうです。

また、交代枠を残して終わった事も疑問です。

もちろん前線の交代カードが少なかったのは確かです。 でもそれを招集したのはスタッフなので・・・。 

あらゆる場面を想定していないわけがありませんので、本来呼びたかった選手呼べなかったんですかね。 

②失点シーン

前に行ったところを剥がされて、柴崎選手がカバーするもクロスボールを上げられる。 相手選手がクロスして入ってきたことで中のマークが曖昧になったところを植田選手の前に入られて失点。

色々と問題点があったシーンですが、自分はこう見ました。

1、後手のプレス

吉田選手のヘディングを相手選手に収められて、外に展開。 

この時に堂安選手が外にパスを出した選手にアプローチして、柴崎選手、古橋選手が少し遅れた形で外の選手にアプローチ。

まずこの2つのアプローチが後手でした。 しかも柴崎選手と古橋選手は寄せがかなり甘く間に立つ選手に簡単に出される。 

そこのディフェンスの強度は本来日本の課題でもあるわけですが、結局そこの課題が失点に直結しています。

その後も間に立ったフリーの選手に長友選手が遅れて対応するもスペースに出される。 出された選手にも柴崎選手が後追い。

合計4つの局面で遅れて対応したことになりました。それだけ後手になって仕舞えばこのレベルだとやられますよね。

2、クロスボールに対しての立ち位置

柴崎選手がまずプレスに行って入るものの上げられていました。

ここは相手がうまく半分ずらしていた事もあるかもしれないけど、もう少し近くにたたないといけないのでは? 先程のプレスと同様です。 左足を出してコースを切りにいってないのも気になりました。

次に吉田選手の立ち位置。 
この時中は3vs2で守備が一人多い状況。 それであればニアサイドのCBはニアのコースに立ちキーパーと自分の間のボールに対応するのが基本。

しかしこの時吉田選手はそのコースには全く立てていません。 おそらく柴崎選手が切っているコースの延長線上に立っているようにも思えます。 クロスボールの質もカーブがかかっていいボールではありましたけどね・・・。

3、ペナルティエリア内のマーク

ここが一番の疑問でした。 失点をした直後の植田選手の反応だとマークのスイッチがうまくいっていなくて外れたのかなと。

そもそも日本のペナルティエリア内のマークがどういうルールになっているのか。
基本的にはマンマークかゾーンに分かれますが、場面によって違うようにも見えますし、選手の関係性によっても違うようにも見えます。

しかもクロスが上がる早い段階からスイッチしていたので得点した選手は視野に入っていてもおかしくはないですが、それにしても簡単に前に入られたなと。

シュートはうまかったです。キーパーはノーチャンスかなと。

このシーンでこれだけ重なっているわけです。 それは失点します。

ただこのシーンだけでなく、PKがVARで取り消されたシーンや簡単にサイドをえぐられるシーンは多くディフェンスのオーガナイズにおいて問題はありました。

おそらく前提として守備のデュエルに勝つというところはあります。 ただ失点シーンで言えばデュエルが起きた場面があったかどうか。

他の危なかったシーンだとデュエルで勝ちきれなくてサイド突破を許して危険なシーンが作られていました。

だからデュエルが強いのはもう前提として考えますが、負けた時の事も考えて守備の立ち位置をもう一度考え直さないといけないのかなと。 PKになったシーンなど明らかにカバーが遅れていました。

3、サイドチェンジ

規律を守りディフェンスをするチームに対して崩す為には横のパスをどれだけ早く行い守備の乱れを作るか。

日本がよく行うCBから逆SBのロングパスがほぼ主なサイドの揺さぶりでしたが、あまり効果的な振り方ではありませんでした。

オマーンのディフェンス陣から見たら予期しているところにボールが行き、少し高く遅いボールな為ディフェンスのスライドが容易になっていました。

その為に日本がやらないといけなかった事として、相手のスライドを困難にするためにボランチの1枚がCBの間やCSとSBの間に入ったりしてパスの間隔を短くしてパススピードを上げる事。 もしくはCB同士の距離を少し狭めるなど、ポジショニングが一つ。

もう一つはボランチの足元にボールを入れてやりなす、「ボールの出し入れ」を行ってからのロングでのサイドチェンジ。 

一度出し入れするだけでディフェンスは真ん中に意識がいくのでそれが何回か入るだけでも違ったのかなと。

そうした横のズレを生むことで縦パスが入れやすくなるので。

もちろんもっと局面を打開する時に斜めのパスを入れてもいいんじゃないかなと思いますが、相手も読みやすいので。

④では自分なら次戦どうするか

主に3点の修正伝を上げさせていただきました。
おそらく大まかには皆さん同じ意見なのではないかなと思います。

ここにプレーの気迫やコミュニケーションなども入ってくるでしょう。

次戦のために少しだけオーストラリア対中国観ました。 オーストラリアに知ってる選手がいないのは残念ですが(笑)。

その試合と今日の試合の感じで自分ならスタメンをどういじるか。

観た感じだと裏抜けの対応に苦があるので、CFは古橋選手かなと。セルティックでも好調を維持していますし。

そこからはコンディションやパフォーマンス

CBには植田選手に変わり合流して無事に出られれば冨安選手。右バックは酒井選手が離脱しましたので・・・、山根選手と室屋選手のコンディションのいい方で。ってなったら室屋選手ですかね。山根選手もフロンターレでずっと試合出ているようなので。 

キャプテンの吉田選手は異論はないと思います。

左バックはもしかしたら中山選手の方がいいかもなとも思いました。オリンピックの時の対人能力や適応の高さを見せていましたが、ボランチもできる分ポゼッション時の立ち位置がいいですから。 長友選手の運動量や経験は勿体無いとは思いますが。

ボランチは遠藤選手と守田選手。やっぱこの二人のバランスが良かったかなと。

2列目は難しいですね。 まず原口選手がパフォーマンスが良くないと判断して半分だったのか、何にかアクシデントがあったのか。 ですから判断は難しいですが、自分なら原口選手でもう一度行くかなと。 そして幅を取らせる役目をさせます。 

真ん中は久保選手で。鎌田選手がどうしても真ん中と固められた時に何もさせてもらえなかったのが気になりましたし、ネガティブトランジションでの遅さも気になりました。

右は伊東選手で。堂安選手も良いのですが、途中から出て違いを出すためでもありますし、伊東選手が幅を取ってからの縦突破やSBとの関係で打開することに期待です。

まとめ

どういう理由でって書くとめちゃくちゃ長くなるので簡潔に書かせて頂きましたがいかがでしょうか?

いろんな意見があってこその代表選なので、感じ方は人それぞれです。

全員の願いは日本代表の勝利だと思うので、そこはブラさないで全員が議論していければ良いのかなと個人的に思っています。

Kyohei Kimura
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