離婚が頭をよぎる前に共同養育を知っておくこと
2021年に入って、良きご縁が重なり、離婚が頭をよぎる前のママ層に共同養育を知ってもらえる機会が増えた。
兼ねてからアプローチしたかったのは、30,40代のワーキングマザー。経済的に自立ができていると離婚を選択する幅も広がる。家事育児仕事に奮闘し、疲れは不要な喧嘩を生み、夫婦仲が悪化。離婚して第二の人生に逃避する・・・なんてことも少なからずあるだろう。
私は離婚しないに越したことはないと思っている、どちらかというとコンサバな方かもしれない。
私自身でいえば、息子にはコアとなる実親との家族のカタチを知り続けてもらいたかった。夫婦が喧嘩しながらも仲直りしてつむいでいくパートナーシップも見せたかった。でもできなかった。
そんな思いがあるから、「別れても育児分担できるなら離婚したい!」と共同養育という方法を伝えることで離婚への後押しをしてしまうことは懸念している。
とはいえ、家庭内別居が続くような夫婦においては別居・離婚もやむを得ない。そんな時には、ぜひともひとりで育てるのではなく、共同養育という方法があることを頭の片隅にでも知っておくことは重要だ。
できるだけ早くに。そう、離婚が頭をよぎるその前に。
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先日、ボイスメディアVoicyでワーママはるさんというインフルエンサーの方の番組にゲスト出演させていただいた。
正味15分。私は、しょっぱなからちょっとマニアックな話(争わない方がいいの話)に時間を費やしてしまった。
という失敗談はさておき、共同養育という考え方を知ってもらうことは十二分にできたようだ。
なんと3万再生、40件近くのコメントも寄せられている。
ほとんどがワーママはるさんのファン=ワーキングマザーだ。
ぜひコメント欄を読んでもらいたい。
共同養育を知っておくことは「防災」に似ているという明快な表現しかり、モラハラやDVで会わせることへの懸念しかり、そして、離婚前の共同養育こそ大事だというはるさんの意見に共感する声も多く寄せられていた。
少なくともこのvoicyを聴いてくださった方は、離婚が頭をよぎった時に「親子関係も親同士の関係も続くんだったら揉めないで離婚しよう。縁を切れないなら離婚しなくてもいいか」など思いを巡らせてくれるに違いない。
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今日は、ワーママ向けのwebサイト「laxic(ラシク)」さんにも掲載いただいた。
共同養育という言葉。りむすびを立ち上げた頃はまったくメディアで取り扱われることはなかった。
私自身も当時は面会交流と共同養育の違いが明確にわかっていなかった。面会交流は共同養育における手段の一つに過ぎず、面会交流支援ではなく共同養育支援が必要なのだと気づいたのは立ち上げから数ヶ月経ってからのことだ。
当時は、自分のブログなどで発信するしかなかったが、活動を続けて4年目になった今、メディアが共同養育を全面的に打ち出してきてくれる。
小さな法人が一生懸命発信しても限界があるなか、発信力拡散力のあるメディアの力をお借りできることはこの上なくありがたい。
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メディア以外にも普及する方法は草の根でもある。最近ではclubhouseだ。
毎週1,2回、ざっくばらんな相談会を開催しているのだが、共同養育という言葉は知らずとも、実質共同養育をしているママがふらりと立ち寄ってくれて経験談を話してくれる。するとその言葉にインスパイアされて、離婚を迷っているママが「私もやってみる」というプラスの連鎖が。
離婚セミナーや講演会というと構えてしまう人も多いであろうなか、clubhouseは垣根が低い分、N対Nの交流が容易にはかれるのは大きい。
clubhouseで出会ったママふたりがりむすびの共同養育アシスタントになってくれて、共同養育をたくさん広めたい!とアイデアをたくさん出してくれている。
早朝開いているROOMでは、15分くらい私ひとり。そのあとリスナーの方がお一人いらして15分間ずっとひとりでしゃべるという寝起きの朝になかなかスパイシーなできごともあったが、その方がなにかを得てくださったのであればうれしい。
うん。やっぱり草の根も大事な活動だ。
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共同養育の考え方を子育て世代の親が知ることで、その先にいる子どもたちが親の離婚を経ても両親からの愛情を変わらず受け続け、離婚のダメージを最小限に抑えることができる。
離婚前に知っていれば、不要な争いを避け、親同士の関係の再構築もしやすい。
伝えたいことはとてもシンプル。「離婚してもふたり親」
これからも伝えていこう。トライアンドエラーを繰り返しながら、伝える機会をつかんでいこう。伝える仲間を増やしていこう。
よろしければサポートをお願いします。いただいたサポート費用は共同養育普及に活用させていただきます!