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「万博パビリオンの歩き方」始めます!

2025年大阪・関西万博開幕まで500日を切りました。共同通信大阪支社では、普段は大阪の行政や経済を担当している記者が中心となって万博についても取材をしています。

万博を巡っては、2度の会場整備費の上振れや、海外パビリオンの建設遅れなど、マイナスイメージのニュースが多いですよね。取材する私たちも、次々と舞い込む「バッドニュース」に忙殺される日々です。政府や大阪府・大阪市が主体的に関わり、多額の税金が投入される万博について、課題や税金の使われ方を取材するのは、報道機関としての大切な役割です。

一方で、頭の片隅ではこうも思います。「どうせやるなら、前向きな話題も記事として伝えたい…」

万博では、半年間で2820万人もの来場者を見込んでいます。巨大イベントで私が思い返すのは、新型コロナウイルス禍の2021年に行われた東京五輪・パラリンピックです。

皆がマスクを着用し、外出するにも周りの目が気になったあのとき、公道で行われた自転車ロードレース競技を観戦しに行きました。そこで撮影した写真は、いまもスマートフォンの待ち受け画面になっています。何よりも、自転車に乗って目の前を通り過ぎた選手の一団が起こした風が、蒸し暑い夏の空気に乗って肌まで届いたときに感じたダイナミズムは、あの夏の記憶として今も覚えています。

せっかくやるなら、良い万博に。万博の成功を目指して職務を尽くそうとする日本国際博覧会協会の職員らの姿を見ると、そう感じることが多々あります。開催に向けた課題は記事の形で問題提起する一方で、夢や希望のあるテーマは「未来社会の実験場」である万博にふさわしいグッドニュースに。それは、55年ぶりに大阪に戻ってきた万博の記録は、多角的・複眼的であってこそ、後世に生かされるものになるのではないでしょうか。

大阪・夢洲の万博会場の今。ここに各国のパビリオンが立ち並びます=11月

万博のグッドニュースの代表格は、パビリオンです。各国の文化に触れられる海外パビリオン、比類ないバイタリティを持つプロデューサーの頭の中が垣間見えるテーマパビリオン、半世紀先の人類の生活に役立つ技術がお披露目される民間パビリオンなどがあります。

それぞれのパビリオンの特徴について、取材した記者がご紹介します。パビリオンの数は、各国が自前で建設する「タイプA」だけで約50、テーマパビリオンが、民間パビリオンが13あり、その他に日本政府や大阪府・大阪市がそれぞれ建設するものもあります。開幕に向けて、外観や展示の内容の取材を進め、追加・更新します。今週は毎日1カ国ずつ公開、今日は期待度高めなイタリア、明日は計画が順調なオランダです。

人気がでそうなパビリオンは、万博のチケット購入と合わせて入場予約が必要になる可能性があります。ぜひ、こちらのマガジン「万博パビリオンの歩き方」をフォローしてもらい、会期中に実際に足を運ぶパビリオン選びの参考にしてもらえればと思います。

それでは、2025年4月の開幕を少しだけ先取りしましょう。(丸)

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