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調停委員勉強会・FPIC大阪講演会|争わない離婚に向けたトータルサポートについてお話しました

調停委員向けの勉強会、そして面会交流支援団体の老舗であるFPIC大阪総会基調講演にて講師をつとめさせていただきました。

内容は
「争わない離婚のためのワンストップサポートとは」
りむすびは争わない離婚や争わない共同養育実践に向けて、どのフェーズの方でも複数のサポート内容で伴走を行っているのですが、そのトータルサポートの必要性についてお話させていただきました。

アジェンダは以下のとおり。関係団体や他業種との連携の必要性、事例についてもお話しました。


こちらがりむすびの共同養育サポートの時系列での一覧です。

ご相談者の状況に合わせていくつものサポートを受けることができます。
たとえば・・・
・講座受講→個別相談→ペアカウンセリング→ADR→コミュニティ
・個別相談→面会交流支援→コミュニティ→普及活動
など、いずれも最終的に自助コミュニティという受け皿があることで孤立せずに辛さもかなしさもうれしさも共有し合える仲間作りができることがポイントですね。


そして、調停委員の方や司法関係者の多いFPIC会員さん向けということで、あえて裁判所との違いについてもお話しました。
どうしても裁判所のスキームでいくと書面でのやりとりで相手を批判し対立構造が深まり争いが激化しがちですが、わだかまりを解消することこそが建設的な話し合いを実現でき、共同養育もしやすい関係性になれるのです。


ADRのご紹介も。ADR機関といっても特色はそれぞれの団体によって違います。
さくさくと条件を決める機関もあれば、われわれのように気持ちの面を重んじる機関も。ご依頼者がニーズにあわせて機関を選べるとよいですね。

とかく、子どものいるご家庭での離婚では
子どもは両親が争わないことを望んでいる
→争わずに話し合うことが大事
→わだかまりを解消してから条件決めをする
→カウンセリングを重んじる
が大事だと確信しています。

りむすびでは、カウンセリング前置主義でのADRを行っています。

われわれ民間は自由度も高く、依頼者が必要とする支援体制に臨機応変にアップデートできるのが強みでありますが、小さな団体ゆえに支援できる数は限られます。一方で、裁判所は数多くの調停委員を有し全国に所在する強みがあります。

民間のADR機関が増えることのみならず、裁判所での調停がカウンセリング機能も有したり同席調停の実施も進めていくなど不要な争いを生まない協議体制を具現化していけば、葛藤をあげずに話し合いができるご家庭が増えるのではないでしょうか。

「今までのしきたりがあって難しい」→「困難はチャンス!」
ちょうど法改正の議論も進んでいる過渡期。制度や支援体制の議論もこれから進むはず。司法での協議のあり方や支援体制=争わない共同養育に向けたトータルサポートの必要性が国全体に広まり確立できるといいなと思いは膨らみます。
今後も、司法関係者と民間支援者の意見交換や情報共有の機会を通して、離婚後の未来も見据えた争わない離婚に向けた支援のあり方を考えていきたいですね。
同様の講演のご用命がありましたら全国どこへでもまいりますのでお声がけいただければ幸いです。



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