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ドイツで家を探すって難しいね

2023年10月からオランダとベルギーの国境に位置するドイツ最西端の街、アーヘンで音楽留学をしています。
想像してもいないような出来事がたまに起こったりするので、思い出話のような愚痴話のような形で日記を書き留めていきたいなあと思い、noteを開設しました。

今日はドイツの家探し編です。


ドイツの家探しは大変だとは元々聞いていて、6月末に合格通知を受け取った後ダラダラと家探しをしていました。知り合いから勧めてもらったWG-Gesuchtというアプリで家を探していたのですが、「数軒良さそうな家に連絡しよう!」みたいな感覚でいたら一向に返事すら貰えずいつの間にか8月になっていました。
どうやらアプリ内で住人募集の投稿をすると100件くらいの連絡が来るらしく、募集者側はメッセージやプロフィールを見て、内見に来てもらってもいいなと思う人にのみ返事をするようです。つまり、募集者側が入居者/同居人を選ぶ立場にあり、申込者はどれだけ自分が住むに相応しいかアピールする必要があります。また、運よくメッセージが返ってきてもその後内見という名の面接があり、そこから入居できるか最終通知が来るという非常にシビアなシステムです。
ということで、手当たり次第物件に連絡しまくり(多分100件以上)、なんとか渡独前にシェアハウスが見つかりました。2人用のシェアハウスでトイレ、キッチン、バスルームは共用ですが寝室は別、大学からも徒歩で20分程度ととても満足いく条件の物件でした。
アプリでやり取りをしていた相手はその物件の大家さんではなく、10月からその家を出ていく女性(ポーラ)でルームメイト(アリエット)のために新しい同居人を探していたようです。ポーラとアリエットどちらも英語が話せるということでオンラインの内見もスムーズに行き、しかも引越し初日にポーラがアーヘン中央駅まで迎えに来てくれたりととても素敵な出会いでした。


ドイツの住民登録は引越ししてから14日以内に済まさないといけないので、ドイツの家に着く前に住居証明書を大家さんに作っといて貰いたいと思いポーラにその旨を伝えると、「入居したらすぐ貰えると思うよ!」とのことだったので、入居した日に大家さんのメールアドレスに自己紹介と証明書について書いたメッセージを送りました。ただ次の日になっても返事がなく、自分はドイツ語が話せないのでアリエットに大家さんに電話をかけてもらいましたが音信不通でした。住民登録を済ませないと何をするにも不便なので、その数日後にポーラに連絡をし、ポーラから再度大家さんにメッセージを送ってもらいました。
すると「その物件をリノベーションすることが決まっているので、アリエットも含めて10月末までに家を出て行ってください。」という驚愕の返事が来ました。ポーラもアリエットもリノベーションの話は一切聞いておらず、ドイツの法律で「大家が入居者を退去させたい時は3ヶ月前までには通告しなければならない。」というようなものがあるらしいので、ポーラが戦ってくれたようなのですが大家は意見を変えずという感じだったようです。正直、どうせ引っ越さないといけないなら荷物が少ない今の内にと思ったので、退去日は10月末で問題なかったのですがまた最初からあの大変な家探しをしなければいけないのかと思うと非常に憂鬱になりました。

ここからは想像ですが、大家さんは多分ポーラが出ていくことや自分が新しく入居するという内容のメッセージを一切チェックしておらず、ただ今までポーラ&アリエットと大家さんの間で何もトラブルがなかったので、ポーラはメッセージの返事がなくても問題ないだろうと思い、勝手に自分に部屋を引き渡すことを決めてしまったのだろうと思っています。

とにもかくにも、ポーラの契約してる物件を間借りさせてもらっているという扱いのままになり、次の物件が決まるまで住民登録もできない、そして再度家探し開始という精神的にしんどい新生活スタートになりました。


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