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【りむすびnext②】"すべては自分ごと"ではないかもしれない〜違和感があったら環境を変えよ

前回の記事はコチラ↓

|ご縁は思いもしないところから舞い込む

まさに一般公募をしようとしていた矢先に、りむすび立ち上げの頃(7年前)に知り合った男性から偶然メールが届いたのです。

メールの内容は、「りむすびで再婚事業をサービスとして立ち上げてほしい」という提案。名付けて「りむすびnext」。彼も離婚経験者であり、再婚を考え始めたところ、りむすびのご相談者やコミュニティ会員など、りむすびのモットーである「争うよりも歩み寄り」「別れても親はふたり」のフィルターを通した人同士であれば良質な出会いができるのではないか?と思ったとのこと。

婚活真っ最中だった私は、思わず「そんなサービスあったら私が登録したいです。いま婚活していて一般公募しようと思ってるんです(笑」と返信。
すると、「一般公募するくらいなら、自己推薦させてください」とお返事が!

彼はいわゆる理系男子な物静かな人であり、そんなリップサービスを到底言えるようなひとではありません。それゆえ、そんなことを冗談でいうはずもなく、その言葉を信頼してみたいような、真意を知りたいような、彼の脳内に関心が向き、早速食事にいくことになりました。
言葉を選ばずいうならば私にとっては完全に圏外だったので、緊張することもなく気楽に食事に行けたんですよね。この「ドキドキがまったくない」という関係が、のちに自分らしさを出せるという意味で大きな加点になっていったわけです。

7年前から知ってはいたものの、プライベートでふたりで会うのは当然ながら初めて。意外にもお店のチョイスや車でのお迎えが驚くほどスムーズ。(地味な人って勝手ながらデートプランとか苦手だと思い込んでいました)。
いざ会うと緊張しすぎてるのか目が合わない!早口せっかちな私とは対極な物静かにポツポツと話すワードチョイスが不思議と心地よく、もう少しどんな人なのかを知ってみたい、想定外にそんな思いになっていったのです。

|その人を知るには「暮らし」を見るのが手っ取り早い

何度も外食でのデートを重ねていいところを見せようとするよりも、実際の生活を見るとそのひとがわかると思い、山の中に住んでるというので、「家に行ってみたいです」と私からオーダー。すると「ぜひ暮らしぶりを見てみてください。」と初デートから3日後には自宅を訪問することになります。

「暮らしぶり」を見たとたん、「ここに住みたい」と五感が騒ぎます。生活スタイルが私に近く、かつ私より圧倒的に丁寧な暮らしぶりだったんですよね。
家事ができるとかレベルではなく、ホームベーカリーがあったり、コーヒーを豆からひいたり、精米機があったり、玄米食べてたり。プロジェクタがあって大きな画面でテレビが見れたり、大きな書斎があったり。ピアノがあったり猫ちゃん飼ってたり。さらには断熱、耐震、備蓄も完璧。太陽光パネルもあって、ここなら生きていけると(笑

あと、これ結構生活において大事な点として、清潔度合いがちょうどよかったんですよね。水回りはすっごく綺麗。服の畳み方は適当みたいな。毎日ルンバが稼働してたり乾燥機付き洗濯機だったりで省力化もばつぐん。

お酒が得意ではない私の、コーヒーとパンをいただく朝食の時間をこよなく愛する生活スタイルに見事に合致し、「パンが焼ける香りで起きたい!」になったわけです。さらには、毎週末美味しい有機野菜を買ってきて寸胴鍋に20種類くらいの野菜を入れて大量に煮込むのが彼のルーティンで、めちゃめちゃ健康的な食生活なわけですよ。

違和感がひとつもないことはもちろんですが、違いがあってもすぐに話ができて調整できるところもすごく心地よい。
そしてなにより彼が私を歓待してくれて、家の隅から隅まで、金庫の暗証番号までもれなく案内してくれる姿を見て、私を家族として迎え入れたいという意志が感じられたのも大きかったです。
普段、物静かで主張しない彼が、私を受け入れることに対しての決断力や行動力だけは即決だったこともより信頼につながりました。

お互い仕事も大事なので、「とっとと籍を入れて平常運転に戻りたい」という意向も合致し、言葉のとおりとっとと入籍や引越しを済ませ今に至ります。

|運命としかいいようがないできごと


そうそう、あまりに自然にことが進んだので「これが運命ってやつなのかな」とぼんやり感じていたのですが、運命だと確信せざるをえないできごとがありました。

婚姻届を書くときって、離婚経験者は離婚した年月日を書くんですよね。
それがですね、彼と私それぞれ離婚しているわけなのですが、なんと離婚年月日がまったく一緒だったんです。年も月も日も。
お互い同じ日に、違う場所で違う人と離婚してたわけです。
これを知ったとき、驚くというか「あぁ、もうこういうことね。離婚した時からこの出会いは決まっていたのね。」とこのご縁の意味を再認識させられました。

|理想の人リスト公開
 

婚活の際に「理想の相手リスト」を40項目書き出していたわけですが、のちに照合してみると、なんと40個中39個が該当していたんですよね。
ご参考までにリスト開示します。あくまで私の好みです(偏りあります)。
どんなことでもまずは順不同で書き出してみる。自分の横にいてほしいのはこんなひと!

よく聞かれるのが「ひとつだけ該当していなかったのはなに?」という質問。
表のとおり、「彼の友達と交流する」という項目が該当しませんでした。彼はおとなしめ=交友関係が少ないため、彼から人脈が広がるということは期待できないことが早々にわかりました。ただ、なぜ私がそれを望んだか?というと、下心的にりむすびを知ってもらう人を増やしたいという思いだったんですよね。

結果して彼の交友関係には叶わなくても、引っ越してきた先のランニングクラブやご近所の方に徐々に共同養育を知ってもらえる機会ができ目的は達成しているので問題なし。
むしろ、交友関係が多く、女性の友達も多く、しょっちゅう趣味で出かけたり飲みに行ったりされるより、すぐに家に帰ってきて私の予定を大優先してくれる方が満足度が高いので結果してこの項目は該当しなくてよかったのかなと思ってます。
逆に私の友達に会うことは一生懸命丁重にやってくれるのでありがたいですね。

| 「すべては自分ごと」ではないかもしれない〜違和感があったら環境を変えよ


さいごにタイトル回収を。
「すべては自分ごと」ではないかもしれない〜違和感があったら環境を変えよ

これまでのパートナーシップでは
・相手との関係がうまくいかない時は自分を正す
・困難を乗り越えるのは自分次第
・相手へ自分の理想を望んではいけない
・諸悪の根源は自分の中にある
と、ストイックに思っているうちに、いつのまにか自分らしさを失いつつあった時期が長らくありました。
相手が不機嫌になるのは自分のせいだ、自分の要望を伝えるのはわがままだ。いつのまにか、そんな思考になってしまっていたんですよね。
また、違和感のある価値観も相手に合わせた方がもめずに済むから同調しよう。という癖がつき、どんどん自分のことが好きではなく歯がゆい気持ちになってしまっていました。

そもそも、「パートナーシップについて学びたい」と思う=パートナーシップに課題がある。それはいいとして、片側だけが取り組んでいるのって不健康なんですよね。必ずや不具合が生じる。
学んだ側が背中で見せていくという方法もありますが、互いに学ぼうとする意志がある人同士、または学ばなくても自ずとうまくいく同士で一緒にいた方がマイナスからゼロではなく、プラスから+αの良い関係を築けると思うんです。

なのでもし、パートナーとうまくいかなくて「パートナーシップを学ぼう」と思ったときに、相手がまったくその意志がなく自分ばかり取り組んでいるのであれば、本当にその相手は自分にふさわしいひと?と自分に問いかけてみてもいいかもしれません。だって、自分は相手との関係を大事にしたいと思っているけれど、相手は自分を大事にしてくれているとは言えないですものね。
 
相手の内面を変えることはできないし、否定したり自分の価値観を押し付けてはいけないことだと思います。
であれば、違和感を感じたならば、人ごとチェンジ環境ごとチェンジする
という手段は自分を助ける手段としてアリ寄りのアリだと実感しています。

自分の表情に笑顔が減ったと自分で気づいたならば、環境を変える潮時なんじゃないかなと。もちろん自分が改善して器を広げることで良い関係を築けることもあるし、まず最初に他責ではなく自責であることは必須。ただ、それで頑張っても難しいなら早めに手放していいんだと今は思えます。

人と人との関わりに価値観や習慣の違いがあっても当然。そんななか話し合いや調整をいかにできるか、押し付け合いではなく相手を受け入れ合いができるか、調整を楽しめる相手か、が肝なのですね。

50歳にしてようやくパートナーシップを築く最適な人とめぐり会えたのは、固執した価値観を手放したからこそ。相手によって環境によってこんなに心穏やかにいられるのか、驚くばかりの恵みなりき(amaging grace)です。

自分の人生だもの。自分を大事にすれば、自分が必要とする人が明確になり、
明確になれば自ずと舞い込んでくるものだと。「幸せは掴むものではない、舞い込むものだ」と息子が言っていた言葉は間違いなかったようです。


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