京はる
日々を写真と共に
短編・中編集をまとめています。
600作品以上観たわたしが、 ネタバレなしでおすすめアニメを紹介します。
梅雨に沁み入る美しさ。彩りへの花魁道中。
まるで雪みたい。
……イヤホンの外から絶えず漏れてくる鈍く騒がしい笑声《しょうせい》。 私は机でうつ伏せになりながら、その薄暗さの中でひとり目を開け、不安だ。 彼女たちのお喋りは私とは関係ない、関係ない事は承知の上で、高笑いされてるみたい。 いい加減、私は声を大にして言いたい。 「皆さん! 私はあなたたちの淡いもない言葉一つ一つがチクチクして仕方ないの! 自分でも病気なほど神経質なんです! おとなしい人だと思われているようだけど、頭の中はいつも不安の声が響いて、物案じていて、夜も眠れませ
1 わたしはいんちき女です。友だちからはおバカさんで、愛嬌を含んだ明るい人だと思われているようです(三者面談で先生にも言われたんだから間違いない)。しかし実際のわたしは、親身になりながらも、周りを見下しているのです。だってクラスの人々を、自分のげびた本性の、隠れ蓑の道具、程にしか認識していません。 率直にわたしは周りを馬鹿にしているのです。おかしいやら、馬鹿らしいやら、一言一行くだらなく思うのです。わたしの笑顔は嘲笑であり『皆んな一生懸命になっちゃって』なんて哀れみが常に
シナリオ 【★★★★☆】 作画 【★★★★☆】 キャラ 【★★★★★】 美術 【★★★★☆】 音楽 【★★★☆☆】 四コマ漫画原作の「恋する小惑星」。まんがタイムきらら作品です。 ・あらすじ 主人公は幼少期に「アオ」と、新しい小惑星を発見する、という約束をする。 ときは流れて高校生、約束を果たすために天文部を探すが、その年から天文部は地理研究会と合併し「地学部」となっていた。落ち込む主人公だが、そこには「アオ」が居て……。 ・評価点 この物語は「地学」と
シナリオ 【★★★★★】 作画 【★★★★★】 キャラ 【★★★★★】 美術 【★★★★★】 音楽 【★★★★★】 漫画原作の「ヴィンランド・サガ」を進撃の巨人などを手がけるWIT STUDIO制作。 ・あらすじ 11世紀初頭、ヴァイキングとイングランド(イギリス)を取り巻く大河もの。又主人公の復讐劇になります。 ・評価点 まずこのアニメは大人向きです。 気迫迫ったアクションだけでなく、人間の「生」に対する哲学も説いて、よく考えさせられます。 最終話まで通して
ごめんなさい。どうか、聞いて欲しいのです。それはわたしの空漠な思いです。何をしても影のようにつきまとってくる虚無感が、どうにも居心地良いのです。これは一種の病だと自覚しています。大袈裟でしょうが、このままだと生きて新学期を迎える気すらしません。 そう思い続けても、輝かしい春の訪れは、来ました。時の流れの強引さは残酷ですね。さしずめ、今頬を流れ行く涙の意味も忘れて、死というものもやはり不確定なまま生きていくのでしょう。